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 初夏の爽やかな汗

岡田ジャパン ありがとう!

成田空港の出発前のサッカーW杯日本代表は悲しいかな40~50人の見送りの中で旅立った。まったくと言って良いほど期待されておらず、フアンとはなんとゲンキンなものかと思った。
人間の気持ちの持ち方の大切さはその後の本番で証明されていく。おそらくカメルーン戦以降の日本チーム全員の心は本当に一つになれたのだろう。一人一人の自覚と共に、さすが日本代表だと感動もした。
オランダ戦を見た日本中のサッカーフアンはここで本気モードに引きこまれる。一歩も譲らない戦いに、まるで自らが戦っているような錯覚にも似た状況が現れる。
そしてデンマーク戦はご存知の通りだ。「このチームもしかしたら?!」、多くがそう感じたに違いない。勝っていくうちに必らずと言って良いくらいそこにはヒーローが台頭する。確かに本田選手や遠藤選手のフリーキックは美しすぎた。でもその陰には俺が俺がの姿は見えてこない。それが証拠にはデンマーク戦の3点目は本田から見事に岡崎にパスされての得点だった。
普段あまりサッカーに興じない(野球が好きで)私でも決勝ラウンドが待ち遠しかった。試合は見事なまでに0-0のまま延長戦。さぞかしパラグアイ側は驚いたことだろう・・・!と言うより世界中のサッカー関係者が驚いたはずだ。延長戦も0-0。非情にもとうとうPK戦に突入。もう誰もが祈るしかない。そんな中で駒野のボールはバーに弾かれアウト。パラグアイの5人目カルドン選手が入れた瞬間日本中が天を仰いだ。
松井が、闘莉王が、中沢が、監督が、次々と駒野の肩を抱いた。この瞬間、悔しくはあったけれどこれが今回の日本チームなんだと何かとっても清々しさを覚えた。
どの選手にも激戦を表す汗が光る。なんて爽やかな汗なんだろう!「ご苦労さん!よくやったよ!頑張った頑張った!」そう言い聞かせ眠りに就いた。
オリンピックでも、期待が大きければ大きいほど敗戦のショックと責任の重圧に負けてしまう選手が現れる。自分の中の選手像というものがあって期待を裏切った選手は許せない的な風潮が日本人はとくに多かったように思う。東京オリンピックで金メダル有望視されていた円谷幸吉選手は見事に銅メダル獲得。それだけでも素晴らしいのにフアンは許してくれない。後にその重圧に負けた円谷選手は自らの命を絶ってしまったのだ。
駒野選手が「帰国が怖かった!」と思ったのは本音であろう! しかし、今回の戦いぶりは決してベスト8に
勝るとも劣らない。その結果、関西空港に降り立った日本選手団を迎えたのはなんと4200人というから各選手もさぞ驚いたことでしょう。空港ホテルでの報告会見で形相を崩しての笑いに日本国中が惜しみない拍手を送った。おかえりなさい!と

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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