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 自分を見失うな

不思議なもので本当に育った環境と性格というものは難しいですね。
昨日のニュースで報じられた大相撲名古屋場所の優勝インタビュー。横綱白鵬がなんと史上初の3場所連続全勝優勝を成し遂げたのだ。謹慎処分で欠場した力士が多かったとはいえここは素直に拍手を送るべきだろう。
今までと違う光景が飛び込んで来た。白鵬の目に涙がいっぱいこぼれていたのだ。普通なら嬉し涙なんだろうが授賞式の土俵の上に天皇杯が無かった淋しさだったと後に白鵬は語った。
懸賞金に慣れ、多くの賞品に慣れ、どうしても特殊な目で見られチヤホヤされていたら心も変わるだろう。「ごっつあんです」の特殊な世界だから現役力士だけが悪い訳ではない。
しかし、人間というものは富を得、立場が上がるにしたがってなぜかどうしても高飛車になってしまいがちだ。勿論そうでない立派な人も沢山います。昔から「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と例えられて来ましたがそれが間違った権力にまで発展することがあるんだから実に困ったものだ。
タレントでも政治家でも麻薬に手を染めたり女性問題で家族を失ったりするのは自業自得であったとしても結局「謙虚」ということから外れてしまうからだ。
現在飛ぶ鳥を落とす勢いのテレビ番組に出て来る司会者にもその姿を見ることが出来る。見ていて見苦しくさえなってくる。ひと言で言えば生意気にしか映らない。周りの出演者は何故怒らないんだろう・・・とさえ思う。これは言いなりでないと次の出演に差し支えるからに他ならないんだろうと思う。逆に言えばその司会者に何も言えないテレビ局に問題がある。
どんなタレントでもNHKに出れば態度が変わっている。つまり分かっているのだろう!ところがわがもの顔の民放では全く押さえが効かなくなっている。フレッシュで素晴らしい司会者候補は沢山いるはずだ。視聴率だけを考える各民放局の情けないところだろう。
私が言いたいのは自分をしっかり持った人間はそうはならないと言うことだ。前にも話しましたが勘違いした経営者が自分の会社の女子社員を特別扱いする傲慢な態度によく似ています。つまり何をしても良いと思っているんでしょう。何をしても許されると勘違いしているんでしょう。
謙虚さの無さを笑いやふざけて通す番組を見て健全な子供たちが育つとは決して思わない。無理やり感動のシーンを演出してみても本物のそれとは所詮中身が違うものです。
その司会者は元々頭の回転が良いのでしょう。素晴らしいなって思うこともあります。ただ、自分を失うことで周りを不愉快にして欲しくないんです。お金は良いことに使いましょうと同じことですが・・・!

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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