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美しい日本がそこに

夏のページをまだ読み終えないのにいきなり「秋のページ」に変わってしまったような気がします。
季節の変化もそうですが、人の心の持ちようをもう一度考えないといけない時代にさしかかったのかも知れませんね。
簡単に人間(ひと)を殺す!! 昨今はこんなニュースばっかりで本当にうんざりしてしまいますね。

考えてみたら、私は本当に良き時代に生まれたんだなと思っています。
山に囲まれた雪国の小さな町!  しかし、空気も綺麗で美味しい! 川の水も飲めたほど。 山菜が豊富でお米は日本一。 
雪国だけに、四季をはっきり感じることができたのも今になってみれば幸せだったんだと思えます。
鮎やカジカを獲る川遊びの贅沢さ! みんみん鳴く蝉の声を聞きながら口にしたトウモロコシやスイカ。 みんな白い割烹着の母が出してくれました。
わんぱくどもは安心していたずらに興じていたのかも知れません。

ところで、日本の美しい桜は、雪国には春を告げる嬉しい季節でした。
九州の方からやって来る桜の開花を「桜前線」と言いますが、秋には「紅葉前線」も追うことが出来ます。 でも皆さんの多くは「ホタル前線」というのを知らない人は多いんじゃないだろうか!?
なかなか観なくなったゲンジボタルもそれは素晴らしい初夏の風物詩でした。

先日、テレビで「ホタル前線」のドキュメントを観ましたがとても懐かしく綺麗ですっかりテレビにくぎ付けになりました。

ほたる1 ほたる2

こんな光景観たことありますか!?  風情豊かなまさに日本の美しさに酔える一瞬です。  蛍火が照らすその瞬間はまるでおとぎ話の世界にでもいるような心持ちでした。
少なくはなりましたが、今なおひっそりとその美しい光を放っている場所を動物写真家の小原玲氏の紹介で初めて見ることが出来ました。

この美しさを、人間は便利さが故に破壊してしまっていることがこれを(番組)見るとよくわかります。 ホタルは川が綺麗でないと育ちませんね。

地球は人が住む宝島です。 まだまだ収まりを知らない某国の首脳が自国を守るためなどと脅威を振るい地球を破壊しようとしています。
楽しくないですね! テレビを点ければやれ殺人だ汚職だ浮気だと・・・人の不幸を取り上げるばかり。
典型的な自己中心的な世の中になっていってしまった無念な現状でもあります。
中にはやむを得ず苦しく悲しい離婚もありますが、芸能人に見る離婚は自分勝手な典型でしかありません。

ホタルの写真を見せてくれた小原さんは、以前は諸外国の戦場を撮影し続けた戦場カメラマンだったようです。
ところが、何の罪もない子供たち他の残忍な姿にレンズを向けられなくなった・・と現在このようにほのぼのとしたまさに人の心を幸せにする仕事に移行したようです。

ひと口に人の為と語ることは簡単です。 しかし、ここまで自己中心的な人が多くなった世の中で、この思いを貫くって並大抵なことではありません。

波島陽子が現在日本舞踊に携わっているのがまさにそれですが、しかし、その多くは波島の本心を知りません。 波島は、長い間の舞台女優生活から得た想い(ヒント)を果たそうと立ち上がりました。
その想いとは、全国の舞踊愛好者に「振付ビデオ」で日本舞踊・新舞踊を普及したいとした心根です。 ご存知のように、残念ながら古来から日本舞踊の世界は金がかかることが一番のネックでした。
新しい作品を覚えるために東京へお稽古に通う。 それはとてつもなく費用のかかる現実が隣り合わせだったのです。ビデオを創れば通わずに済む。
大正解でした!
そうしている内に一人二人と波島から直接教えを受けたいと生徒さんも増え、とうとう80余名もの教室に膨れ上がりました。
 
人が集まればまたそれはそれでいろんな性格の生徒さんがいます。
日本舞踊を習いたい・・・という人に問題のある人が殆どと言って居ないのは、やはり根底に人としての優しさが備わっているからなんだと思います。
これは何気ないようでとても大切なことです。 それでも自己中心的なのは時代や環境なのかなと思うこともあります。
よく、便利さが人間(ひと)の心を破壊すると言いますが、残念ながら本当でしょう! もう一つ残念なのがその破壊に気づいていない悲しさです。

私は昔、イベント会社を営んでいる頃はいつからか自分で司会をすることが多くなっていました。
イベントの目的を考えると自分なら全てに本気で行動出来るからです。 それは、スポンサーに夢をを語り、構成したものを実践するのに一番の理解者は自分だからです。

ピエロ

成人式の司会、結婚式の司会、歌謡ショーの司会・・・、数えきれない舞台でした。  でもその殆どは拍手喝采であり大成功に結びつきました。
写真は、私がピエロになっての進行役のひとコマです。 30歳代はまだ宙返りやバック転が出来ましたからピンマイクをつけたピエロは大暴れ!!
この会場ではお祭りでしたから3000人以上の家族づれだったことを覚えています。 1時間のステージは当時(この会場)は公園であったため広かったこと!
宙返りを交えた進行役を観たことない子供たちはヒーローショーのヒーローよりヒーローでしたね。
つまり、会場が一体になるほどの情熱をぶつけた当時に「ああ!なかなか今はこうした光景を見ることできないな~」と。

体操競技は1種目がほぼ100秒以内の演技ですが、そのたった100秒でくたくたになるんです。  本気で打ち込むってそういうことです。 だから観衆に受けるんですね。 若い頃から人を喜ばせることが大好きで本当にいろんな経験をしました。

高校生や大学生もしごきました。 今でも忘れませんが某大学の芸術学部放送学科の生徒はよく私から指導を受けに来ました。
「なりたいこととなれることは別」、つまり「やりたいこととやれることは別」ということを本気で教えました。 やりたいと思う心は尊い心です。
しかし、ここで大きく違って来ているのがその人その人の資質、また感性やセンス。 何より「絶対にやるんだ」・・・と言う決意みたいなものの揺らぎでしょうか!?
ある先輩がこんな話をしてくれたことがあります。「今の若者は怒ればすねる。褒めればつけあがる」・・・と。  
厳しい言葉ですが本物を育てようとしたら確かにそうですね。

教室の生徒さんでもそう言えることがあります。 プロを目指す生徒さんは自分にとても厳しいところがあります。それで正解ですが、やはり人は苦しくない方がいいんですね。 しかし、それでは決して大成しません。
一般の生徒さんでも上手くなりたいのは一緒です。しかし、苦しみに自分を追い込んでまでやりたいとは思わない。つまり趣味で楽しむことが優先だだからそれも正解です。
しかし、その根底にあるのがやはり日本人特有の心の持ち方にあるようです。

波島のように、人が喜ぶことを自身の喜びと出来るのは全て性格です。
感謝の心であったり、謙虚な心根であったり、人に優しい生き方の出来るのはまさにあの蛍火を楽しむ様な日本人の心が宿っているからではないだろうか!?
嬉しいことに、教室にはそうした心根の優しいご年配の生徒さんが何人かいます。そうした大先輩から学べる機会があるのだから若い生徒さんは参考にして欲しいですね。

この世の中が殺伐として・・・と訴えたところで、私ごときが成す術と言ったらどうしても限られてしまいます。
勿論若い生徒さんでも素晴らしい心を持った若者は沢山います。 せめてその若者たちだけでも「日本の心」をしっかり受け継いで欲しいなと願わずにはいられません。
損得だけでこの世を歩いたらこれほど空しいものはありません。 桜で騒ぐのもひとつ。 桜を愛でるのもひとつ。 すると大切にしなければならないことが見えて来ます。 損得だけでものを考えるから不服が起きる!!
日本人には美しいものを愛でる素晴らしい心があります。 同じ一生をどんな生き方で過ごすか!? そう考えないといけないのかな~! そう思って欲しいですね。   
世界中で日本ほど美しい心を持てる人間はいないのだから。便利さに流されず優しく人生を歩いて欲しいですね。
 
来年はひとつ、そんな気持ちで「桜前線」や「ほたる前線」、そして「紅葉前線」を追ってみてはどうだろうか!!? 幸せな気分が待っていますよ。
私も口にするだけではなく、久しぶりに来春は素晴らしい「京のさくら」を心に収め、初夏には故郷のホタルに会いに行ってみたいと思います。
プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
チーフ・プロデューサー
演出家

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