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 波島陽子 和の心の指導者として 2

独立して最初は「振付ビデオ」を制作をし、これを世に出すことが最大の目的でした。

そんな中、どこで聞いてきたのか1人、2人と踊りを直接習いたいと門をたたいて生徒さんが集まるようになり、いつの間にかその数70名を超えるようになりました。

特に日本舞踊のお師匠さんはご高齢の人が多く、段々と指導が出来なくなって来ている現状の中、そうした生徒さんがまだまだお稽古をしたいと波島教室にやって来ます。
こうした生徒さんこそ前の先生と波島陽子の指導方法の違いを目の当たりに出来ているわけです。

ただ、ここで驚くのは、生徒さんが1人であれ10人になり30人になってそれが50人を超えても指導者の生徒さんに対する指導方法(対応の仕方)がまったく変わらないというところです。
言葉で言えば、親切で優しく思いやりに溢れているというところでしょう!
波島本人は叩かれ、怒号を浴びせられ何でもやらせられた時代を過ごして来ました。
クラブ活動でも、企業の上下関係でも、まして芸能界での人間関係と師弟関係は想像を遥かに超える厳しい世界です。

自分がやられて嫌だったことは他人(ひと)には絶対しない。 これに徹しているというより、これは人間性の違いと言った方が正解かも知れませんが、どう教えてもらったら覚えやすかったか!? それをずっと実践しています。
従って、生徒さんは非常に覚えやすいのとお稽古が楽しいと感じるようにもなっていきます。
あくまでも、そこには相手に対する思いやりや優しさが無ければ決して出来ることではありません。

普通なら生徒さんが先生に感謝するといった構図が生まれますが、波島の場合はおそらく生徒さんよりも先生(波島)の方が心から感謝の気持ちをもって生徒に接している姿(の)が手に取るように伝わってきます。
そしてなによりも素晴らしいのは他人(ひと)の噂話をしないことでしょう! 誹謗中傷など波島にはそのカケラもありません。  本当に裏腹のない純粋な心で生徒さんに接しているのです。
これは何も生徒さんだけに対してではありません。 現在、様々な今までのお付き合いの中でスタッフさんはじめいろんな人に接して来た訳です。  その殆どの人が波島を悪く言う人がいないということです。

仮に、波島が舞台を計画したときもそうした従来のお付き合いの皆さんに券を売ってもらう、あるいは買ってもらうといった考えは毛頭ありません。
心が平で、穏やかな気持をもって接している教室での毎日。 あまりにも優しすぎて若い生徒さんはそれが当たり前になり少し礼儀を欠きかねないのはそんな優しい心に対する甘えからなのかも知れません。

勿論、波島よりも年上の生徒さんも何人か通っていますが、さすがにご年配の皆さんはそうした礼節を心得ていて若い生徒のお手本になっているところも嬉しいところです。

特に日本舞踊という伝統文化は形だけではないのですね。
東京五輪開催のプレゼンテーションの会場で世界に発した「おもてなし」というフレーズ!
中には面白おかしく扱われもしていますが、本当のおもてなしがあるとしたらまさに波島教室と言って過言ではないでしょう!
相手が喜んでくださることを心で尽くす。 口でおもてなしとは簡単に言えるのですが、実はとても奥の深いものなんです。
波島の素晴らしいところはそれを評価して欲しいとかイメージづくりなどは一切無いところにあります。
生徒(ひと)には心で尽くす。 1日9時間もお稽古(しどう)をすればどこかで疲れがピークに達し、ときには切れてもおかしくない現状です。  生徒さんの殆どは、先生はお稽古だけと思っている節があるかも知れませんが、先生はお稽古の準備、また振付作品制作の為の準備、その他依頼されている別口の準備等々で想像もつかない忙しさです。

今年で6年目になる台東区の中学生への指導。彼ら学生(17名)は日本の文化を、日本の伝統を学び、知識に持ってデンマークの姉妹都市に毎年夏出かけています。
中学2年3年生の中から選ばれた精鋭たちですが、私はここでも心の持ち方の落差を大きく感じています。
波島はその殆どをボランティアとして引き受けていますが、まだまだ指導者(教師)の中には勘違いしている人が少なくありません。
踊れる作品の表面が仕上がれば良いと考えるのがその殆どだからです。
交渉窓口であった私は、実は5年経過したのだから今年は断ろうかとさえ思っていたのです。

(つづく)
プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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