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 小さな秋の物語 7

いつだったか、長野県が生んだ童謡作家「中山晋平」の生誕祭に山本直純先生に出演して頂いたことがありました。平成何年頃だっただろうか?平成3年か4年の頃かな・・・
地元小中学生の演奏を直純先生が指揮をとり、フルートやクラリネットの有名な奏者を直純先生が引き連れて、それは豪華でした。

私は童謡が大好きで先生に出会う前から長野県中野市にある(小布施町の近く)「中山晋平記念館」に何度か行ったことがあったんです。
中山晋平作品と言えば、「シャボン玉」や「あの町この町」「てるてる坊主」「アメフリ」「證城寺の狸囃子」で分かるでしょうか?!
この作者の作品の温かさというのか、豊かな個性と愛情が子供の心をなにか熱くつつみ込むような、誰もが子供の心に帰れるそんな歌のオンパレードがこれらの童謡(さくひん)でした。

直純先生との車中はいつの間にか童謡合戦と化します。
芸術家、それも本物の感性のようなものに触れる機会があった私は今考えてもとっても幸せでしたね。
何故先生が私を名指しで呼んでくれるんだろう!?最初は遠慮も兼ねて緊張気味でしたが、いつの間にか無礼講でいつも笑いの絶えない旅でした。

童謡のこと、作曲家や作詞家に興味があったことも手伝って先生とはいろんな仕事をさせて頂きました。
先生と行く食事処は私では当時見たこともないユニークであったりちょっぴりおしゃれなお店ばかりでしたね。
今年の10月1日に東京駅が復元し話題を呼んでいますが、当時は私も先生に誘われて東京駅のホテルで泊まったり打ち合わせをしていたんですから先駆者(笑)ですね!

晩秋の信濃路は景色が良かったこともさることながらこうした旅の楽しさでいっぱいでした。
「一流に触れなさい」とよく言われますが、大好きな長嶋茂雄監督に教えていただいたこと、アナウンサーの高橋圭三先生に話し方のコツを教わったこと。生涯の財産となりました。

寅さんこと、渥美清氏が亡くなっって6~7年後の2002年6月18日、ゆかいな先生(山本直純)は逝ってしまいました。
丁度その頃、私は上京したんですから不思議な人生(ご縁)ですね。もう近くに先生はいないんですから!
直純先生を小さな秋物語にくくってみましたが、先生聞いたらなんと言うでしょうね!
「お~い!旅に出るぞ!」って聞こえて来そうです・・・・・

私もいつものように返します!「先生!もうすぐ紅葉が綺麗ですよ!」「そうか!じゃ!いこうよう・・・」って!
そんな先生でした。
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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