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 波島陽子の思いは感謝から

ひなまつり

あれはもう12年前になるんだ・・・ !! 波島陽子が独立して個人事務所を開設し初めての舞台が「ひな祭りディナーショー」でした。
舞台に上がったり、教室で日舞を教えたりは全く考えておらず、会社を興した目的が日本全国へ波島陽子が振付けをした振付作品(DVD)の作品提供が一番の目的でした。
多くの日本舞踊(新舞踊)愛好者がわざわざ上京し、交通費をかけ、宿泊に授業料他大変な出費で「これでは日本舞踊が廃れてしまう・・・」の危機感がずっとあったのでしょう。
新舞踊を振付ける環境は長い舞台人生「時代劇女優(舞台)」としてのキャリアは即花開きました。私も芸事に関わって来た人間として芸の良し悪しはすぐに分かります。「振付作品制作」として歩きだし、ホームページに載せると瞬く間にその噂は広まりお声がかかるようになったのです。

なんでもそうですね!本物は強い。そう痛感させられたものです。
1年もしないうちに1人2人と日本舞踊を習いたいという人からの問い合わせ。3人4人と増えても当時はお稽古場を持ちませんから浅草界隈の貸し稽古場をまるでゲルマン民族のように大きな衣装ケースを引きずって回り回っていたことが懐かしいです。

そんな頃から、振付作品の愛好者は少しずつ増えていきました。 窓口は全て私ですから当時の愛好者の皆さんを始め今日に至るまでの皆さんはとってもよく覚えています。
波島作品を愛してくださる方それぞれから決まってお手紙が届きます。これに一番びっくりしたのは私です。内容は読めませんが、私にも頂く文面でその関係性や愛好者のお人柄にふれることが出来、その都度涙がでるほど感動し感謝したものです。 素晴らしい仕事なんだ・・・・と。

作品を創るときの姿勢とセンス。こればかりは波島陽子たる由縁なんでしょうね。

最初はビデオ制作を制作会社に依頼したのですが、勿論費用は高くこれではお客様の手に届きづらい・・・とビデオの編集方法を私は専門家に何度も学びに出掛けたものです。ここで良かったのが、私が撮影編集することで「波島の想い」を作品に反映させることが出来るという利点と勿論安価でお客様に提供できるということでした。

日増しに波島が忙しくなるにつれ、私が窓口というのは大正解でしたね。
電話がかかって来る、メールが届く、このキャッチボールをしているとどう波島に伝えるか、どうお客様に伝えるかがまるで波島本人が受け答えをしているようで円滑でした。そして12年なんですね。

その当時お声がけ頂いた愛好者とも12年ということです。
実はたまたま今日は午前中珍しく時間があったのでそのお一人の先生に久しぶりに電話をすることが出来ました。この先生は愛媛の先生で5年前に波島陽子芸能生活30周年の舞台(浅草公会堂)に出演してくださった先生です。
勿論波島よりも大先輩でいらっしゃいますがどうしてこんなに心が綺麗なんだろうといつも感動し感謝している大切なお師匠さんです。その先生が、いつも「陽子先生、陽子先生と・・・・」と。心の底からなんて波島は幸せなんだろう・・・。

人生の大先輩でもある愛媛の先生と12年お付き合いしたことになるんですね!!
私は、作品というのは作り手の想いは大きいと常々思っていますが、どの作品を観ても見事に波島の息吹きがそのまま魂となって作品に反映されている・・・。
4年ほど前に大きな舞台であるコンテストがありました。お客様が判定を下すというある意味恐怖の舞台。350余名の審査員。東京でも一二と言われる舞踊団体、殺陣のチーム。胸を借りるつもりの舞台。結果ダントツの1位に選ばれました。相手は全くのプロ軍団です。結果に波島本人も驚いていたことを覚えています。
しかし、なんとなく私はその結果が分かっていました。それは、経験が30年あろうと常に波島は謙虚です。相手チームへの配慮や尊敬の念を忘れたことがありません。その思いは生徒やお弟子さんに伝わりそれが心の表現へとつながっている。

今日愛媛の先生に電話したのもそうです。熊本の、奄美大島の、言え兵庫の名古屋のと数えたらきりのない多くの波島作品愛好家の皆さんとの交流。まさに流派を超えてです。考えられますか!?
波島が忙しすぎてなかなかのご無沙汰続き、本当は波島本人が連絡差し上げれば良いのですが、現実はとても手が空かず本日私がお電話させて頂きました。
こうした波島フアンの方が全国に何人もいらっしゃいます。 ありがたいことですね。それ以上になんと幸せなことでしょう。12年もすれば私もその分歳をとっているわけです。特に日本舞踊の諸先生はみなさんそれぞれ年を重ね病に侵されたり体調と闘ってという先生は少なくありません。そんなとき、お弟子さをみるとそのお師匠さんのお人柄がすぐに分るものです。
見習わなければいけない先生ですね。誰だって若い時があったんです。誰だって老いて行くんです。

こんなお話をしているところに、たった今電話が1本。 波島の作品を買って自分の先生に見せたいというのです。結構あるんですよこういう話。ところが、「そんな先生知らないわよ・・・・!」と言われ私に「どうしたら良いでしょう・・・・」の電話(笑)
またお一人、ここから始まるのかな!?

今年が芸能生活35周年を迎えることになった波島陽子。時代劇の舞台女優だったこと、歴史が大好きだった波島陽子。
故郷を純粋に愛しとうとうこの35周年を地元湯沢市の芸妓連(湯乃華芸妓)と一緒に舞台を創り上げることになりました。

独立して最初の舞台(写真)に臨む心根がまったく変わらず尚純粋という素晴らしい舞踊家に成長しましたね。これからも、先ほどの電話のように、まだまだ一人二人と波島作品愛好者が増えると思うとこの仕事に関われて私も本当に幸せ者です。

愛媛の先生のような人に会えなかったら、また心の持ち方も変わっていたかも知れません。頑張れるエネルギーをくださった大切な先生です。体調を崩されたり等々大変なときもあるでしょうがみなさん通る道です。他にも大手術なさったばかりの先生。長くやっていたらいろんなことがありますね。日本の伝統を、日本の文化を、一人また一人と指導し続けてくださった大先輩です。
波島はそのことをよく知っています。「何もできないけど・・・・」とか、「大きなことは出来ないけど・・・」と謙虚な中にも誰にも負けない情熱はそうした諸先輩を見習って後進の指導に当たりたいと頑張っています。

ひなまつり・・・・、日本舞踊・・・・・、なんて良い響きでしょう・・・・・。

今年は秋の記念の舞台が待っています。そこに出演できる生徒やお弟子さんは幸せ者だと思います。
そうした思いの分かる若者を育てることが出来たら本望ですね。



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岡部俊雄

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