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  危機管理の重要性 (補足)

韓国の旅客船沈没事故に触れた今回の私のブログに多くの関心が寄せられました。
一番多かったのが「本当にそんなにうまく行ったのか・・・」という長崎屋の事例でした。

そうですね!見た訳ではないので無理からぬ質問だと思います。
しかし、こんな大切なときに自慢話をしてもしょうがないと思いませんか?

今回の韓国の船の乗組員が、実際に事故や災害に遭ったときの特別な訓練をしていなかった・・・と証言されたその「訓練」がまず一番の問題でしょう。
次に大切なのが担当している乗組員の危機意識の問題です。勿論、責任感の無い人には人を助けるなどどだい無理と断言できるでしょう。

立場の関係もあって私は幸か不幸か20歳代半ばから責任のある役職にあり、常に「管理」ということと向かい合って来ました。
最初は食品を扱う会社ですので「まず命に関する重要項目」でした。今でこそ「消費期限」とか「賞味期限」は当たり前になっていますが昔は全て各会社によってその責任を全うしていたのです。
無責任であればあるように! お客様の立場に立った管理をすればそれなりに・・・。
それでも当時は絶対とか完全という訳ではなかったのです。
従って日付の管理、味の管理はその会社の命でした。 言われたからする・・・!そういう従業員では統制がとれないのです。

職場のみんなで考え、お客様の立場に立って考えるその「心の持ち方」を徹底させることでしたね。
つまり、「意識改革」の何ものでもありません。

何年に1度くらいでしょうか!?女性を運転席に載せる列車の運転手や飛行機の操縦士(パイロット)が友達を操縦席に座らせた等のあきれたニュースを耳にすることがありましたが、言語道断です。

私は長い職場生活の中でいろんな会社を経験しました。
バスで15分乗って通勤した通勤時間が最高でした。20歳代半ばの名古屋時代のその2年が最後でした。
会社で要請を受け、ある管理職対象のセミナーに参加したのがきっかけで、それ以降はその講師の教えを忠実に現在でも実践しています。

つまり、職場から5分以内が私の居住ルールだったのです。
ある人に言われたことがあります。「会社から上がってもまだ会社に居るような気がしませんか?・・・」と。
訓練の出来ている自分にとってはそう話す周りがおかしい・・・となっていたものだから全く気になりません。
会社の為に、会社を護るという観点からすれば役職者としては当たり前だったのです。

問題意識や危機意識、しっかりとした責任感が備わっていたら事故は最小限に食い止められるものです。
全く私の本意でない職場(建設業)にいたときも、どこの職場よりも「事故」との向き合い方は大変な職場でした。
そこでも管理者として行動し職務を全うできるのはそうした管理能力が問題意識や危機管理能力とともに備わっていたからだと確信しています。

ご存知のように、タレントを扱う仕事であればあのコンサートという警備のルールがあります。
ルールやマニュアルがあってもそれを使いこなせなければなんにもなりません。
晴天の日ばかりではありません。 雨の日、風の日、スタッフが不足なとき、関係者の体調が悪いとき!その環境たるや想像を絶します。
それでも対応しなければならないのです。

事故は起きてからの処理の仕方も当然最大の重要課題ですが、今回の韓国旅客線沈没事故のような場合もありますから、起きる前の「事故防止」に関する意識の持ち方が一番大切だということです。

前の章で「飲酒運転」に愛想をつかしてその事業所を辞めたと言いましたが。1回や2回ではないのです。
挙句はその事態を隠してしまうという恐ろしいことに遭遇しました。
やるだけのことはやりました。しかし、残念ながら企業とは代表者よりも上には行けないのです。ですから当時の会社は中小企業の最たるものでした。

経営者ですから社員に立派な訓示を述べます。しかし、そうした経営者は社長風を吹かし威張っているだけで何の説得力もありません。そういうことに気づかない経営者の多いこと! 残念ですね!
従業員のため、会社の為にやるだけやりましたが、数年後私はその事業所を去りました。

私の生き方(考え方)は間違っておらず、従って、現在張り合いの中でまだまだ若者に負けることの無い夢をもって日々歩いていられるのです。

健康のため、煙草を吸わず、深酒もせず、それでいて人一倍お酒の席が大好きで笑顔の輪の中で生活しています。

今回の韓国の事故は決して他人事ではなく様々な波紋と教訓を残しました。
出来ることなら、奇跡が起きて欲しいと願いますが・・・

大統領もそれぞれの関係責任者(国や船会社・関係機関)も、決して責任逃れでその原因をなすりつけることのないよう、2度と・・・2度とこうした悲しい出来ごとがおきないよう勇気をもった決断と行動をとって欲しいと願うのみです。

どんなことでも、自分さえ良ければと思う心ほど悲しい結末が待っていることはありません。
世の中の為に、人のために尽くせる「心の持ち方」こそがこれからはさらに必要になってくると断言しておきましょう!

(予告しておきました私の司会エピソードは23日に掲載いたします)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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