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 横綱白鵬(25)に拍手

大横綱双葉山を敬愛する白鵬のなんとも素晴らしいニュースが飛び込んできた。
横浜巡業でセカンドキャリア対策に乗り出したとのこと。今の巡業の朝稽古で十両の力士に胸を貸しているというのだ。私も相撲が好きでかなりのことまで知っている方だが横綱が十両の申し合いに参加するのは異例中の異例だからだ。
ところがその申し合いに胸を貸すその真意が凄い。白鵬は言う「頑張っても幕内に上がれないで志半ばで辞める力士がいるかも知れない。でも辞めた後に横綱に胸を借りたことがあると言ってもらえば何かの役に立つかも知れない」と。
大多数の力士が横綱との対戦はおろか、稽古でも胸を借りることは出来ない。引退後に、稽古であれ横綱と対戦した経歴があれば第2の人生の励みになると考えたそうだ。
今までの日本の横綱でもここまでの心をもって君臨していただろうか?日本大相撲協会の理事長の殆どが横綱経験者が多いがこれぞ国技大相撲を引っ張っていくにふさわしいものだ。名古屋場所での優勝賜杯が無いことに涙したのも日本人のそれを大きく勝っていると思っていたが何と素晴らしい心根なんだろうと拍手を贈りたい気持ちでいっぱいになった。
大相撲の繁栄はきっとこうしたところにあるのではと確信すら覚える。本場所を観るとき、こうしたところに着眼を置いて見てみたら大相撲はもっと楽しいと思う。
確かに全員が幕内上位に上がれる訳ではない。まして横綱など本当に遠い存在なのかも知れない。それでも自身にやる気を促して頑張れるとしたらこうした環境(出来ごと)はとても尊いものに思える。
諦めないで頑張ったことが素晴らしい結果に繋がるなら全ての力士が頑張れるはずだけど勝負の世界はそうはいかないのだ。
しかし、こうした横綱が頂点に居るかぎりきっと素晴らしい力士が誕生するだろうと楽しみだ。
なにはともあれ横綱白鵬に大きな拍手を贈りたい。とともに日本人力士の奮起を促したい。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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