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 美しい故郷が原点

雪国の春ー1

この山で本当によく遊んだものです。

小学校の頃と中学校の頃ではまた思い出も大きく違います。
勿論、中学校の頃より高校生になるとまた大きくその思い出は違ってくるから不思議です。

同じ山、同じ光景なのに去来する光景すら変わって見えるのは何故でしょうね。
いたずら坊主の遍歴はこの景色だけでも大きく違って見えます。

やはり故郷はすばらしい。 先日東日本の大震災から7年を迎え、繰り返し映し出される
その惨事の光景は今でも目を覆いたくなるすざまじいものでした。
当たり前が一瞬にして当たり前でなくなるんですからね・・・(涙)

この道(?)を歩いた経験のある人はこの写真を見ただけで蘇って来るものは多いはずです。

ここで育ち、こうした環境が体の隅にまでしみ込んだ者が集まると懐かしさ談義はピークに
達します。
それが素晴らしいんだけど、もうそんな時代ではなくなってしまったようですね(涙)

今の一般的な若者の傾向で言えば、残念ながら「心」がどこにあるのかわからないで迷
い続ける者が多いようです。 迷えるんならまだましな方ですが、人情の欠片もないとす
ると「失望」だけが覆いかぶさってくるようで淋しいですね。
その原因をいろいろ調べ考えてみました。  するとこんなことに気づきます。
つまり、もう他人(ひと)のことなどかまっていられないんですね。
知らず知らずのうちに「自己中心的」になっているのがきっと現状なんでしょう。

仕事柄、夢を追いかける若者に多く接しますが、余裕と覚悟がないことにも気づきます。

少し応援してあげたい・・・と手を差し伸べても感謝にまでは到達することはありません。
人が生きて行く上で一番大切なことですが、この「感謝の実践」の欠如が世の中をおかしくして
いるように思えてなりません。
お断りしておきますが、勿論「感謝出来る若者」が居ない訳ではありません。

目的や目標がしっかりしている若者は「瞳(こころ)」が違います。
それが「覚悟」を持った目なんでしょうね!!

私は一昨日の夜、愛媛の先生からのお電話に気づいたら1時間も話しこんでいたのです。
ほんの少し体調がおもわしくなく、病院通いだったり忙しかったりが続き、なかなかメールすら
できなかったことにご心配頂いて・・・
元気な声に、「あゝ!よかった・・・・」と返って来ました。  こうした人間関係は財産ですね。
それは、人間だから味わえる「張り合い」がそれなんだと思います。
連絡をとるようになって7年が経ちました。 あれはそれこそ東日本の大震災の年でしたね!
振付ビデオを送るだけの接点だったのがいつの間にとても近い存在になっていました。

岡山県倉敷市にもそうした大先輩がいらっしゃいます。
これらはみなさんともにほんのちょっとしたキッカケでしかなかったのです。
綺麗ごとではなく、本当にそこに「感謝」の心が無かったらきっとこうはならなかったでしょう。

その岡山の女性はまだ私がまだ22~3歳の頃ですからそれはそれは長いお付き合いになり
ます。
勿論、もうお孫さんも居て楽しく暮らしていますが、当時はレントゲンの技師になろうと水島コ
ンビナートで修行をしている頃でした。 2ケ月で骨折しその時病院を紹介してくださった若い
女性がその人でした。
ほんの5分も無かった出会いが今もなお続くという私には本当に宝物のような存在です。

その昔話にこの写真は似合いませんか!?
つまり、懐かしさとともに優しさであったり心(じだい)の空気であったりを感じるのです。

昔、こんな歌がテレビから流れて来たことがありました。

さくらの苗が 大きく育つ頃
僕らはみんな 大人になるんだ
あいつとこいつ あなたとわたし
真っ赤な頬っぺを しているが

嬉しきゃ泣いて 悲しきゃ笑うんだ
仲間がみんな 見てるじゃないか
それでも淋しきゃ 大きな声で
呼んでみるんだ「母さん」と


ずっと覚えていたのはどうしてでしょう

高校生の修学旅行で京都・奈良に行ったときにガイドさんが教えてくれた
牛若丸の歌も今すぐ歌えます

おそらくこの歌(英語バージョン)を覚えている同級生は殆どいないのではないでしょうか!?

これほど青春時代を謳歌できた人間もそう多くは無いように思います。

現在、私の周りには、将来芸能関係に進みたい(プロ)という若者が非常に多くいます。
実際に夢を叶えられるのは本当に1人いるかいないかです。
特に芸能事は難しいですね。

感性やセンスも不可欠ですが、チャンスもまた宝くじに当たるより厳しい状況です。
ほんの少しテレビ局へ行く機会があっただけでなにか勘違いしてしまう。
そうした若者が五万といるんですね!
これほどの情報時代です。 どんなことで化けるかすら予測もつきません。

私も子供の頃からやはり」芸能ごとが好きだったからよく分ります。
子供の頃は親の関係で東映封切館に無料(ただ)で行くことが出来たせいか良き時代の良い
作品を本当にたくさん目にしました。
学校卒業と同時に会社勤めの傍ら趣味の一環で劇団に通っていました!!
歌の勉強もし、NHKのテレビにも出演(ドラマ)しました。 
それから名古屋勤務。 名古屋の会社を退くとそれからは企画制作に関わる仕事に従事し、
最後は日本舞踊教室を主宰するというまったくの芸能畑。

それでも自分が芸能人になりたい、歌手になりたい・・・と思ったことは一度もありません。
つまり、プロデュースしたり創ることが大好きだったんでしょう! それは今なお変わりません。
育てた若者の数は本当に数えきれません。

それだけに芸能畑に心を砕く若者がどうしなければいけないかは痛いほど知り尽くしています。

でも、演ずる者の原点は「人間らしさ」です。
舞踊も一生懸命踊りたいとしている内はまだまだです。

お客様に感動を与えてナンボです。
人間(ひと)の心が分からずに表現など決してできません。

だれにでもある故郷。
故郷って心にあることを知らなければ語ることはできません。

残念ながら、今この雪国(ふるさと)に住みたいかと言われたらそれは現実的ではありません。
懐かしさだけでは生きて行けませんが、心が洗われるほどの故郷を持っている者はそれだけ
で幸せに思います。

他人(ひと)に優しくできるのも、心から感謝出来るのも、きっとこの美しい故郷が原点で、い
つまでも私の心にその素晴らしさが棲みついていてくれるからなんだと思います。

世の中がどんなに変わっても、相手(ひと)を思う心根だけはずっとずっと故郷のようでありた
いと思いますね。






プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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