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 波島陽子の魅力にふれて


 稀にみる時代劇の最高指導者
花魁指導

波島陽子の名が世の中に飛び出したのは平成19年。 それまでは淺香光代師に師事し「森陽子」として時代劇の舞台を踏んでいました。「森陽子」と聞くと懐かしいそうですが今やすっかり「波島陽子」の名が定着しましたね。

小学校の頃から時代劇が大好きで、この思いは変わることなく20才前半になると上京し淺香事務所へ。
先見の目があったようですね。 今でこそ大衆演劇も多くのみなさんにその華やかさを支持されその影響を受けて日本舞踊を習いたい・・・と波島の門をたたく若者も少なくありません。

しかし、淺香先生の魅力は本当に日本一と言って良いほど色気があり華もありました。おそらく淺香光代を知らないものは居ないと言っても過言ではなかったでしょうね。
そこで波島は舞台のイロハを全て学びました。
先生の作品は長谷川伸先生の作品が多く日本中を驚かせ楽しませたものです。私も「瞼の母」や「一本刀土俵入り」を観た一人ですからね。

先生のその指導は今では考えられないほどの厳しいものであったはずです。波島にはそれが良かったんでしょうね。衣装の名称・衣装の管理・小道具他時代劇の基本。こんなに身近でここまで先生に直接教わったお弟子さんはいないのでは・・・と思えるほど。
自らが飛び込んだ道。諦めることなく日舞にも汗をかき、師範となりとうとう家元まで創流してしまいました。

昨今の時代劇を観てもどこか薄っぺらに感じるのは、全て「基本」がなっていないということでしょう。
中には、例えば「新橋演舞場で花魁をやるのでそのしぐさを教えてください」・・・とやってくる若者等々も毎年少なくありません。聞くとまったく日本舞踊の心得も無い・・・・!!!そうした若者が多いのです。
付け焼刃という言葉がありますがそうして日本の文化や伝統は失われていくのですね。

テレビのCM・時代劇等の指導にときどき呼ばれて指導に行きます。 いつも間近で見ていてそれが当たり前になっていますが、実際に女優たちの指導を施している姿を見ると身震いさえします。「美しい・・・・」と思う瞬間です。
大袈裟ではなく、日本の宝ですね。
こうしたことを文化庁等々は知っているのだろうか・・・ときどきそうも思います。

リハーサル

昨日は本物の時代劇を創りたいという仲間の応援でまもなく始まる時代劇の指導(通し稽古)に波島は出かけました。

指導をして思う事。 それぞれがみな役者志望だけに「やる気」はあるんですね。しかし、その作品の為だけに振付指導を受けてもなかなか仕上がるものではありません。
波島教室へ真剣に日本舞踊を習いに来ている役者さんも少なくありません。でも、彼ら彼女等はラッキーだと思いますね。習いに来た限りは基礎から徹底して指導しますからね。

確かに本物の時代劇は美しい。本物って表現は少し問題がある・・・という人も居るかもしれない。それは問答無用ですね。
波島は、日本の心を表現できる第一人者と言いました。 そうなんです。踊りは心で表現するものです。伝統的な着物での仕草。これは外国人では無理に等しい。それが日本の心です。
思いやりであったり、謙虚さだったり、また優しさであったり思慮深かったり等々、口では表せないほどの日本人の「血」とでも言うのでしょうか!?

波島の名言に、「優しい心・思いやる心・・・・、そうした心に羽織るのが着物です」という下りがあります。
それが証拠には、どうでしょう・・・・・、七五三等で可愛い振袖をまとった女の子がほとんどおすまししているのは何故でしょう。これこそが日本人の血なんでしょうね。

だから、自然と素晴らしい挨拶も身に着く!!魔法のようなものです。
しぐさにはその人の心が写されます。 従って嘘はバレるということでしょうか!? 昭和の時代に時代劇の東映の黄金時代がありました。娯楽大作であってもなにかホッとする・・・・。これが日本の心をみた観衆の反応なのでしょう。

昨日、私も舞台の指導に立ち会いました。まるで魔法のような指導。「ああ!この若者たちが日本舞踊を習っていたら、どんなにか素晴らしい舞台になるだろう・・・・」と。
時代が時代なのか、なかなかある一線を超えた厳しさを放つ訳にいかない現場があります。
「だったら、役者を辞めな・・・」といいたくなることもあります。日本を遺して欲しいからね。

波島は究極を求めて35年。 素人が立つ舞台(発表会)なのに感動を与えている!! 魔法です。
こだわりがあって、信念があって、日本の心を大切にするエネルギーこそ波島を支えているんだと思います。

今年は芸能生活35年を迎えました。 みなさんのお力をお借りしてその記念の舞台をふるさと湯沢(秋田県)で幕を開けることになりました。
一緒に出演するお弟子さんたちは本当に恵まれていますね。素人でありながら、プロの仕掛けた舞台に立てる!!
波島は「一生懸命頑張っている人にはチャンスをあげたい・・・」。常日頃そうつぶやいています。

江戸は浅草で頑張っている一人の湯沢出身者。 県民のみなさんは是非自慢してやってください。
そして、是非一度この素晴らしい波島の舞台を観てやってください。

その日が楽しみですと多くのメールが届きます。  嬉しいかぎりですね。




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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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