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 秋田の観光(たから)

絵灯篭 1

なんて美しいんだろう!  幻想的で風情があってここに日本の心が宿っていると言って過言でないでしょう!!

これは、雪国秋田県湯沢市にある伝統的な祭り、夏の風物詩としてこれ以上の夏の夜(まつり)はないのではないだろうか!?
実は、浅草で活躍する日本舞踊の家元波島陽子の故郷がまさにこの地秋田県湯沢市なんです。
この写真で何かにお気づきですか!?
そうなんです。 殆ど高い建物(ビル)の無いまさに日本の原風景にも似た素晴らしい町の夜は真っ暗。
私はこの時期にお邪魔したことないので分かりませんが、湯沢市が誇る七夕まつりの別名「絵灯篭まつり」は圧巻ですね。

今回のお話はそこなんです。
全国の地域振興事業に関わるある理事長、そして波島と私で食事をしたことがキッカケでした。
「私の故郷はね・・・・」と熱く語り出した中にこの絵灯篭の話が出たのです。
灯篭に絵が描かれている程度で聞いていたのですが、スマホでみると確かに「ふーん」と多少の感動(失礼)
ところが波島の話は終わりません。 まるで湯沢市の観光大使以上の熱弁でした!

それを聞いた理事長は2日後に即決。
「とにかく行ってみましょう!!!」 こんなことってあるんですね。
たまたま波島に知人が居たのでアポを取って出向いたという訳です。


絵灯篭 2


展示会場で見た絵灯篭の美しさはそれは見事でした。
こんな素晴らしい行事(まつり)がどうしてこのネット社会に浸透していないんだろう・・・・とさえ思いましたね。
これこそが日本の文化です。 私のよく言う日本の心でしょう。

今年は8月の5日・6日・7日がこの素晴らしい「絵灯篭まつり」だそうです。


地域活性化について伺ったので市役所の関係者・町の観光に関係する有志のみなさんともお話をさせて頂きました。
まるで私が湯沢市の回し者のようでしたがそうではなく、波島陽子の代わりに何かお役に立てれば・・・・と。

今回を段どってくださった湯沢の「湯の華芸妓」の代表阿部一人さんの情熱はまさに波島と同じ。
こういう人が居ないと町の活性化はなかなか難しいんですね。 私も地域振興の仕事を30年もやってきた経験上、この難しさは本当によく分ります。
決して私は阿部さんと特別な関係ではありません。 しかし、波島同様こういう人がいないとこの事業は本当に難しいんですね。
阿部さんはこう話されていました。「市役所に勤めていながら退職してまで・・・・」と周りの目、周りの口はかなり厳しかったようですがとてもよく分ります。
こうした人こそ町の発展を心から願って具体的に頑張っているんではないでしょうか!? 彼は自分が商売になれば良いなどと決してケチな了見などではありません。
町にはあの「稲庭うどん」がある。そしてあの素晴らしい「漆器」がある。全国の酒飲みが「秋田の酒は美味い」と言いますが、その酒は湯沢が醸造元です。  ご存知ない人がいるかも知れませんが「小野小町」は湯沢の出身です。
素晴らしい温泉がありその自然の美しさはとても口でなど表現できるものではありません。

私もこの地の温泉に入ったことがありますがこの温泉大好き人間が宣伝したいくらいですから確かです。
お米や山菜、この自然に育まれた人情豊かな秋田県民。 
どこのお店でも宿舎でも温かい人情に触れることが出来ます。


芸妓

伺った夜、なんと百年料亭のお座敷での夕食でした。
その席に来てくれたのが売れっ子芸妓佳乃華さんと佳つ那さんです(写真は多少違うかも)。 
お二人は本当に味のある素敵な舞いを見せてくれました。

私は日本舞踊教室を主宰していますが、この私が「素晴らしい」・・・・というんだから凄いの一言です。
4年少々でよくここまで創り上げたものだと感服しましたね。
ここに阿部さんの心意気があるんでしょうね。 湯沢市の宝です。いえ、秋田の宝です。

浅草にも当然芸妓さんはいますが湯沢の湯の華芸妓とは何かが違いましたね。 お酒を頂きながら三味や太鼓、笛の音に合わせてその美しい舞いを見ながらとても不思議な気持ちで居たことを今でも覚えています。
そうなんです。言葉で表現できない優しい人情がそこにあって謙虚でいてそれで楽しさを満喫させてくれる。
「阿部さんの想いはここまで来ているのか・・・・」を実感。  秋田美人どころかここを知らない人は損をする。そう言い切れるお座敷でした。
様々な秋田の観光を終え、ここでこのお座敷を満喫し温泉に浸ってみない手はないでしょう。
私も企画制作の仕事を30年ちかくやって来てお座敷や宴会場の楽しみ方は十分知っているつもりです。
ある温泉地に行ったら全てフイリピンの女性でした。 ご存知のように芸も無いのにお酒のお相手と称して全国には多くのコンパニオンがいます。コンパニオンが悪いと言っているのではありません。 お座敷はやはり芸舞妓でしょう。
風情を、日本を、故郷を楽しむって違いますね。 ここが阿部さんの理念の素晴らしさです。
これを湯沢市は放っておくなどもっての他です。 宝の持ち腐れとはこのことです。

地域振興は自分が自分がでは成り立ちません。

波島陽子が浅草で頑張っているのも全く同じことなんですね。
お一人でも多くの若者に日本の伝統や文化を着物、つまり日本舞踊を通してそうした若者に継承したいとする信念が多くの若者に支持され今日に至っているんです。

そう思うと、阿部さんにしろ、波島にしろ「湯沢の人間は凄い」と言わざるをえません。

令和に入って最初に訪れた湯沢の旅は本当に素晴らしいものでした。
令和は日本舞踊が似合うと綴ったことがありました。阿部さんの想いが大きく花開くようお一人でもそのご理解をもって応援し続けてください。

阿部一人さん主宰の湯の華芸妓連が来年5周年を迎えるそうです。湯沢出身の波島陽子が35年ぶりに故郷湯沢の舞台に阿部芸妓連と一緒に立てたらこんな素晴らしいことはありませんね。


皆さんも是非ゆっくり秋田(湯沢市)を訪れてみてください。
まず温かな人情に心癒されます。  湯沢はそういうところでした。






プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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