幸せ探しの部屋

「おとなしい」とか、「恥ずかしい」、或いは「人見知りする」等で声に出して挨拶の出来ない人がいます。それは決して悪気があってのことではないので難しい判断ですね。人間不信や生い立ち等で心が開けないケースは前にも述べた「赤ひげ」でもご紹介しました。好き嫌いで挨拶しないのはもっての他ですが、接していかなければならない間柄であれば尚更挨拶が重要になってきます。そして何より挨拶は相手に伝わらなければ全く意味がありません。
初めての人と何から始まるかと言えば間違いなく「挨拶」からです。小学校から中学、高校へ。新入社員時代
やお客様との初対面で等、初めての人との挨拶の必要の場は限りなくあります。合コンで初めて会った。お見合いで初めて会った等々、全て挨拶から始まるのは当然のこと。
その時に、相手に伝わらないでは済まされません。何で特別に挨拶にこだわらなければならないんだ！などと思う人がいるそうですが、そういう人にこそここで苦言を呈しておきたい。挨拶の出来ないような心で人と付き合うようなことは考えないことです。それは必ず相手を不幸にしてしまうからです。
「自分勝手」のコーナーでも話しましたが、相手の心を尊重できる人であればそれは分かるはず。経営者に挨拶が下手な人がいるのはそこです。従業員を自分が使っているという考え方に挨拶は余計横柄になります。横柄な態度は普通は直りません。逆に働いて頂いていると思う経営者の職場は真の活気が生まれます。
多くの職場を覗いて学んで来ましたが、横柄な態度の経営者ほどわがままで勝手な振る舞いをする人間ばかりです。権力を誇示し全ての心を閉じてしまっていることに気付かない哀れ者と思って良いでしょう。
上下の隔てなく、年の差男女の別に関係なく心を開ける挨拶こそ初めて会ったときに大切となります。心を寄せる相手に初めてする挨拶はドキドキとしたときめきと共に可愛いですが、それでも声に出し態度に表した挨拶でないと相手に伝わりませんね。
初めての挨拶が第一印象となりますから重要です。今まで暗い印象であったとする人が挨拶で職場を変えました。私はその人にアドバイスしたのです。「新しい職場の人たちはあなたの過去を知らない訳だから、まず最初に学んだ挨拶からトライしてみてください。素晴らしい挨拶はそのままあなたのイメージとして最初に相手に伝わります」と。
彼の人生は一変しました。明るい挨拶が彼なんだと職場の人は思っているからです。そんな彼に合コンの誘いがあり明るいガールフレンドが出来たそうです。（つづく）

■　人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
■　【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。（毎日掲載しています）