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 あれから10年

平和な鳩ならぬ春を運ぶカモメたち
鷗TBA11

まもなく14:46分になります。
この日のこの時間は私にとっても生涯忘れられない恐怖の体験でした。
仕事場はビルの9階。 グラッ・・・・としたと思ったらその揺れの怖さは今までに経験のない恐ろしい時間。

家具という家具(本棚他)は中身をまるで投げつけるように吹っ飛ばし瞬時に足の踏み場も失いました。
まさか、このビルが倒壊してしまうのでは・・・・・!! その思いが全て瞬時です。 30分ほどした頃からだろうか、テレビの画面から船酔いしそうな恐ろしい映像がまさに生中継です!!「津波だ・・・・!!」これもまるでトリック映画をみているように家が、車が、流れている・・・・!!これこそが東日本大震災だったんです。

意外と1階はどんな地震でもここまでの恐怖は感じないんだろうな・・・と思ったら、またまた帰宅困難者の見たこともない映像が。

丁度その年の9月中旬に波島陽子日本舞踊教室の発表会が予定されていて、その後1ケ月くらいしてその被害の大きさもあって開催すべきかどうか悩んだことを昨日のように覚えています。
あれから10年。決して風化させてはいけないと思う私らの気持ちよりも、はるかに現地の皆さんの被害は深刻でした。今尚その影響を引きづっているんですからね。
自分がそこまでの被害を受けなかったから良い・・・ではありません。

今日だけは、改めて10年を振り返っているテレビの特番とともに真剣にこの大事と向き合ってみたいと思う。

それが、昨年もそうでした。昨年10月に予定していた秋田県湯沢市の波島陽子故郷湯沢公演。またしても春先のコロナ来襲で中止を余儀なくされてしまいました。
それが、延期を1年後の秋としてもまだその開催が危ぶまれるという深刻な状況です。私たちは舞台を生業としている訳ではないのでその影響はありませんが、それどころか、日々の生活を制限されるという悲惨な状況を迎えています。

私の人生も言葉では言い表せないほどの波乱万丈な人生でした。
本当に苦しい日々の方が多かったかも知れない。 私はそんな時いつも外に飛び出し走ってきました。
くよくよしているより散歩をしたり、走って汗をかくことで心身ともに健康で元気で居れたからです。

上京し、仕事が順調に行けば行くほどその散歩やジョギングは私の日課となったのです。
日頃、口にはしませんが、今の私は観音様のお膝元にいます。 散歩のスタートは雷門の赤い提灯をくぐるところからスタートし、観音様に手を合わせ、二天門からいよいよ出発という贅沢なコース。
春になればこのように多くのカモメたちが迎えてくれます。毎日通る隅田川沿いも1日として同じ顔ではありません。今までの散歩コースと違い本当に恵まれていますね。


ツリーTB-2

最初の頃はまだスカイツリーも勿論見えません。 段々と伸びていく様をこの目で見届ける機会を得たのも不思議なご縁でした。
今見えて当たり前ですが、この様に完成までの光景をずっと写真に納められたのもラッキーでしたね。

ところが、この東京スカイツリーの建設期間から完成に至って尚今日までこのスカイツリーの電波は日本中の災害放送を送り続けたことになります。中越地震、熊本、その他様々な災害を・・・皮肉のようにも思います。

私が散歩したりジョギングしたりを今度はスカイツリーに見守ってもらいながらの毎日のようでもあります。
照明の灯がともり、スカイツリーは夜でも美しいその姿を見せてくれます。

散歩しながら、観音様とスカイツリーに守られて幸せだ・・・と思いながらの毎日。これだけお祈りしているんだからこのコロナも早く収束して欲しい。

先日、電車で2時間もかけて日本舞踊の体験に来られた若者が居ました。「仕事が無くなったので・・・・」と、これもコロナの影響をもろに。それでも、これを機会に東京で職を探しこれからは日本舞踊教室に通いたいとのことでした。
若いのに素晴らしい。私の方が教えられます。
やっぱり笑顔はいい。前向きで明るい心は素晴らしい。

きっと良いことがありますよ。 必ず誰かが見守っていてくれるから・・・。







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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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