負けるな大雪に
故郷は今が盛りと降り続いているようです。
雪国も暖冬暖冬と言われスキー場でも雪乞いをする年がありましたが、今冬は広く張りめぐらせた寒気団がしっかり日本列島を覆っているようです。
子供の頃は除雪の心配もなく無邪気だったことが良く分かります。
「ああ!親は大変だったんだな~・・・・」と
この写真を見てください。 除雪車が道路の雪を片づけた跡がよくわかりますね!
しかし、この雪を一切片づけないことを想像すると分かると思います。
つまり、雪下ろしをする屋根より積もるということです。
何が言いたいかというと、最近は屋根の雪下ろしで死者が出るというお話です。
そりゃ~そうですよね! 道路を除雪すれば下はコンクリートだからです。
昔と違うのはここです。 昔は屋根から落ちても下は多くの雪だからケガをしないということですね。
それに、平地に積もる雪はこの2倍くらいはありました。
道路の上に今でも電線が張り巡らされていますが、この電線をまたいで歩く・・・なんて光景も珍しくなかったんです。
高校生くらいになると完全に親にあてにされて「おい!雪下ろし頼むぞ!」
ですから日曜日の度に屋根の上! 下(道路)を見ると都会から遊びに来たスキーヤーがカラフルなスキーウエアーを来て楽しそうにスキー場に向かう!! そんなこともあったっけ!!
最近の雪国の住宅は、その殆どが床を上げてまるで3階建てのような家が多いのも雪国ならではの光景です。
都会の人は知らないでしょうが、消雪装置(電気)を屋根に施した家が多いから雪が積もっても屋根に上がらないなんて家も少なくありません。
しかし、その分電気代が半端じゃないんです。 10万円・15万円の電気代!! 都会の人には想像も出来ないでしょうね!
それは、雪下ろしの為に業者を頼むと1人2万円以上はするんでしょう! 雪国の家は平均みな大きい住宅が多いから1名でなど降ろせません。 3人来れば7~8万必要だということです。 これを1ケ月何回雪下ろしするんでしょう!
そう考えると電気代の方が安くなる・・・ これも説ですね。
電気で消さない、人も雇わないとなれば自分でやるしかない・・・・!
私も雪国育ちですからリアルに分かります。
昔は、年末大売り出しの景品に「雪下ろし券」なるものが登場しました。
すると、例えば若者の居る家庭でその券が当たったとします。 すると、老夫婦しか居ないご家庭にその券をプレゼントされました・・・なんてニュースも流れました。
雪国の人は生活の中で助け合う術を子供の頃から知っています。
先日、テレビでマンション住まいの住人にアンケートがあった話がありました。
同じマンションに住む知らない住民に子供を挨拶させるべきかどうか・・・・!!!
このニュースを聞いたとき、ああもう日本も駄目だ・・・・ そんな気にさえなりましたね。
確かに雪景色は例えようも無い美しさです。
しかし、この雪で苦労している人の方が多いんです。 不便だけと言って良いかもです。
まもなく平成の世から新しい「元号」に変わるようですが、また素晴らしかった昭和が遠くなりますね。
私には、この雪景色は昭和の匂いでいっぱいだからです。
頑張れ! 故郷の人よ! 少しでも早く春が来ないかな~ そう思うんですよ。