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 令和の忠臣蔵

泉岳寺1-0

最高のお天気に恵まれ、昨日12月14日に泉岳寺にお参りに行ってきました。

泉岳寺駅から外に出ると道路上の多くの人が歓声を上げている場面に遭遇しました。花火です!!
駅から左にそれは綺麗な大輪の花が・・・!! お台場方面です。土曜日ということもあって何かイベントがあったんでしょうか!?
花火を背に泉岳寺に向かうと周りはもう真っ暗ですが、すぐ先に屋台の明かりで泉岳寺はすぐに分かりました。

ここまで暖かな義士祭も珍しいそうです。
浅草はまもなく羽子板市ですが、ここでの行事はあまりにも有名な赤穂の義士祭です。私がここを訪れるのは今回で3回目。
説明するまでもなく吉良邸に討ち入った47人の墓があるお寺さんですね。 暖かかったせいか子供連れ、恋人同士、歴史に興味のある人たち、そして映画や舞台関係者。

今でも歌舞伎などは恒例の忠臣蔵を演じていますが、昔は年末になると決まって「忠臣蔵」でしたね。 主君の仇を討つための壮絶なエピソードは日本人の最も好きなところだからでしょう。こうして15分も電車に乗れば泉岳寺に来れるんだから本当に浅草は便利です。

私も来年の公演が成功しますようにの想いを胸に今回は特別な泉岳寺詣でとなりました。
忠臣蔵は間違いなく当たる・・・と毎年映画や舞台関係者が多く訪れることで有名ですからね。

それぞれの義士の墓に手を合わせながらふと湯沢の芸妓連の主宰者を思い浮かべました。ひとつのことをやり遂げる「覚悟」がとてもダブったからです。勿論秋田のそれは討ち入りではりません。どうしても故郷湯沢を元気にしたい・・・とする心根と実行力で故郷を元気にしたいと立ち上がった人物。
湯沢湯乃華芸妓物語に何度か触れましたが、安定した勤め先をも変えて立ちあげたその決断。誰もが理解できなかったところではないでしょうか!?ご本人曰く周りからいろんな声があったそうです。私はどちらかというとこの主宰者阿部派ですから気持ちは本当によく理解できますね。

偶然私の仕事が波島陽子のプロデュースが本来の仕事でしたから湯沢湯乃華芸妓の舞を観た時はまったく躊躇なく腰を上げました。従って最初のお座敷で踊ってくれた芸妓さんの力は大きかった訳です。
しかし、ここで問題なのが「本物を育てる」というところです。芸の素晴しさが無かったら来年舞台をやりましょう・・・など声掛けはしなかったことを思うとそれは嬉しいです。

波島の郷土愛を日頃から耳にしていたこともあって二人の先生の力は数百倍にもなると信じた訳です。

若いみなさんは別としてご年配のみなさんはこの忠臣蔵の内容を知っていますよね!?
何度観ても、何度聞いても義士は人の鏡としてその忠義を称賛されました。何が何でも大事を成し遂げるということは、そこに添う想像もつかない「覚悟」が無ければ成し得ることはないわけです。

人を大切にする共通点までも阿部さんや波島は一緒です。 秋田の人は凄いんだな~・・・ではなく、特に波島陽子と阿部一人は秋田を代表する人情味豊かな人間であることが分かりました。

それだけに、来年開催される「粋と艶の花舞台」は楽しめて尚観衆の心を掴んで離さない舞台にしたいと思っています。


泉岳寺2-0

この写真にどこか義士の心が見えるような気がしませんか!?

心の故郷と言っていい秋田県湯沢市。 これを機会に是非お一人でも多くのみなさんにその素晴らしさを知って頂きたいですね。
すでに、私のところへ、福岡から、高知から、そして兵庫・大阪・岐阜・金沢、まだまだ新潟・埼玉・千葉・山形、近場の宮城・岩手からも、来年10月24日は湯沢文化会館に陽子先生の踊りを観に行きたい・・・と予約を頂きました。
その皆さんに、「湯沢は波島のふるさとです。ここに立ちあげた地元の芸妓連、私のブログに紹介させて頂いたので見てください」とお願いしたところ、とっても楽しみにしているとのお返事。 ・・・泣きそうです。

思う心の力がどれほど大きいか?!湯乃華芸妓の皆さんの舞にはそれが表現できているからたまりません。

前回、波島の芸能生活30周年は浅草の公会堂での開催でしたが、全篇7時間の公演でした。数えきれないお客様の感想文を整理するのが大変だったことが懐かしく思い出されます。
この感想文は今でも波島陽子のオフィシャルホームページに掲載されていますが、その反響なんでしょうね!これだけ波島教室でお稽古したいと入ってくる人が多いのは。

それがいつの間にか日本舞踊教室のランキングで波島教室が1位にまで上り詰めていたことが何よりの証拠となりました。

「陽子先生の踊りは日本一です」、とお手紙が添えられて振付作品(DVD)の注文にまでつながっているんです。
表現の美しさが心の美しさというのであれば、まさに小野小町の故郷にふさわしい自慢話です。なのに、波島のひとつも自慢することのない謙虚な性格は更に湯乃華芸妓主宰の阿部一人を通じ的確に分かりました。まさに小野小町の故郷は心の故郷なんだ・・・・と。

人を褒めるとき、「よいしょ」・・・・という表現がありますが、そんなことではありません。
日本の伝統を、日本の文化を、日本舞踊という伝統芸を通して故郷湯沢の活性化につなげたいと立ち上がった二人は素晴らしい!!

阿部さん、よかったね・・・・。決して一人じゃなかったね!?名前は一人でも心を寄せて一緒に故郷を元気にしよう・・・とする人が一人、また一人増えていますね~一人さん。

山鹿流の陣太鼓を合図に討ち入った赤穂の義士たち。

大勢が押し寄せた泉岳寺で、線香を持ちずっと並ぶこと40分。 今でもこれだけの人が足を運ぶんだ!!!

来年の舞台、「粋と艶の花舞台」はそうした二人の心意気を中心に素晴らしい舞台に仕上げようと今から腕まくりをしているところです。




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