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 湯沢(ふるさと)を愛する想い

湯沢駅


台風17号がまもなく九州に上陸します・・・・・のニュースを聞きながら私は秋田県湯沢市にいました。

都内に比べると少しひんやりしていたせいか、「寒い」と表現したら地元の人にわらわれました。
そうですね、空気が綺麗だから東京とはそこが先ず違いましたやはり。

毎日毎日凄い人を見ている私にとってやはりこの景色は新鮮です。
そうです。ここ湯沢市は波島陽子の生まれ故郷です。 

実は来年この故郷で多くのみなさんに「日本舞踊」を観てもらいたくてその打合せで訪れました。
まず感じたのが「このホームをいっぱいにするぞ・・・!!」ですかね。
私は昔故郷のスーパーで店長をしていたことがありました。売り出しの企画で選んだのが「テレビの人気者ショー」ご招待セール。当時、テレビ画面のヒーローが田舎町に来ることなど夢のまた夢でしたから果たしてその企画が当たるとは思ってもいませんでしたが、スタッフ総出で準備し宣伝し、その日を迎えたことを覚えています。

会場は体育館。3,000人くらい集まれば成功と思いそれは必至でしたね。

これは招待セールでしたから、招待券が無ければ入れません。 招待券の入手方法は1万円のお買い上げで1枚。
それも4日間という売り出し期間で勝負に出ました。
どれだけのお客様が会場に集まったと思いますか!? 10,000人です!!! 奇跡でした。
その原因はすぐに分かりました。 つまり、これを見たい人は子供たちです。 対象は小さな子から小学5年生くらいまで。しかし、そこに私が気づかなかったことがありました。
つまり、2人のお子さんが居たとします。するとまるで遊園地に行くようにお父さんお母さんも一緒だということです。
私の記憶ではおそらく一家で最低3人は観に来たと思います。
従ってこの方式だと10,000人はうなずけますね。 大変な売り上げであることは想像できますね。いや~凄かった!!駅が、バス会社が、タクシー会社が儲かったはずです(笑)
駅前通りの商店街は「何があるんだ・・・今日は」と驚きでいっぱいだったそうです。・・・・とそんなことを思い出しながらこのホームに立っていました。

湯沢市には素晴らしい劇場がありました。
「湯沢市文化会館」がそれです。 約1200人のキャパはこの町での公演にしては大きすぎます。どこの町でも過疎化が叫ばれていますが、我が故郷を元気にしたい・・・・と波島陽子は腰をあげました。

令和2年は波島陽子の芸能生活35周年という区切りの年になります。 こんな素晴らしいタイミングはありませんね。
秋田県のみなさんに、素晴らしい日本舞踊をお見せしたい。それが活性化につながればの想いに応えたくて私も腰を上げました。

しかし、そこには大きなキッカケがありました。 しばらくは連載としてご紹介したいのですが、この町(湯沢市)には「湯沢湯乃華芸妓」という芸妓さんや舞妓さんを抱える地元愛満載の男性が居たのです。
あるご縁で今年の春百年料亭のお座敷でその芸舞妓さんの踊りを見せて頂く機会を得ました。

観た後、即座に「来年一緒の舞台をやりましょう」と声をかけました。それほど素晴らしかったですね。
浅草で35年、1日として故郷を思わなかった日のない波島と、故郷に居て我が町の活性化にと頑張っている湯乃華芸妓さん。
この湯沢湯乃華芸妓さんは来年5周年を迎えるそうです。

そんなこんなで夢のような舞台が実現することになりました。

来年の秋、舞台本番の当日、このホームの賑わいを想像してください。










 台風 東電の復旧作業

我が家の水害 A

予測できない台風被害に遭って1週間。 被害に遭った人たちはみな大変ですが、特に千葉県が想像をはるかに超えた事態になっていることには確かに驚きを隠せません。

私も実際に台風被害に遭い自宅の床上浸水を経験しています(写真:自宅前)
それも、自宅を新築して3年目くらいの昭和50年代終わり頃だったと思います。 堤防が決壊し川の氾濫であの水の流れの恐ろしさは今でも鮮明に覚えています。

確かに今回の台風は気象庁からの発表で「今までに経験したことのない強風」と報じられました。 風速60m???
そう思ってベランダや窓の確認をしましたがかと言ってどうすることも出来ません。
「早く通り過ぎてくれないかな・・・・」とただただ祈るだけ。 そうこうしている内に9月8日の日曜日は無事過ぎました。
翌朝、浅草の被害はそれほど感じないくらい穏やかだったですね。 各地の被害状況が次々にテレビで流れて来ます。
「ああ!かなり被害の出た地域もあたんだ・・・・!」
しかし、不思議なことに千葉県内の被害情報は報じられませんでしたね。 各テレビ局の台風情報が流れる中「千葉県」がとても不気味な位置にいる何か恐怖のようなものを感じました。

「あれだけの強風だったから結構やられただろう・・・!!!?」、とんでも無い!! 想像を絶する爪痕がどんどん明らかになるにしたがい、テレビにくぎ付け。
そして、2日・・・・、3日、4日。 ご存知のような千葉県内の被害状況がどんどん明らかに!!
私も子供の頃、親戚の家の屋根が50mほど離れた国道まで飛ばされたのをこの目で見たことがありました。屋根そっくり持って行かれたのです!!強風の恐ろしさは今でも覚えています。

今回の千葉県、やっぱり電気・水道がストップ!! 復旧などという生易しい問題ではなかったですね。
それから一斉に報道陣が現地に到着。各住民からは悲痛な叫びにも聞こえる声が各地から。 蝋燭で一時しのぎなどという状況をはるかに超えたこれはもう大惨事。
行政も必死で動く。特に今回は東電が避難の的に。 日頃当たり前に使っている「電気」や「水道」。これは命に係わる問題だけに、ましてまだ容赦のない残暑の中、被害に遭われたみなさんは大変だったはず。私がこうして綴っている間も、お風呂にも入れない。冷蔵庫もアウトでは満足に食事もとれない。「頑張れ!頑張れ!」というしか出来ない自分に腹が立つほどもどかしい毎日。

状況が鮮明になるにつれ、復旧の遅れは容赦のないバッシングに変わる!!
東電・東電と東電が矢面に立たされ非難ゴウゴウ!!!!
みなさん、それは違うんじゃないかな!?と言いたい。 東電の皆さんは、特に現場のみなさんは必至で懸命な復旧作業をしているじゃないですか!?責めることは簡単です。こんな時は一刻も早い解決に向けての団結力が不可欠です。
報道は「ニュースにしたい」。一生懸命復旧作業をする多くの作業員を捕まえては、「今どんな具合ですか!?」「いつ頃復旧しますか!?」
「あんた(報道)が邪魔・・・・。」・・・・、そう思えたことはないですか!? 報道番組はいかにも東電の不備をつくかのような話。私は決して東電の回し者でもなんでもありませんが、実際に災害が起きると「助け合う」しかないんです。自然災害は誰恨むこともできないことがよく分ります。この大きな原因は「便利」だけを追求してきた人間への神の怒りと思えばいい。
結局「温暖化」が引き起こす災難がこの姿なんでしょう。 積み重ねてきた便利への追求。一度味わった便利から離れることの出来ない結果の集大成でしょう。
でも、起きた災害はなんとかしなければならない。 日頃の備えは勿論のこと、起きてしまった結果についてはみなが一致団結して協力し合い助け合うしかないんです。

波島陽子日本舞踊教室にガスは通っていません。勿論ガス栓は室内まで来ていますが、使用しないので外の元栓を絶っています。勿論教室は火器厳禁、たばこなどもってのほか。これが徹底した備えです。

確かに昨今の自然災害は予測不能な」ことが多すぎます。 それだけに全国民が備えだけはきちんと自らの命は自らが守る。よく夏の海や河原での水害事故が起きますね。
どうして天気予報をみて行動しないのですか!? 「自分は大丈夫!?」と思っていないだろうか!?台風が来るという情報で海に遊びにでは誰もが助けられないことくらい分からないだろうか!?

今回の災害でまるで東電がおかしいかのような発言をあちこちで聞きますが大間違いじゃないだろうか!?勿論頑張って頂きたい。インタビューする前に栄養ドリンクの1本も差し入れするのが先ですよ。

東電も、水道局も自衛隊もボランティアのみなさんも皆さん頑張っています。
とにかく、1日も早い復旧を祈るのみですがみなさん頑張ってください。


 日本舞踊教室の運営

舞台1
 (GINZASIX 観世能楽堂於)


令和最初の芸術の秋がやってきます。
全国それぞれの日本舞踊(新舞踊)団体は本番に向け大忙しのお稽古が続いていることでしょう。

先日、恒例のデンマーク派遣団(17名)が無事文化交流の大役を果たして帰国しました。本当に日本舞踊は日本の財産ですね。
ご存知のように昨今、残念ながらこの素晴らしい日舞から縁遠くなってしまったきらいがありますが実に残念でなりません。
そこには昔からの古き悪しき風習のようなものが立ちふさがり若者の流入を阻んでいるようです。
そんな中でも嬉しいことは、やはり純粋に日本人の血が流れているのか波島教室に体験に来る多くの若者がみな笑顔で楽しんでくれていることでしょうか!?

確かに日本舞踊と聞いただけでとても費用のかかる世界と思う人でいっぱいなのは事実です。
まず開口一番「この教室は発表会はあるんですか!?」の質問から始まります。勿論その質問の意図は多額の費用を心配してのものが殆どです。
お陰様で波島陽子日本舞踊教室には総合プロデュースをする担当者が居るのでそこが他の教室と違うところでしょうね。
家元がどんな目的で教室を開校しているのか、その意図をしっかり理解できているので生徒さんやお弟子さんは安心してお稽古に取り組めるという訳です。
これは簡単のようで非常に難しい問題です。 どこかの寺のように住職がベンツに乗っている光景は決して珍しくありません。
でも、寺院は職業でしょうか!? そうなんです。商売(職業)と聖職の違いを間違えるととんでもないことになってしまいます。

私は、家元の心根を十分理解し「日本の心」を伝えるための道場なんだと心得てこの10余年を過ごして参りました。来年で芸能生活35年になる波島陽子。30周年は浅草公会堂で大盛況の中舞台の幕を閉じることが出来ました。
35周年はもっと心に残る企画の中でと現在その企画に取り組んでいるところです。

ここが問題なんですね! みなそれぞれ大舞台です。 つまり、波島教室の発表会はそうした企画に便乗させて開催しています。それでも参加費が高いと思う人が居ない訳ではありません。
とんでもないことですね!他の教室の発表会に比べたら問題外の安心料金です。 本気でやりたい人は波島陽子日本舞踊教室の誠実さをしっかり理解出来ています。
難しいことを言わず、楽しみながらいつの間にか上達している。指導者波島の凄いところでしょう。

一度舞台に立った人はその意味がよく分ります。 中にはほんのわずかですが、自分のことしか考えない人は去って行きます残念ながら。
去る人の少ないのがこの教室の特徴でもありますが、つまりそれは感謝という日本の心を持てるようになったからに他なりません。一番伝えたいところですね。

こうして育った生徒お弟子さんは写真のような大舞台、また海外公演にも出演するまでに成長するのです。



舞台2

本格的に時代劇を学んだ家元が織りなす舞姿(さくひん)は、心のこもった振付でとても評判です。
時代劇全盛の昭和はおそらく日本舞踊も最高に隆盛を誇っていた頃でしょう。しかし、勘違いした指導者の驕りが間違いなくこれだけ素晴らしい日本舞踊という伝統文化をダメにしてしまったことは間違いのないところです。

それぞれに訪ねてくる体験者でそれが本当によく分ります。
日本舞踊に憧れ、着物に魅せられている若者は決して少なくありません。やはり純粋に日本人なんですね。
ただ教える。 そうではありません。 日本人ならではの素晴らしい心根を伝えながら繰り返し繰り返しお稽古を続けています。

体験に来るその殆どが、「こんなに楽しいとは思わなかった」と感想を述べます。
それは指導者の心が伝わった瞬間なんだろうと確信しています。どんなときも謙虚さを忘れない家元はときにどっちが生徒か先生か分からないようなやり取りに出会います。それはまさに「聖職の域」での立ち居振る舞いだからに違いありません。
こればかりはやろうとおもって出来ることではありません。

この心根が形となって表れるのが波島流と言い切っておきましょう。

その心あれば私はそれにふさわしい舞台を用意してあげましょうということです。 お稽古を積んでも、発表の場がないということは経験が出来ないということですからね。
まだ発表は出来ませんが、2020年はオリンピックの年であるとともに波島陽子日本舞踊教室にとっても画期的な年になるよう計画中です。

お陰様で、どの舞台にどの会場にお邪魔しても、「素晴らしいお弟子さんですね」・・・との評価はうなぎのぼりです。
おそらく、他のチーム等演劇や舞踊問わず、その楽屋やお稽古場での会話は非常に低俗な会話がいつも飛び交っています。たまに様々なスタッフを応援で頼むことがありまが、「これでは伸びない」というのがよく分ります。 つまり芸能界慣れした悪しき習慣のようなものでしょうか!?
純粋さの無い輩が芸能界ごっこを先輩顔で語る姿は滑稽です。 日本舞踊を習いたいと門をたたく若者は「令和」の時代も純粋です。そうした素晴らしい逸材を育ててゆくためにも教室を運営する者は更に自覚と責任をもって歩き続けないといけませんね。

夢を持った若者たちの応援団長と自負していますが、それでも波島陽子の優しさや思いやりにはかないません。
頑張って披露の場を設けましょう。 頑張って本物を育てましょう。 
若者の羽ばたく姿を夢見ている波島陽子に負けないようもっともっと責任を果たさないといけませんね。







  小さな秋

秋ー3

私がスーパーの店長をしていたとき、セールの目玉に「小さな秋」とタイトルをつけて秋の商戦に向かったことがありました。

このタイトルは「オータムフェアー」の多かった他店よりとても人気がありましたね。 お客様からなんでも良いので「小さな秋」にまつわる写真や詩を募集し、それを店内の特設コーナーに貼り出し評判を得ました。
この手法は名古屋時代、企画開発の仕事に携わり名古屋は元より全国の支店にまで装飾や陳列指導を担当したことで身に着けたものでした。
今になってみれば舞台演出や台本制作にそのまま役立っている訳ですから経験というものは財産ですね。

自然の美しさはあの豪雪地帯育ちですから、春夏秋冬のその美しさが今でも心に身体に沁み込んでいるものがあります。
雪国の自然の美しさとそれぞれの四季を迎えた喜びはとても口で表現できるものではありません。

長い冬を耐えるということの厳しさ。 今でこそ積雪量は温暖化のせいでその面影すらなく、あの豪雪は今の雪国の若者でも記憶はないはずです。
入学式が始まる数日前になると、学生たちは全員シャベル(スコップ)を持って登校します。新入生を迎えるのに土が見えるように道路上の雪を掘り起こすんです。話しているだけで懐かしいですね。

「春を待つ」・・・、この言葉だけで心が弾む思いでした。 NHKの大河ドラマ「天地人」が放送された年、あの作品がわが故郷が舞台であったのをきっかけに私は一枚のCDを制作したのを思い出します。
「しんばいこんばいななこんばい・・・・」、雪国越後のわらべ歌です。この1節を入れ兼続の歌を創りました。私の故郷はそんな豪雪地帯です。
だから、「小さな秋」、雪国には日本一短い秋を指しているようにも思えます。
雪を抱く前の野山は例えようもない美しさなんですからね。

上京して20余年になりますが、都会に慣れすぎてそんな素晴らしい秋をすっかり忘れていました。

ほおずき市も過ぎ、隅田川の花火大会も先日の浅草サンバカーニバルも全て天候に恵まれ、夏のお祭りは無事終了というところです。
9月に入ったのに、あまりの暑さで9月の実感がありません。
でも、ふるさとの山々はきっと綺麗なんだろうな・・・・と不思議と感傷にふけっているところです。

プールのリハビリを止め隅田川をジョギングしようと思ってもまだまだ暑いものね。
昨年の今頃はヘルニアの手術(8/10)を終え、痛みは消えたものの100日以上も歩けなかった後遺症は大きく、あの暑さの中散歩もままならない状況が続きました(涙)

先日、友人が「富士山に登って来た・・・・」と写真を見せてくれましたが残念ながらまだ私はそこまで足腰に自信がありません。
「今度は尾瀬に行ってくる」・・・・と聞いて私もアルバムを引っ張り出しました。  

「今年の秋はどうしよう・・・!!?」  来年、波島陽子が故郷を出て芸能生活が35年の節目。 オリンピックが落ち着いた秋にでも「秋田公演を・・・・」と。
その公演の詳細はもう少しで発表できるかも知れませんが、そのときは自然がいっぱいな美しい秋田の風景をお弟子さんたちにも見せることが出来たらなと思っています。

アルバムにある山々や自然の美しさはやっぱり素晴らしい!!
小さな秋でも心休まる自然豊かな光景は本当に人の心を和ませてくれます。 

昨日もある人に話したのですが、「波島作品(舞台)の美しさはここなんだ・・・・」と。  豊かな感性、磨き上げられたものの捉え方は時に厳しく、ときに優しくがまるで心に絡み合うように表現される。
自然の中で育った人間(もの)だからこその「感覚」なんですね。 

いよいよ今年もまた芸術の秋がやって参ります。 欲張らなくっていい! 小さな秋にこそ日本の心が潜んでいるようで今年もまた秋が楽しみです。
月を眺め、花を愛で、雪景色や紅葉、雪国の人々が長い冬から解放された春の喜び。そこに幸せな花吹雪です。
都会にいるとそれほどまでに素晴らしい「小さな秋」に遭うことも出来ませんが、目に焼き付いた、心に残っている自然の美しさをそっと思い出しながら素晴らしい秋を迎えようと思っています。

ミーンミンミンミー・・・・・!!と、隅田川・浅草寺が近いせいか夏の名残を一生懸命生きています。今年も暑かったですね!!

これからはしばらく小さな秋を見つけに出かけましょう。






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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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