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 美しい役者

大川橋蔵の話をしました。中村錦之助や市川雷蔵、みんな素晴らしい銀幕のスターたちでした。
どうしてこういう話になったかと言うとお芝居は日舞が基本からその流れになったのです。私などはこうしたスターの芝居で育った年代なんですね。そこに美空ひばりが入って若衆姿で唄って大暴れの痛快時代劇。
しかし、今の生徒さんにはまったく通用しないのです。そうか自分が若い時に板東妻三郎(通称:板妻)や大河内伝次郎と言われてもまったく分からなかったのと同じだったんだとにが笑い!
でも考えて見ると私の頃は全てに素晴らしい時代であったように思いますね。勿論戦争も知らない年代ですが戦争の話は沢山聞きました。親の影響だとおもいますが歌舞伎にも結構詳しかったり俳句や漢文等にも触れる機会のあった時代に育ちました。
人の心の温かさを十二分に知って育ったと言っても良いかも知れません。
東映や大映の時代劇に何とも美しい世界を観て育ったわけです。大きくくくるとしたらとってもかっこ良くて素晴らしいものを観て育ったんだと言うことですね。
興味を持って通われる生徒さんにそうした美しさを見せてあげるのも或いは語ってあげるのも私の役割なのかも知れないとつくづく思った瞬間が今日のお茶飲みでした。
仮にこれから役者やタレントを目指す者が現れたとしても本物の美しさや所作を教えることはとても大切なことで下地が無くドタバタのお笑いタレントやいきなりドラマに登場する範疇ではなくしっかりとした本物志向を目指した取り組みをしないといけない。
最近はテレビの影響もあって大衆演劇に魅了されている若者が多いことには素直に喜びを感じますが大川橋蔵や中村錦之助とは何かが大きく違うのです。それはレンタルビデオ店等で当時の作品(時代劇)を観れると分かるんだけど置いてあるんでしょうかね。
昔の話をすると笑われるかも知れませんが本物に触れて育った時代を誇りに思います。機会をみてはそうした話をして来た方ですが本気になって伝えても良いのかも(笑)
お茶飲みだけの雑談でしたが是非機会を得て教えてあげたいと胸を膨らませた一日でした。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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