2ntブログ

 うたこまち  岩本公水

このアルバムは6月に発売されたものだが、これほど心で表現できる歌手も珍しい!!
プロだから・・・!?   そう思うだろうか!?  
「え!何でこの人がプロ!?・・・」 という歌手も少なくありません。
何かとってもべた褒めしていますが、この「うたこまち」を一度聴いたらきっと虜になること間違いありません!
本当に上手い! これがプロだ! そう思わずにはいられません。
8月、横浜アリーナで「小田和正コンサート」行って来ました。  これも言葉にならない歌の美しさに触れましたが、岩本公水の歌は本当に心のしみとおる表現のしようのない素晴らしさに出会えます。

秋の夜長に鈴虫やマツムシが心をゆさぶるように、彼女の歌声には間違いなく魂が感じられる。
散歩しているときの自然の音、それが春のそよ風のようであったり、秋の虫のようであったり・・・。

私も結構歌の評論にはうるさい部類に入ると思うがその殆どが当たっています。
今でこそ演歌の番組が少なくなってしまったが、こんな素晴らしい表現師(歌手)がいるのだからもっと世に(TV)出すべきだと思う。
「うたこまち」に収められた作品には五木ひろしや美空ひばり等々実力派の作品も収められている。
しかし、見事に「岩本節」として表現されているのだから素晴らしいとしか言い様がない。

どの曲も、それぞれに物語りが浮かんびその情景に浸ることができる。自分が主人公になったような錯覚すら覚える!
テクニックで歌うのと違い、その人の感性とその人の心そのもので歌っているからその素晴らしさは際立つ。
もっと言えば、持ち歌として最初にオリジナルで出した人(かしゅ)より味があるんじゃないだろうか!?
歌というものは、そう在るべきだとこのアルバムを聴いて改めて心を揺り動かされました。

朝から夜寝るまで、今も静かに流れています ♬


  岩本公水 VS 波島陽子   2人の天才アーティスト

公水 A

私は結構芸能人を見る目があると言われて久しい !  美味しいものを見つけるのも、作るのも何度か挑戦し、この世に出し、それぞれがメジャーになっています。
歌で言えば、今でこそレコード大賞等はすっかり昔の面影を失くしているが昭和50年代以降はその受賞者を毎年10月頃にはよく当てたものだった。
つまり、大晦日を前に今年のレコード大賞はこの歌手だ・・・と友達や知人に断言をしそれが当たったのです!!
心に響くというか、これが歌だ・・・ そう思えた作品にも沢山出会いました。

昭和の終わり頃だっただろうか! 私は一人の女性演歌歌手に出会った。 同郷の村上幸子(敬略)がその人。
上手い! 思わず唸るほどで、仕事が仕事だった関係もありよく一緒に舞台に上がったもです!
んんんんん!!???  舞台に上がるって私は勿論芸能人ではないが当時は自分で仕込んではプロダクションの担当者に勧められて司会をしたということです。

企画制作会社を営んでいたので、小林幸子(敬略)を筆頭に森進一・堀内孝雄・等々全国のディナーショーでよくお願いしましたね!  丁度ものまねタレントの全盛期でした!
一流(一部上場)企業にお客様が多く、その販促での舞台でしたが本当にいろんな歌手にお願いしていたものです。
段々と仕事に馴れてくると、どうしても自分が好きな歌手の仕込みをする。  
当然と言えば当然ですね! 本当に村上幸子の歌のうまさは絶品でした!
しかし、残念なことに彼女は若くして病に倒れ、帰らぬ人となったのです。 
 
それから少しして私も企画会社を辞め上京しました。
確か、丁度そんな頃じゃなかったかと思う。   素晴らしい歌声が心に止まったのは・・・!
それが岩本公水(敬略)だったのです。  なんて上手いんだろう! もともと、誰よりも歌が大好きな私はつい夢中になった。
新しい仕事は全く芸能ごとには関係なかったので好んでテレビを点けるまでには至ってなかったがそれにしても上手かった。
するとどうだろう!  彼女はNHK紅白歌合戦に出場が決まったのです!!
私の勘のするどさには我ながらさすがに驚ろきました!

ところが、これまたびっくり!
悲しいことに大好きな岩本公水までもがいつの間にか体調を崩したのかその後は姿を見ることが出来なくなったのだ。

それは長かった・・・。
それでも私は事あるごとに「いやいや演歌を心で歌えるのは岩本公水だよ!」と言い続けた。
若者は本当に沢山台頭してくるが、心で表現できる彼女の様なアーティストはなかなか登場しない。

そんな頃波島陽子との出会いを得ました。

波島陽子

聞いたら波島は岩本公水と同じ秋田県出身でしたね! 私にすれば凄い縁でした!
波島は日舞の世界では演歌等はとくに新舞踊のジャンルで縁が深いのは周知の通り!

何度も話をさせて頂いた様に波島陽子の踊る様は実に素晴らしい !  
岩本公水に共通するところって何だろう!?  そうも思っていました!
まだ聴いたことのない人は是非意識して岩本公水の歌声を聴いて欲しい!
耳に優しく、それでいて心に響く! もう中堅だが歌謡界の中ではトップクラスだろう。
聴く耳をもっている人間が言うのだから間違いない(笑)

私はときどき生徒に演技指導をする機会があるが、何を称して上手いと言うのかはたったひとつだと訴えている!
よく、心で表現しなさい・・・とか、気持を込めて・・・と説明するのだがなかなか若い人にはその極意が分からない様だ。
いくら気持ちをこめても、相手にそれが伝わらなければ全く意味がないのだ。
プロはそこが違う !   つまり、岩本公水と波島陽子は実に素晴らしいアーティストです。

知っての通り、現在のテレビドラマを見ても残念に思うことが本当にたくさんあります。
制作側に「視聴率」というやっかいなものと闘わなければならないことがあるから、どうしても人気者つまりアイドルを使おうとするのは仕方ないかも知れない。
残念ながらそうした若者が全て演技力があるかと言えばそうではない。
極端な言い方をすれば、着物姿での所作などまるでなっていない。 つまり着物に着られている者が殆どだ。
私の言いたいのは、着付師が着せているのだから着付けは問題ないのだが、要するに着物で動けないということだ。

歌もそうだ。 テクニックで上手い若者なら沢山います。
しかし、聴いてる側にそれが伝わらないのだ。
私は先日本当に久しぶりに岩本公水の舞台を観ました !  その日は多くの演歌歌手が集まっての舞台でしたが、その上手さは群を抜いていますねやはり。  つまりこれがプロだと今更の様に改めて確信を得たのです。
聴く者に伝わるって凄いことだと身ぶるいしながらも改めて興奮が収まらなかった。
勿論もっともっと紅白にも出て欲しいが、それ以前に彼女の歌を聴くべきだろうと思う。
聴いて聴いて納得して欲しい! まるで彼女の回し者のように思われるかも知れないがそうではない。
これをアーティストというのだと言いたいのだ。

もう一人の秋田出身「波島陽子」。
全国に彼女の振付けを待つお師匠さんは多い。 全国の日舞老舗各流派の先生が、波島作品を求める気持が本当によく分かる。 「 陽子先生の作品は本当に美しい・・・!」 と大絶賛なのです!
YouTubeやホームページの映像はほんの1分足らずなのに、そのCM映像に魅かれて注文が届く。
一度使用した人は100%次の作品を求めるリピーターとなる。 本物の証以外ないと思っている。
見る者に伝わるそのストーリー性と美しさ! 彼女の作品に嘘(飾り)は表現されていないのだ。

芸能界にあって、中堅クラスの素晴らしいアーティストがいることは非常に頼もしい限りだ。

心を伝えたらそれで良いはずだけど、この二人に共通している点はそれぞれの「人間性」も手伝ってそれが訴える力になっているのではないだろうか。
よく、カバー曲をアルバムに収める歌い手は多いが、その殆どが無難に上手いのだ。
しかし、最近手にした岩本公水のアルバムは、もう全てが彼女の持ち歌でした。
島倉千代子の歌はあまりにも島倉節が強く、なかなか他の歌手が歌っても、上手いけれどそれまでだ。
岩本公水はすっかり自分の心で表現しているからさすがとしか言い様がない。 みごとだ!

勿論、歌が好き! 勿論、お芝居や踊りが好き! ・・・という原点にこの好きがなければ始まらないが、好きを超えて表現できているところにこの二人の素晴らしさが際立つ。 

つまり、岩本公水は歌を歌うために、波島陽子は踊りを踊るために生まれて来たと言って過言ではないでしょう!
和の心を持った二人がこれから多くの人たちに与える影響は計り知れないでしょう! 
この二人から日本の心に触れ、癒されながら歌を踊りを満喫出来ることでしょう。 

まさに天才アーティストだと断言して憚らないのです。

 台東区国際理解重点教育 平成26年 美しい心

1-1.jpg

教育委員会の担当者から「無事帰国しました・・・」とメールを頂き、あれからもう秋の風が吹いています!

8月19日の出発式の後、一人の女子生徒から手紙を受け取った・・・という話をしたと思いますが、何ともキュンとくる内容でした。

毎年毎年この指導(日舞)をしながら痛感していることがあって、今回は非常に心の葛藤があっての引き受けでしたから余計思い入れが強かったのかも知れません。
それは、子供たちを連れて行く側(大人たち)の心にひっかかりがあってのことでした。

日本の伝統を・・・とか、日本の文化を・・・、そして日本のおもてなしみたいなもの等々様々な目的があってこの企画は毎年続いているんだと思います。
英語を、デンマーク語を、そして日本の伝統芸を、また日本の文化をその交流の手段として身につけての派遣なんでしょう!!
子供たちに多くの経験をさせてあげたい。 素晴らしい事業だといつも感心していました。

厳しい言い方かもしれないが、今まではその担当する側(大人たち)の心に少しも覇気が感じられず、戸惑いでいっぱいという回が続いていました。
口ではこうしなさいああしなさいとごもっともな話を子供たちにぶつけていました。
子供たちは何も感じないかもしれませんが、こんな程度でデンマークに行っても中途半端にしかならない。  
つまりデンマークに行って来たというだけ・・・ということです。
行って来た当時、つまり半年くらいは興奮の中にいるので分からないでしょうけど・・・。
しかし、1年・2年とするうちにそれは単に想い出だけになってしまう。

本当の学びとは、心が動いたかどうかにかかっているはずです。
自分の心を動かすことが出来れば、それは彼らが大人になるための大変な栄養分になるはずです。

勿論、私たちは踊りを教えれば良いのです。 きっと本当は・・・
しかし、日舞の教室で波島が若者に伝えたいことは、感謝や素直さ、優しさや温かさを、着物を着たその美しさに、その美しさを更に磨くためになんです。
これこそが日本の心、つまり和の心です。

挨拶も徹底してたたき込みました!  聞こえる・・・ということだけではないのです。
要するに、心が伝わらなければ何をしても無駄だということです。

4日間のお稽古で、初めに口を開く私の内容がうるさい・・・とか、長い・・・と感じたかも知れません。
それは、今までの教育が魂の無い指導だからです。
勿論、全ての指導者がそうだということではありません。

特に今回の教育委員会の担当の方(窓口)は素晴らしかった !
最初の打ち合わせで本当は今回はお断りするかもとその打ち合わせ日を迎えたました。
すると、「大丈夫です!今回は違います!」・・・そう話された担当の先生の目は本当に輝いて
いました!

そして指導の初日を迎えたのです! 
するとどうでしょう! 生徒たちはすでにしっかり浴衣を着ているじゃありませんか!!
波島もお弟子さんもこれにはびっくりでした。
それどころか、校長先生はじめ、各担当の先生全員が一緒になって踊りを覚えようとしました。
この姿を見て、子供たちの心が動かないわけがありませんね!

踊りを習ったことのある人なら分かりますが、とても5時間で日舞を披露するまでになんてとても出来ることではありません。
そこには、波島の並々ならぬ意気込みと愛情あってのことなんですが、それ以上に今回の先生方の影響は素晴らしかった。
そして、まあまあ中学生が海外で披露するには及第点を与えるまでに仕上がりました。

心で踊ることが出来たかどうかは、報告会で知ることになるのでしょう!
とても楽しみです ♬

さあ! 明日出発・・・・という前日。 一人の女子生徒に小さく可愛い封筒に入れたお手紙を渡されました。
その内容は、波島に、お弟子さんに、そして私にまでも心のこもった「感謝」が綴られていました。
その中の1節に「将来、社会人になっても教えて頂いたお話を大切に生きていきたいと思います」・・・・とありました。
この心こそ、今の若者に必要なものだと信じています。
これほどメールが氾濫している世の中にあって、きちんとお手紙を書こうとする心こそ人としての大切な礼儀であり、立派な「挨拶」なのですね。 挨拶は人の心を開く鍵! まさにその通りです。
この想いは、この学生にとってとてつもない財産になると確信しています。

感謝の気持ちを行動に表せることほど素晴らしいものはないのです。
そうしたことが教育なんじゃないでしょうか!?
実践できることこそ学びの成果であり、今回の生徒さんの中にそうしたことが行動に移せた若者に出会えただけでも大きな喜びでした。

愛嬌があって、人を笑わせることが大好きな男子にも会えました。 少しくらいハメを外しても良いのです。
若者らしさ! 学生らしさ! 女性らしさ!  らしさを大切にしながらも、キチンと挨拶が出来たら・・・

素晴らしい生徒さんに会えたこと。
特に今回の引率の先生にお会いできたことは最高の幸せでした。

なによりも、教育委員会の担当の先生には感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。



プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
チーフ・プロデューサー
演出家

最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード