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 日本舞踊教室の運営

舞台1
 (GINZASIX 観世能楽堂於)


令和最初の芸術の秋がやってきます。
全国それぞれの日本舞踊(新舞踊)団体は本番に向け大忙しのお稽古が続いていることでしょう。

先日、恒例のデンマーク派遣団(17名)が無事文化交流の大役を果たして帰国しました。本当に日本舞踊は日本の財産ですね。
ご存知のように昨今、残念ながらこの素晴らしい日舞から縁遠くなってしまったきらいがありますが実に残念でなりません。
そこには昔からの古き悪しき風習のようなものが立ちふさがり若者の流入を阻んでいるようです。
そんな中でも嬉しいことは、やはり純粋に日本人の血が流れているのか波島教室に体験に来る多くの若者がみな笑顔で楽しんでくれていることでしょうか!?

確かに日本舞踊と聞いただけでとても費用のかかる世界と思う人でいっぱいなのは事実です。
まず開口一番「この教室は発表会はあるんですか!?」の質問から始まります。勿論その質問の意図は多額の費用を心配してのものが殆どです。
お陰様で波島陽子日本舞踊教室には総合プロデュースをする担当者が居るのでそこが他の教室と違うところでしょうね。
家元がどんな目的で教室を開校しているのか、その意図をしっかり理解できているので生徒さんやお弟子さんは安心してお稽古に取り組めるという訳です。
これは簡単のようで非常に難しい問題です。 どこかの寺のように住職がベンツに乗っている光景は決して珍しくありません。
でも、寺院は職業でしょうか!? そうなんです。商売(職業)と聖職の違いを間違えるととんでもないことになってしまいます。

私は、家元の心根を十分理解し「日本の心」を伝えるための道場なんだと心得てこの10余年を過ごして参りました。来年で芸能生活35年になる波島陽子。30周年は浅草公会堂で大盛況の中舞台の幕を閉じることが出来ました。
35周年はもっと心に残る企画の中でと現在その企画に取り組んでいるところです。

ここが問題なんですね! みなそれぞれ大舞台です。 つまり、波島教室の発表会はそうした企画に便乗させて開催しています。それでも参加費が高いと思う人が居ない訳ではありません。
とんでもないことですね!他の教室の発表会に比べたら問題外の安心料金です。 本気でやりたい人は波島陽子日本舞踊教室の誠実さをしっかり理解出来ています。
難しいことを言わず、楽しみながらいつの間にか上達している。指導者波島の凄いところでしょう。

一度舞台に立った人はその意味がよく分ります。 中にはほんのわずかですが、自分のことしか考えない人は去って行きます残念ながら。
去る人の少ないのがこの教室の特徴でもありますが、つまりそれは感謝という日本の心を持てるようになったからに他なりません。一番伝えたいところですね。

こうして育った生徒お弟子さんは写真のような大舞台、また海外公演にも出演するまでに成長するのです。



舞台2

本格的に時代劇を学んだ家元が織りなす舞姿(さくひん)は、心のこもった振付でとても評判です。
時代劇全盛の昭和はおそらく日本舞踊も最高に隆盛を誇っていた頃でしょう。しかし、勘違いした指導者の驕りが間違いなくこれだけ素晴らしい日本舞踊という伝統文化をダメにしてしまったことは間違いのないところです。

それぞれに訪ねてくる体験者でそれが本当によく分ります。
日本舞踊に憧れ、着物に魅せられている若者は決して少なくありません。やはり純粋に日本人なんですね。
ただ教える。 そうではありません。 日本人ならではの素晴らしい心根を伝えながら繰り返し繰り返しお稽古を続けています。

体験に来るその殆どが、「こんなに楽しいとは思わなかった」と感想を述べます。
それは指導者の心が伝わった瞬間なんだろうと確信しています。どんなときも謙虚さを忘れない家元はときにどっちが生徒か先生か分からないようなやり取りに出会います。それはまさに「聖職の域」での立ち居振る舞いだからに違いありません。
こればかりはやろうとおもって出来ることではありません。

この心根が形となって表れるのが波島流と言い切っておきましょう。

その心あれば私はそれにふさわしい舞台を用意してあげましょうということです。 お稽古を積んでも、発表の場がないということは経験が出来ないということですからね。
まだ発表は出来ませんが、2020年はオリンピックの年であるとともに波島陽子日本舞踊教室にとっても画期的な年になるよう計画中です。

お陰様で、どの舞台にどの会場にお邪魔しても、「素晴らしいお弟子さんですね」・・・との評価はうなぎのぼりです。
おそらく、他のチーム等演劇や舞踊問わず、その楽屋やお稽古場での会話は非常に低俗な会話がいつも飛び交っています。たまに様々なスタッフを応援で頼むことがありまが、「これでは伸びない」というのがよく分ります。 つまり芸能界慣れした悪しき習慣のようなものでしょうか!?
純粋さの無い輩が芸能界ごっこを先輩顔で語る姿は滑稽です。 日本舞踊を習いたいと門をたたく若者は「令和」の時代も純粋です。そうした素晴らしい逸材を育ててゆくためにも教室を運営する者は更に自覚と責任をもって歩き続けないといけませんね。

夢を持った若者たちの応援団長と自負していますが、それでも波島陽子の優しさや思いやりにはかないません。
頑張って披露の場を設けましょう。 頑張って本物を育てましょう。 
若者の羽ばたく姿を夢見ている波島陽子に負けないようもっともっと責任を果たさないといけませんね。







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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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