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 心の詩 (童謡) 31

毬と殿様          作詞 西條ハ十 作曲 中山晋平

てんてん手鞠 てん手鞠 てんてん手鞠の 手がそれて
どこから どこまでとんでった 垣根をこえて 屋根こえて
おもての通りへ とんでった とんでった

おもての行列 なんじゃいな 紀州の殿さま お国入り
金紋 先箱 供ぞろい お駕籠のそばには ひげやっこ
毛槍をふりふり やっこらさのやっこらさ


昨日私の大好きな叔母が亡くなったと知らせがありました。 しばらくは悲しみを超えて呆然としていましたが数分後溢れる涙を押さえることができませんでした。
しばらく前から思い出とともに童謡についてブログに載せていましたが、こんな大切な作品を忘れていました。
母の実家に嫁いできたのが叔母でした。まだ何も分からない小さい時分に叔母の結婚式の「おちょう」役を果たしたかすかな記憶があります。それ以来叔母には本当に可愛がられたのを覚えています。
楽しいこと、賑やかなことが大好きな叔母がいつも歌ってくれたのがこの「毬と殿様」でした。 確かこの歌はもう少し長いはずです。全部分かったらもう一度掲載しますが、ここに出てくる紀州の殿様が確か徳川吉宗なんですよね。
外で遊ぶ子供の頃はよく神社の境内などで縄跳びや探偵ごっこをしたものですが、女の子たちが声を揃えてあのゴムまりで遊ぶとき、てんてんてまりと誰もが唄っていたのがこの歌です。
ゴムまりには当時の時代を思わせる絵柄があって今でも何となく覚えています。 心の優しい叔母は私が成人になってからも何かと相談に乗ってくれ励ましてくれました。
叔母の手毬唄が思い出せるほどそう言えば大切な思い出の一曲だったのです。 
かねてから入院中と聞いていましたが、きっと元気になられることを信じていたのに・・・。
人は間違いなく順番にお迎えが来るようですが、もっともっとお元気にいて欲しい素晴らしい人でした。
息子たちはそれぞれ立派に成人し都会に出て行ったので、おそらくこれで母の実家も無くなってしまうんだろうかと一抹の淋しさを覚えます。
「叔母さん!お駕籠には叔母さんに乗ってもらいましょうか?」 私が感謝の毛槍を大きく振りながら天国までお連れしたい気持ちでいっぱいです。 素晴らしい歌を教えてくれてありがとう!
謹んでご冥福をお祈りいたします。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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