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 心の持ち方 Ⅸ

出来なければ「真似から入れ」と言いますが、これは大切な方法のひとつです。ところが特に中小企業の経営者に多いのがこの「間違った真似」から入ってしまうことです。
聞きかじった話を自分の会社でも実行させようとする無理難題です。なぜ無理難題かというと、自分が実践できないことを従業員にやらせようとしても実際の方法論を理解していない訳ですから難しいのです。そして長続きしません。やれない従業員を怒る。ま!こんな具合です。
ここで、頑張っている幹部候補生にお話しておきますが、このクラスの経営者は自分の知らないことや素晴らしい話などを社員の前で部下にされると比較的煙たがられます。つまり器が小さいからです。そこのトップの力量以上の会社にはならないと言うのは本当です。人間は煮た豆ではないのですから「なるほど!」と思ってくれる経営者もいますが現実には少ないですね。
現在の原巨人軍監督がとても素晴らしい見本を示しています。ご存知のように平成21年のジャイアンツには勢いがあります。若手が生き生きとグラウンドで羽ばたいている。新人であろうがベテランであろうが監督はきちんと選手の良いところや足りないところを見極めているのです。私が今年初めて観戦した巨人対横浜戦(5月6日)がまさにそれを実証した一戦でした。
若武者坂本勇人遊撃手は初めて1番バッターとしてスコアボードに名を連ね、「ああ!今日は負けなのかな?」と思ったその試合。最終回にサヨナラホームランで締めくくったのです。坂本選手に刺激された若手がどんなに影響を受けたかは容易に想像できます。野球は人生の縮図とも言われますが、経営者は大いにその采配を学ぶべきでしょう。つまりやる気という相乗効果は計り知れないものなんです。俺が俺がの経営者はこうした話は素晴らしいと思いつつも今まで培われてきた「ものの考え方」が固いだけで脱皮できないでいます。課長や部長が素晴らしい話をしたら大げさにでも誉めるだけの器量がなければなりません。社長クラスでもこんなものです。実際の社会はこうした中で生活していることが多いですね。業績を正しく伸ばしている会社はここが違うと思ってください。人に優しい会社は伸びます。松下やホンダ、ソニーなどはその良い例です。優しいからと言って厳しさがない訳ではありません。しっかりとした数値目標や社会に対する会社の在り方が徹底していますから大人の仕事が展開されているのです。その点では自分に厳しく生活が出来ているのではないでしょうか。素晴らしい伝記に触れたり耳にしたことは必ずあるはずです。「真似から入れ」とはそうした会社の心の持ち方を学び真似てみてはということです。5年間ほうきと塵とりを持ちましたが、自慢や人に見てもらいたいからそうしたのではありません。やっているうちに楽しくなるからしめたものです。
「ああ!綺麗になった。 さあ!今日も頑張るぞ・・・」と思えるようになります。やった者にしか味わえないことですが心の持ち方次第でいくらでも自分磨きが出来るのです。

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岡部俊雄

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