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  若者の変遷

豪雪1
 
東京に何十年ぶりだと大雪のニュースが走った!

4年前の2月8日も驚くのような雪だった! 翌9日に波島陽子日本舞踊教室の発表会「光春譜」
を控え、出演者(生徒)はサウナに泊まったり急きょホテルに泊まったりと交通機関の乱れや道路
に積もったあの雪景色が今年のそれより鮮明に覚えています。

当日(9日)は家元波島の親戚までもが来れないほどの危険な状況。
果たしてお客様が来て下さるんだろうか・・・  もうその心配でいっぱいだったことが懐かしい。

ところが、ふたを開けたら超満員で立ち見がでるほど・・・! もし、雪が降らなかったら定員オーバ
ーで私(責任者)が消防法違反で始末書ものだったでしょう!!

写真に見るように、私の故郷の冬はおそらく今のみなさんは想像もつかないことだろうと思う。
間違いなく屋根の雪は大人の背丈ほどあるのが分かるでしょう!
道路の雪は1階の屋根の高さを軽く超えています。

豪雪2

知らない人はこの様子を「雪下ろし」と表現するかも知れませんね! 
違うんですよ! 我々故郷ではこれを「雪堀り」というんです。

でも、何か不思議に思いませんか!?
屋根から地上?に下ろせるように見えますか!?  そうなんです。こうしてだんだん1階の部屋
は真っ暗になってしまうのです。

確かに、平成の今は昭和の当時ほではなくなりましたが、加えて消雪設備が完備しているので
たいしたことないと思うかもしれませんね!?
しかし、毎冬の雪の量は今回のように大騒ぎするほどの比ではありません。

田中角栄元総理は、この雪の苦しみが分かるだけに、新潟県と群馬県の間にそびえ立つ山々を
削り、爆破してこの雪を関東地方にもプレゼントしようじゃないかと考えたのです。
「日本列島改造論」はこうしたことから生まれたんですよ。 素晴らしい政治家だったと思う!
国民を救うのが政治なら、まさに歴史に残る大政治家であったのですね。

自分の損得ばかりを考える姑息な人間が議員バッチを着けている今とは比べ物にならない。
山を削る大望はさすがに難しい問題でしたが、国民を思う心が成し得た日本全国への交通網。
高速道路・新幹線、飛行場の整備。
物流の革命も人の行動範囲も今では当たり前ですが、多くの反対勢力をもなぎ倒して現在がある
のです。

あれだけ反対していた反対勢力の面々が、新幹線に乗り、高速道路で各地元選挙区へ戻る姿は
しばらく滑稽でした。

豪雪3

よく、豪雪時は「電線をまたいだんだ!」・・・と私が口にする姿がこれ(写真)です。

田中角栄がそうであったように、雪国の人間の辛抱強さは想像を絶するところにあります。

田中角栄に少し触れましたが、この苦しい現状を喜びに変えようと立ち上がった当時の若者「田中
角栄」の夢の実現は世界中を驚かせたんですね。

憧れはとても大切です。
憧れや、「好き」という趣味の域から夢につながり、今も若者は夢を追いかけていることでしょう。

しかし、その夢も「生きていく」ことにつながらないことにはただのマスターベーションにしか他なり
ません。

この雪の中に、世の中を変えたいとする「列島改造論」があった。

歴史から学びなさい・・・・という言葉があるけれど、やれないのではなく「やらないのだ」と自身に
言い続ける勇気が必要。

怖いのは、基本(知識)がなっていないのに夢ばかり追いかける若者の多くなったこと。

前々から「便利さ」に対する懸念や忠告をしてきましたが、相手(ひと)の意見に素直に耳を傾ける
ことすら出来なくなってきた昨今を憂いるばかりです。

困難は、便利さでは解決できないことが多いことに気づかない若者が今後を心配するほどはびこっ
ているんですよ!

私は、「昔はね・・・・!」とは言いません。 今は昔じゃないんですから。
でもね! 人を思う心根が無ければ「列島改造」などというアイデアは決して生まれなかった筈。

私が、名古屋の会社に勤め若くして工場長になった時のことです。
名古屋名産・宮内庁御用達を看板の老舗でした。 知っての通り、工場など「生産性」の向上を図
らなければならない典型的な場所です。

当時、1日(8H)約1800個の贈答品を製品化していたと思います(懐かしい)。
入社以来、大変だな・・・・と思っていた製造という作業。 これをある改革で1日3500個までのし
上げたのです。 従業員数を変えずにです。

このアイデアはその後、10年ほどして現在のどのコンビニにも採用され、ドリンク陳列ケース
(冷蔵)になって普及しています。

従業員に、どんなに喜ばれたか知れません。
会社始まって以来の特別賞を頂いたことを覚えています。
それがきっかけで、全国に講演に招かれるようになったんだから不思議ですね。

現在の私の役割は「本物」を育てることです。
嬉しいことに、素晴らしい波島陽子という振付師がいることでその夢も叶いそうです。
勿論これから5年後くらいと想定していますが。

何故なら、主役は私ではないからです。
何も芸能人を育てたいと思っている訳ではありません。  日本の伝統を、この素晴らしい文化を
一人でも多くの若者に伝えたい・・・とする波島陽子の援護が出来たなら・・・・。

波島は、有名になりたいとか、TVに出演したいとかではありません。
本来の日本の美しい着物を通じ、これを舞いというドラマに若者の喜びを添えてあげたい。
彼女は心からそう思っている女性(ひと)です。

現代っ子が多いから、着物は着ていてもまだまだ本当の「挨拶」が出来ないでいる若者が多い。
勿論性格も手伝って素晴らしい挨拶の出来る生徒さんも勿論います。

何かを成し遂げるとき、相手を思いやれる心にこそその原動力があると言えますね。

人間と言うのは、とかく自分に得なことだけに走りがちです。

昨今、ご存知のように「東京オリンピック」も近いせいか、外国人観光客が異常に増えました。
「この時期(チャンス)を逃すな!」が激しいように思いますよ。

日本の文化の紹介とか、伝統を体験して頂こうなどと門戸を開いていますが、「金儲け」が最優先
のそうした関連会社の多いこと。
つまり、その場が良ければ・・・・なんです。 それが証拠には「全てに粗雑」が目立ちます。

勿論そうした仕事も夢のひとつかも知れません。

便利や簡単に・・・では心に残るおもてなしは不可能です。

3枚の写真からそれぞれ何を感じて頂けるかは人みなそれぞれです。

雪国の人は、この雪と闘わなければ我が家は潰れてしまうのです。

毎日、この豪雪と闘ってきた人たちの心こそ強さでしょうね。
それでも人懐っこい笑顔が飛び交い多くの思いやりが育ちます。 それが人間です。

夢に向かう若者よ! 辛いことから逃げるな! 自分の心で夢を掴むんだ・・・と言いたい。

本気になって立ち向かうことで素晴らしい春もやって来るのだから。












プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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