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 おもてなしの心 3

②での事例は毎週1回そのホテルのイベントに行ったときに見た本当の話です。

こうした間違った教育をする経営者のホテル等は驚くほどたくさんあります。一般には知らないだけです。
湯沢温泉の隣り町にシャトーというスキー場がありますがここも当時はとても景気が良く大きな宿泊施設だけでなく民宿もその賑わいをみせていました。
先ほどはオーナーの指導のまずさでしたが、ここでは大手企業が運営する娯楽施設の一環として営業していたホテルですが、当然同族会社ではなく雇われ支配人(責任者)が音頭をとっていました。
何も知らない人の方が多いので、例えばその施設の運営が悪くなると世間的には景気が云々と言っていたように思われます。
ところが私は幸か不幸かその支配人の悪行を暴いてしまったのです。
私は当時、12月~2月の3ケ月間で2,000万の契約でアフタースキーショー(夜の舞台運営)を受け持っていました。芸能関係(イベント)の契約は契約時に半金終了時点残金といったように取り決めを行います。
半金は当然頂きましたが、残りの1,000万の内200万しか最後は受け取れなかったのです。
何年もの付き合いでしたので「少し待って欲しい」と言われれば、んんんんん・・仕方ないな!とギリギリ待とうとします。ところがいつまで経っても同じ繰り返しに私は東京の本社へ相談に行ったのです。
当然契約書がありますのでその筋を通そうとした訳ですが、結論はその契約の本社許可は1,000万円であったということが判明。ですから本社はその金額を支払おうとはしません。
つまり、私との契約書は偽造され本社には1,000万円であったということです。

ここでひとつ不思議だと思いませんか?本社から残り半額の費用が出なければ一体その支配人はどうするつもりだったんでしょうね。ミスティーでしょう!!??
後で判明したのですが、納入業者からの賄賂や特別室を支配人個人が操作してその利用料金を全て自分のポケットに入れていたという何ともドラマの世界のような話でした。
私が本社へ駆け込んだことで想像を絶する悪行の数々が浮き彫りにされました。
本社としては不祥事ではありましたが、そのことがきっかけで内部が一新できた訳ですから良かったんだとおもいます。  凄い経験してますね~とよく言われました。
そのホテルは当時の私の会社にとっては大切なお客様でしたので疑うどころかそのホテルのためにスタッフ一丸となってお客様に喜んでいただけるイベントを繰り返していました。

私が言いたいのは、前回のコーナーも同様宿泊施設というのはお客様に心から楽しんで頂きたい、家族で、会社でその慰安旅行等を通じてただただ心を癒してあげなければいけないそんな宿(ばしょ)だと思うのです。
旅人は様々なおもてなしに心を癒され感動を受け「また行ってみたい」と思える旅に出会いたいんですね。
綺麗な着物を着て接待しているから良いのではありません。金をかけて豪華にすれば良いものでもありません。
施設が大きくなればなるほど経営者(責任者)の心の持ち方が問われます。
経営者は立派に教育をしているつもりでも従業員にその思いが伝わらないのは、正しくあるべき経営者の心が従業員に伝わらないからにほかなりません。
どこの世界(しょくば)でもそうですが、社員はみな夢を持って職に就きます。

しばらくして経営陣の考えに合わないか従業員同士の人間関係で会社を辞めるケースは五万とあります。

今回の事例は非常に特殊な例に入るでしょう!しかし現実にあった話しです。会社を発展させなければならない支配人がこうした悪事を働いてどうして企業が良くなるんでしょうと思いましたね。

おもてなしは、トップの心でどうにでもなることを当時悟りました。
おもてなしの前に、人は正直でなければならない。誠実さは勿論、心から感謝の気持を抱けたらその80%は合格なんですよね。
こうしたことは、時代がどんなふうに変わっても決して変わるものではありません。

(つづく)
プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
チーフ・プロデューサー
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