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 幸せの到達点 10

これは駄目!あれは駄目!と言っているように聞こえますか?
「俊介の部屋」を覗いて、そんなことまで考えたら人になんか恐くて会えないよと言う人もいました。そうかと思うと一番大切なことを学べて嬉しいですとメールをくれた人もいます。そしてまた、このコーナーに目を通した人は例え既婚者でも新たな感動を得ましたと感想を寄せてくださいます。
綴りながら更に得る確信は、政治家でさえも素直に読んでくれたらきっと良い政治ができると思えることです。バッチを胸に先生と言われるのではなく、人として相手を思いやる心こそ幸せの到達点であり政を治めるに相応しい人間になれるのです。麻生総裁の下で行われた衆議院議員選挙の大敗に、この場に及んでも尚言い訳をする輩。そして長い政権下での「おごり」があったとやっと発言した当選者が印象的でした。
少し話を変えてみましょう!みなさんは飛騨高山に『中村久子』という女性がいたことをご存知でしょうか?生まれてまもなく「脱疽」という病気に遭い両手両足を失った人ですが、三重苦で知られたヘレンケラーにさえ「私よりも凄い人がいたとは!」と涙させたほどの人物です。とてもひと言でなど言いつくせるものではありませんが、その生涯は健康で五体満足な私自身の生き方が恥ずかしいほどの感動ものでした。
ご縁を頂き遺品を預かる高山の真蓮寺を訪ね、娘さんの富子さんにお話を伺う機会を得て母親である久子さんの生涯を知ることができました。両手両足が無いのに料理をし、和裁や日本人形を作り、文字を書き子供を育てた人です。だるま娘と言われ見世物小屋に売られもしました。「生まれて・生きて・生かされて」という題でその心を知って頂こうと企画した当時が懐かしく思いますが多くを学びました。
また、24時間テレビの企画のひとつに「盲目のスイマー」として津軽海峡を泳ぎ北海道に向かった16歳の少女にも教えられました。立木早絵さんがその人です。彼女は昨年の同番組で一度挑戦しましたが津軽海峡42kmの波は厳しく荒く、最後の最後に断念せざるを得なくなったのです。立木さんは可愛い少女です。なんでこの子がと本当に可愛そうになりますが本人の気持ちの持ち方は違っていました。
「私が目が見えないと言うので同情を受けますがそれは違います。走るのが苦手な人や歌うのが苦手な人もいますでしょう?その人たちと同じように私は物を目で見るのが苦手なだけです」と言うのです。
目が見えないこの娘が不幸と思っていた母親は「私は今まで娘の可能性をつぶしてしまっていたのでは?」と自身を責めたそうです。娘の心の持ち方にいつしか心のつかえが取れたと言っていました。今回のリベンジに各オリンピック水泳選手の鈴木大地や柴田亜衣、山本貴司他有名アスリートたちが伴走し見事なゴールを見ました。そして何よりもアスリートたちの目に溢れ出る涙が最高に美しく見えました。やれば出来る。やれないのではなくやらないだけだと改めて教えられましたね。
想像を絶するハンディーを持った人たちを思えば、自分の心の持ち方の甘さを痛感しませんか?
生きていくこれからのパートナーを選ぶわけです。真剣に取り組んで選ばれるに相応しい心の持ち主になることが求められます。(つづく)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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