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燦陽譜 1

燦陽譜1

いよいよ「波島陽子芸能生活30周年記念」の公演が本番まで4ケ月余りとなりました。

前回のタイトル同様、今回も元NHKプロデューサーの加藤和郎先生に公演のタイトルを頂きました。

今年は10月30日(日)に浅草公会堂での公演が決定。 波島の30周年を祝うに余りある素晴らしい日程での開催。
これも師匠波島陽子の人柄そのままに最高の日程が決まったように思います。

先のタイトルですが、「燦陽譜(さんようふ)」と会のタイトルを付けていただきましたが、これにはとても奥の深い素晴らしい意味が込められていたんです。

「秋の陽に染まる色葉が舞い踊る」、なんという素晴らしい意味合いなんでしょう!  勿論「陽」とは「波島陽子」にかけてのタイトル。
一般的には木漏れ日ですが、歌などでは木漏れ陽も使われるところから「木漏れ陽に色葉きらめく」とも・・・・。
「さんさんときらめく陽射しに色葉がゆれて」・・・。   艶のある踊り=色葉がゆれる様子等々

燦々とはまさにこのタイトルにふさわしいと感激しながら加藤先生から贈られたコピーを見せて頂きました。
さて、この「燦陽譜」の前に果たしてどんなコピーが祝ってくれるんでしょうね!
考えただけでも楽しみでいっぱいです。

会社を設立した当初は「日本舞踊教室」を主宰するなど全く考えて居なかったのです。
今でこそ浅草のお稽古場に通う生徒さんは75名を超えましたが、結婚等で生徒さんが辞めなかったら90名を超えていたと思うとその凄さにただただ驚かされます。

全国に新作を求めている日本舞踊(新舞踊)愛好者のみなさんに、指導を求めているそうした皆さんに、少しでも安価で楽しんで頂きたいとスタートした「振付ビデオ」制作。
一番最初に立ち会った撮影では業者のスタッフが感動のあまり涙ぐんでいたことを覚えています。
つまり、振付けの美しさにに加え波島陽子の踊るその4分間にまるでお芝居を観ているような楽しさと美しさが交錯し、とてつもない興奮したことを今でも忘れられないのです。

波島も作品創りに没頭していたその頃、一人の高校生から電話を頂きました。
「ときどき浅草に大衆演劇を観に来るんですが、私も日本舞踊を踊りたい・・・と思いまして!」
つまり、日舞のお稽古に通いたい・・・と言うのです。  その女子高生が最初の入門者となったのです。
まさかお稽古に通いたいと言われるとは・・・・!
不思議なことに、まるで連鎖反応のように1人、また一人・・・・と生徒さんが増え、数年は何か所かのお稽古場を借りて、当時を思えばまるでゲルマン民族のようでした(笑)
25人を超えた頃でしょうか!? とてもお稽古場を借り歩いてなどスケジュールが取れなくなりそれから半年ほど専用のお稽古場をと浅草中を探しまわりました。

現在の雷門の場所を見つけ、改装工事は彼女の叔父さんが工務店をやっていて全て請け負ってくれたのです。
彼女が上京してからは、工務店お叔母様が東京の母親代わりで面倒をみて頂いたことは何度も耳にしていましたが、それはそれは立派な日本舞踊教室の完成です。

翌年の3月でしたねあの東北の大震災が起きたのは! 計画では9月に第一回の発表会が予定されていたので心配ばかりでした。
こじんまりとですが、叔父さんの住んでいる三郷の料亭を貸し切っての発表会はアットホームそのもので大いに生徒さんが楽しんでくれた会となりました。

波島教室の特徴は若い生徒さんが多いということです。
別に差別をしている訳でも無いのに集まって来る応募者の殆どが若者たち! 波島が、どうせやるなら一人でも多くの若者に日本の伝統やこの素晴らしい文化を日本舞踊を通じて伝えたい・・・としっかり思えるようになりました。
勿論、ご年配の生徒さんも15名ほどいらっしゃいますが、世の中は本当に良くしたものです。 そうした人生の大先輩がいることで、お稽古場の調和がしっかり取れているのです。
ご存知のように、スマホひとつとっても世の中がすっかり変わりました。 人の心までもがスマホのようになったらといつも危惧しているのですが、当分心配無いようですね波島教室は。
ご年配の皆さんの優しさもそのまま若い生徒さんたちに伝わっているようです。

会社設立してから10年。 きっとそうした思いがこの秋の発表会となって波島の芸能生活30周年を祝ってくれそうです。




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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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