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 日本を学ぶ子供たち

チャイナ1

記録更新続きの酷暑の中、中国から可愛い小学校の女の子たち(9名)がやって来ました。

見ての通りこの子たちが居るだけでお稽古場は花が咲いたようです。
この子たちは中国ではバレーを習っているメンバーんまんだそうです。

初めての着物(ゆかた)に緊張し、いよいよ3日間の特訓がスタート。
どれもこれも初めての体験。 まして正座などまったく経験の無い子供たち。
スタートからびっくりしたようです。  この緊張感がたまらなく良いですね。

     チャイナ2

それでは自由な態勢で先生のお話を聞きましょう・・・と言った途端の写真です(笑)
まさに、日本の文化を体験するってこういうことですね!!

びっくりしたことは今回の目的です。
普通、外国から来た観光客の皆さんの体験は95%は1時間の体験ですから、極端な言い方をすれば
着物を着て、一通り簡単なレッスンを体験するだけなんです。

今回のそれ(目的)は3日間で約10時間みっちりとお稽古をし、ひとつの作品を仕上げることにありま
す。
そこで、日本の代表的な古謡から「さくらさくら」を選びお稽古はスタートしました。

この作品は8歳くらいな今回の子供たちが群舞で踊ったら最高ですね。
素晴らしい桜の花が咲くだろうな・・・・と私たちも楽しみのひとつでした。

つまり、今回は日本舞踊を習得することが最大の目的で来日した訳です。 責任を感じました。
とは言っても子供たちは至って無邪気でしたけどね。

緊張感は日本に来たというだけで伝わります。
ひとつひとつ分かりやすい波島の説明も難しい(内容)ことばかりにお稽古に入るとあくびの連発(笑)
でも、そんな姿にホッとするのも本音です。

かと言って、先方(先生)の目的もあるのでとにかく仕上げないと・・・・。

チャイナ3

経験したことの無い足の運びなどを紙に書いて説明するとこうなります。
それでも覚えようとする姿勢が伝わってくるから救われます。

今回の日本訪問の90%が日本舞踊のお稽古。
観光は休憩程度だっていうから波島は本当に指導者冥利に尽きますね。

お稽古場を開校して約10年が過ぎようとしていますが、努力の積み重ねの重みみたいなものを感じ
ます。
かと言って、これを商売で・・・とはなかなかならないんですね。 つまり、指導する側にそれだけの
指導力が無ければ成り立たない訳だから・・・・。

昨年、日舞や殺陣の指導環境(教室)を視察にと京都・大阪の道場に行って来ました。
簡単に言うとその殆どが観光客、特に外国人相手の「商売」としてやっている所ばかりでした。

着物を着ればそれらしくは見えます。 刀を持てばサムライに見えます。
しかし、日本人の私が見て、それは実に情けないものでした。
にわかに金を払っているんですからね。 でも仕方ないのかも知れません。
着物の、剣の、時代劇の、つまり本来の歴史にみるなんとも美しいしぐさや振る舞いを見ることのない
そうしたイベント会場。
日本のそうした着物の伝統や文化が廃れゆくのも悲しいかなその継承は実に厳しい現実でした。

なぜ、着物を着て正座するのか!? なぜ畳のへりを踏んではいけないのか!?
多くの疑問を「なるほど・・・」と解説できる道場があったら素敵だな・・・・って思いながらこの10年を
過ごして来ました。

日本の文化の素晴らしさ。 まさにそれは日本人の心の持ち方にあるんですね。

多くのみなさんがよく波島陽子を評価し褒めてくれます。
私はいつもそばに居てその理由をはっきり見続けてきました。
まぎれもなくそれは師匠波島陽子の心にありました。

よく、波島の振り付けた作品が素晴らしいと褒めてくださいますが、日舞を踊った経験のある人なら
文句なしにみなさん納得の領域です。

どんな有名な流派であっても指導者はみな人間です。 国会議員が全て立派かと言えば特に平成に
入ってからの議員は情けない人物が多く、残念で仕方ありません。

だから、諸外国から波島教室に来るみなさんは幸せだな! ラッキーだな・・・・って確信をもって言え
ますね。

3日間しかないお稽古時間ですが、それでも一番長いお稽古だと思います。
それは、中国に帰り、多くの皆さんの前dふぇ披露したらそれは証明されるはずです。

中国の引率者(先生)も従ってお稽古中は本当に真剣勝負の様相が伝わって来ます。
日本の踊りを学ばせよう・・・と計画して下さったみなさんに心から敬意を表したいと思います。

こんな話を日本の総理大臣が知ったらさぞ喜ぶことでしょう。
とにかく、素晴らしい作品に仕上げて差し上げたいの一心です。

チャイナ4

一生懸命取り組んだ成果は必ず花開くと信じています。

いろんな角度から世界の人たちと触れ合える私どもも幸せ者です。

浅草という立地、そして何よりも日本の心を大切に表現してくれる波島陽子が頑張っているから、その
心、きっと外国のみなさんに伝わることでしょう。






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岡部俊雄

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