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 初心忘るべからず 2

「くちびるに歌を持て、心に太陽を持て・・・」、多くのみなさんがどこかで耳にした言葉だとおもいますが、さっそく、これは山本有三の格言ですよと問い合わせがありました。
よく知っていますね!しかし違います。本文を記すとこうなります。「苦しんでいる人、悩んでいる人には、このように励ましてやろう!勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て」と。これがドイツの詩人ツェーザル・フライシュレンの有名な文なのです。
私がイギリスの大英博物館で知ったのが、16代ローマ帝国皇帝マルクス・アウレリウスです。先に書いた「何かをするときは嫌々するな!」。心にグッときましたね。
彼は自身の自省日記の中で本当に多くの素晴らしい言葉を残していますが、中でも「みせかけの微笑を見せたり、心に仮面をかぶったりしない。真心のこもった、裸のままの親切には、人は決して抵抗できないものだ。もしこちらがあくまで親切を続ければ、たとえ良心の一かけらもない人間でも、必ず受け入れるだろう」
その他、「幸福は、その人が真の仕事をするところに存す」とも。機会があったらみなさんも、アウレリウスの自省日記に触れてみてください。
日本に帰ってその後すぐに出会ったのが相田みつを作品でした。ほんの少しだけ似ているところがあるように思います。相田作品で好きな言葉「ひとの世の幸不幸は 人と人が逢うことからはじまる よき出逢いを」は私の部屋の掛け軸にあります。まだ知らない人の方が多かった平成3年頃、この作品は絶対に日本全国に知られる日が来るだろうと信じていました。
それから有楽町のデパートにギャラリーが出来てその人気はうなぎ昇りでした。私は何度もギャラリーに足を運び、いろんな作品に目を通す日が増えました。ギャラリーの中は来場者が多いのに、静かでふしぎな空間を醸し出していましたね。
現在は山手線反対側の国際フォーラムに移りましたが、雰囲気は前の方が好きでした。
心の師と仰げる作品に出会うと何故か心が豊かになっていくような気がするのです。
毎週日曜日の深夜に放送されている「ワンステップ」。次回はこのドキュメンタリーに触れてみたいと思います。
心の持ち方がどれほど尊いか、人の心ってどうしてこうも奥深いものなのか、20歳代の若者に今更ながらに教えられます。(つづく)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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