夢の続き
世界を旅すると実際にこのような「おとぎの国」に出会います。
ここは、イギリスのワイト島にある「シャンクリン」という小さな村です。 センターラインが引いてあるのでやはり車は通るようですが、運よく3度ほど訪問しましたがのそ都度自転車程度でした。
目的は「妖精」に会うための旅行でそれは贅沢な旅でしたね。 村全体がみなこんな感じで各家それぞれにサンタクロースが入るための煙突が着いています。
何故この写真を取り出したかというと、実は昨年の今頃は100日ちかくもあの激痛(ヘルニア)でもんどりうっていたからです。
あまりの痛さに気を晴らそうと昨年の今頃温泉に出かけました。 叔母叔父を誘い、当時は足の悪い叔母に「大丈夫大丈夫、現地に行けば車椅子があるから私が押してあげますよ・・・・」と。
何かにつかまればゆっくりゆっくりなら大丈夫とタカをくくっていたのが大誤算。 車椅子に乗ったのは私でした(涙)
普通はブロック注射を打つことでかなり良くなるのですが、それでも効かないときは座薬。何度か打ったブロックは全く全く効かずじまい。
それで毎日毎日座薬を使用。 座薬を入れると2時間ほどはなんとか痛みは和らぐのですが、80日も毎日使うと内臓に悪いと脅かされ恐怖の日々でした。
そこでの楽しみが空想でした。
痛みを忘れるために夢のようなおとぎの国を何度思い浮かべたことか!? ずっと前にもお話ししたと思いますが、これらの家の屋根は全てが茅葺き屋根なんです。 子供の頃絵本で見た「三匹の子豚」や「ピノキオ」他まさにその世界がイギリスではまだ健在なんですね。
同じ茅葺きでもメルヘンチックだから日本のような貧しさみたいなイメージはまったくありません。
ベットに居る時間が長かったので殆どが空想でした。 経験してみてこの方法はとても良い方法でした。
ケルト民族の勉強をし、イギリスを学び、コンウォールのマラザイアンにも足を延ばし多くの妖精物語の主人公になれていた自分を思い出していたんですね。
妖精の国の話をするとよく、「実際に妖精は居ましたか・・・・・?」と質問されます。
行った人でないと分かりませんが、妖精は棲んでいましたよ。
ガトウィック空港からロンドンに直行で市内に宿をとり、大英博物館やバッキンガム宮殿等の有名な建築物等々は観て回りましたが、でも私の旅の殆どは妖精の棲む村でした。
大都会に居るせいか本当は新緑に囲まれたり、川で魚を獲ったり等の自然が人間には合っていますね。
よく心の故郷と言いますが、まさにその通りです。
沖縄に行くとお墓の形がとても変わっています。 「これが墓です・・・」と言われてもピンとこないその形は不思議な形でした。
つまり、母親のお腹の形をしているんですね!!
母のお腹から生まれ母のお腹に帰るということでしょう!! 説明を受けた時感動で涙ぐんだことを覚えています。
お墓が建物とは言いませんが、それぞれの建造物にみな意味がある。
そう考えると、なんとロマンチックなんだろう妖精の里は・・・と思います。
あの痛さで、妖精の里を想像して激痛から逃れられましたか・・・・と言われそうですが、大切なことだと思います。
一時的にでも忘れられます。 それに、人々の夢や思いは形になるって本当ですね。
痛い痛いと嘆いているよりも、楽しいことを想像出来た昨年のあの期間は私にとってとても貴重でした。
痛くなる前から契約していた外国人の体験企画の対応、連続10年になるデンマーク行きの中学校の生徒への指導。
タクシーを使い、杖をつき、まるで重病人そのもので通った昨年が今恨めしくさえ思えます。
性格は明るい方と言っても、形相が変わるほどの激痛の100日間。
「ああ!今頃だったな~・・・・」と。 1周忌のようなものです。
しかし、私が救われたのはこうした夢の続きでした。
想像は旅費要らずでどこへでも飛んで行けました。 それで温泉に行こう・・・・となった訳です。
日本舞踊に関与するようになり、いつか波島をお弟子さんたちと妖精の国で踊らせたい♬
こんな景色(ふうけい)をバックに日本舞踊を舞ったら絶対にニュースになりますね。
3年ほど前にイギリスのBBC放送が取材に来たとき、シャンクリンやマラザイアンの話をしてあげました。するとテレビ局のスタッフは「良いところを知っていますね・・・・」と。
夢は実現するっていうから見続けましょう。
痛い思い! 2度と遭遇したくない激痛と手術。 本当に1周忌を迎えました(笑)
昨年手術後から続いているプールでのリハビリ(ウォーキング)。
続けていればきっと妖精の国での公演が実現するような気がしてなりません。
ひまわりが大好きな人間(おとこ)が、術後無事令和を迎えることが出来ました。
先日、「家で採れた野菜です」・・・・とびっくりするほど沢山の野菜が届きました。
トウモロコシより大きな茄子!! 初めて見ました。 かぼちゃも人参も不思議なほど甘く美味しく頂きました。
あのジャンボ茄子の下に妖精はピッタリですね。
シャンクリンでもそうですが、外観が綺麗等々だけではないんです。 おとぎの国にふさわしいそこに住む住民のみなさんの優しさや笑顔に触れることが出来たこと。
「家で採れた野菜です・・・・」 、その光景が目に浮かびます。 今回のお野菜も妖精の国からの嬉しい夏の贈り物でした。
自然を愛することの素晴らしさ。 私の周りには素晴らしい人がたくさんいてとても幸せです。
夢の続きを見ながら令和最初の夏を謳歌したいと思います。
お陰様で飛んだり跳ねたりしていますよ。