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 一流の表現師

佳境に入っていく「てっぱん」(NHKテレビ小説)。結末がどうなるのかは楽しみにしたいが、何度も言うように最近に一番素晴らしい作品だと思って観てきました。
チーフ・プロデューサーの海辺潔氏は放送にあたってこんなコメントをくれていたのです。
『味や匂い、声や肌の柔らかさ・・・。家族を想うとき、その顔だけでなく、五感すべてでよみがえってくるのは、家族が五感の積み重ねでできているからかも知れません。てっぱんは、全く違う文化、価値観で生きてきた孫と祖母が、ひとつの家族になっていく物語です。その過程で、お互いの壁になったり、近づくキッカケとなるのが、味の記憶、匂いの記憶、音の記憶です。共有する記憶を持たない二人が、五感をフルに使い、互いを理解していく旅。このドラマが、多くの方々の味覚や嗅覚を呼びさませればと願っています。』と。
十分に堪能出来ました。そして田中初音役の富司純子さんの存在がどれだけこの番組を素晴らしいものにしてくれたか、任侠映画の頃からのフアンとしてはたまらない感動とともに改めて一流の表現師(女優)に学ばせて頂きました。私のところに、それぞれの目標を持った若者が沢山来ますが実に参考になりますね。
憧れを打ち砕き、本人の持っているその個性をどこまで引き出してあげることができるか!?
初歩的なイロハのイから猛特訓をしていますが「自然体」の中から技量を引き出すのは実に難しいものですね。

たこ焼き

先日、ある生徒さんから自宅で何年かぶりに「たこ焼き」を作りましたとメッセージとともに写真が送られて来ました。
つまり、そういうことですね。彼女は将来「波島陽子先生」みたいになりたいとお稽古に一生懸命です。彼女のメーセージからはいつも家族の温かさが感じられて来ました。踊りという技術を習うだけでなく、日本の心みたいなものも学びたいと言いますが「素晴らしい優等生ですよ!」といつも心の中で叫んでいる私です。
あの、てんぱんにも負けない感性をもった彼女はお稽古場にいるだけでそのオーラを放っています。演ずる者にとって大切な要素ですね。
私がいつも大切にしたいと言い続けてきた「思いやり」や「やさしさ」、「惜しみない感謝の心」をもって、存分に活躍して欲しいと祈って止みません。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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