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 燦陽譜 2

燦陽譜ー2

この日(2014.2.9)は今思い出してもぞっとする忘れられない日となりました(写真)。

前日の8日から降り始めた大都会の雪。 交通機関が全てマヒし「わーどうしよう!!」・・・となりました。
出演者も帰宅出来ず親戚やホテル、またサウナに泊まる人までも・・・
ところが、当日はあの足場の悪い中、開場前から並んでくれる人・人・人。  本当に有り難かったです。
開演前には超満員に!!   一生忘れられない伝承ホールの公演。
この時のタイトルが「光春譜」。  タイトルにふさわしい舞台となったことにこうして頑張ってくれたスタッフに感謝感謝でした。

何でもそうですが、準備で全てが決まると言いますが若いスタッフの俊敏な動きに波扇会の凄さを垣間見た瞬間でもありました。

一生懸命お稽古した生徒さんの発表会。
目標をそこに置いて日々頑張る訳ですが、他との大きな違いをここで紹介したいと思います。

一般的に、日本舞踊の会(舞台)は参加費用がかかると言われそこも若者が近づけない大きな要因であることは確かです。
金沢や浜松、また岐阜からも問い合わせがあって入会するしないの判断材料にされていました。
「他の流派に所属しているのですが、流派が違っても教えて頂けますか・・・・?」の問い合わせ。

まずは、入会すると「発表会は強制ですか・・・!!?」・・・と聞いて来ます。
勿論強制ではありませんし、仮に波扇会(波島教室の踊りの会)の発表会があっても全て自由参加がこの教室の特徴です。
しかもその参加費用たるや他と比較すればまさに驚きの安さ。
今年の春にお問い合わせがあった際、今年は秋に発表会があるんですよと申し上げました。
「参加費用はおいくらですか?」との質問に私は正直に答えました。
すると、電話の向こうで「ひぇ~!! そんなに安いんですか!!?」・・・の声。
その人は日舞界では老舗の流派に所属していてその驚きの奇声は未だに忘れられません。
それから彼女はわざわざ遠方から月に1度飛行機で通うようになりました。

「発表会」は、波島の方針で極力費用のかからないようにが主願ですから生徒さんにとっては夢みたいな条件です。
しかし、生徒さんは知らないのですが、例えば今回浅草公会堂で開催となるとその費用は莫大な金額にと跳ね上がります。
生徒さんの多くは素人さんだけに、前日も本番と同じようにリハーサルをやらないと心配でどうしようもないのです。
確かに、秋の土曜日にまる1日この大会場をリハーサルで使うなど全国どこを探してもあり得ない贅沢な話しでしょうね!

そうした費用を割っていけば高くなって当然です。
しかし、波島はそれでも大舞台で楽しい経験を積んで欲しい・・・とただただ心から願い祈って生徒さんの舞台を用意してくれます。
私はいつだったか冗談でお役所の人に言ったことがありました。 そうした波島の心根こそ「文化庁」等に表彰されて当然だと(笑い)。

最近東京都知事のあまりにもセコすぎる不祥事がありましたが、波島陽子の心を見習って欲しいですね。

最高の舞台を、最高のスタッフが支えてくれる「燦陽譜」。
こんな舞台で踊れるだけでも凄いことだと思っています。
日頃の波島の心を受け継ぎながらお稽古に励んだ成果。 その美しさは前回の伝承ホール(渋谷)にも負けない素晴らしい舞台になると確信しています。

イベントはスタッフの準備があって成り立っています。
師匠を慕うお弟子さんたちの一生懸命さに打たれ、そうしたことが波島の励み・原動力になっているんだと思いますね。

次回は今度の舞台に少し触れてみたいと思っていますが、波島陽子が舞台女優なだけになんとお芝居が2本も予定されています。
会場に足を運んで下さったお客様に少しでも退屈せず楽しんでいただけるようにとの企画ですが、なんと言っても出演者の殆どは素人さんです。
それでも、プロが仕掛けるその内容!!  リハーサルを観ているだけに今回は面白いですよ・・・と断言します。

舞台に上がる者、それを支えるスタッフの面々。 それらが一体となっているところに躍動感が見えて楽しみですね。



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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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