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 豊かな心で乗り越えよう

さくらC

2011年(平成23年)3月11日 14時46分18秒

私はこのとき、いつものように事務所で作業をしていました。
一瞬何が起きたのか想像すら出来なかったが現実は棲ざまじかった。本棚、テレビ、食器棚等々あらゆるものが倒れ、一瞬のうちに足の踏み場もなくなっていた。勿論何秒もしないうちに「地震」と分かる。余震でさえ半端ない揺れだったのでものすごい恐怖を感じました。これが私の9年前のその瞬間であす。

9階なのでその揺れは今までに経験のない恐怖の中にいたことを今尚思い出す。しばらくして、つけっぱなしのテレビに映し出された映像はまるでトリック映画を観ているようだった。「ああ!これか・・・ 」
それから9年、輪をかけるように「コロナ汚染」が押し寄せてまだ終息を見ないでいます。

震災は忘れた頃にやって来る・・・と言いますが、3月11日を誰が忘れるものですか・・・・。
でも、もう11年なんですね。 当時小学6年生だった少年少女が20歳になったことになるのかな!!?
家族を失い、友も家も失うというこれほど悲惨なことってあるだろうか!? 世界が近くなった分、今回のコロナ騒動も死活問題にまで発展しています。

私もビルの9階であわや家具の下敷きにならないとも限らない状況だった分けです。他人事では決してありませんね。

9年前に写した記念の1枚です(桜)。
私はこの桜の花を観て涙が溢れました。 自然の力の大きさとともに、その生命力です。
当時のこの写真にタイトルを付けるとしたら間違いなく「負けるな」ですね。

思いもしなかった令和最初の1月にこのコロナのニュースが流れ始めました。誰もがここまで大きくなることを想像もしなかったと思います。勿論私もです。
2月になってさらに騒動は大きくなるばかり・・・・。

ここからの判断は全てに大きな影響を与えることばかり・・・。 
ここでもっともみっともない姿を見たのが政治家たちです。 確かに判断は誰がしても完璧ということはありません。しかし、ひとことで言えば「もめている場合か・・・・!!」ということに尽きますね。この期に及んで何を揚げ足取りをしているのか。野党は反対すれば良いというものではありません。この時とばかり与党を責め続ける見苦しさがまさに何の解決策も持たない無能な政治家を証明しているようなものです。

四つ葉B

みんなで、一致団結することで国民を守る。人間には失敗はつきものです。それでも最小限に食い止めるのが政治家の役割ではないのだろうか!?
私は、与野党を問いません。 どちらが正しいかなど直ぐに分かるものです。中小企業、特にインバウンドを主に営んできたみなさんは「明日どうなるんだろう・・・」と闘っています。既に店じまいした人も知っています。これを救うのが政治家でしょう。

私は散歩が大好きでここ数年はよく隅田川周辺を歩きます。 最初の桜もこのクローバーもみなその時シャッターを切ったものです。四つ葉を見つけたときなどまるで子供のように嬉しくなるから不思議です。

こうした自然から学ぶことは実に多いです。 震災の時のこの桜、「頑張れ・・・・」の代名詞のような瞬間でした。自然は強いな・・・。そう思うと勇気が湧いて来る。
私の友が先日、「お前は波乱万丈・苦しい時期(こと)を乗り越えて来たからこんな事(コロナ)はびくともしないだろう・・・」と。

人を信じてもその人が原因で家屋敷を手放すなどそうそう経験できることではありません。それでも尚信じ、今も尚多くの若者の応援団長でいたいと懲りない男です(笑)。
人間(ひと)は相手を信じられなくなったらおしまいです。 もっと言えば生きていても仕方ないほど大きな問題です。
私はここに来てまでも多くの学びを得ています。 それは、私が騙されても相手を騙してはいけないということを知っているからです。騙すつもりで人生歩く人はいません。しかし、結果的に「騙された」と一般でいう言葉は違うんですね。分かりやすく言えば、特に教室を例えて言うなら、多くの若者が夢を語って日本舞踊教室の門を叩いてきます。決まって彼らは大きな夢があります。

ここですね。夢は大賛成。 夢を持つということは素晴らしいことです。しかし、やりたいということと出来ることは違うという現実です。波島陽子日本舞踊教室にだってどちらかと言えば不器用な人が居ないわけではありません。でもその不器用な人が5年も、或いは8年も通っている内になんて素晴らしいんだろう・・・・という日を迎えます。
逆に、途中で挫折する人の殆どが整理すると「覚悟」のない人だということが分かります。思うに、今回のような大事(コロナ旋風)に巻き込まれたときの処し方です。勿論静観するしかありませんが、こうした時こそどっしり構え徹底した自己管理の中でこの時期を乗り越えて欲しいと願うばかりです。

私たちは実は不思議なめぐり合わせに遭っています。 9年前のあの東日本大震災の年は既に9月の教室の発表会が決定していたのです。中止しようか延期しようかあれだけの惨事でしたからね。結果開催し大盛況で大正解でした。
それが、今回のコロナ騒ぎのこの年の秋10月にまたも秋田県湯沢市での舞台が控えている。なんという偶然!!

私は全く動じてはおりません。
家元波島陽子もやるだけのことは全て行っています。 1時間おきの空気の入れ替え、手の消毒、うがい他これ以上ない対策を実践しています。 湯沢チームも、この機会にこそお稽古に磨きをかけて本番に備えます・・・と。

そんな折、8年もお稽古に通っていた昔のお弟子さんからこんなお手紙が届きました。

「なかなか連絡できずすみません。こちらは元気に過ごしております。世界的に大変な状況になっておりますが、父さんもくれぐれもお体には気をつけて下さいね。さて、波島先生の秋田公演本当におめでとうございます。節目となる記念公演、湯沢市とのタイアップのもと実現できること、私も心から嬉しくおもいます。このような状況だからこそ、芸能文化の力を借りて日本を元気にすることが可能だと思います。波島先生の素晴らしい芸、そして父さんの粋な演出で是非その素晴らしさを日本中に届けてください。必ず勇気づけられる方が居ると思います。会社を設立して12年、いろんなことがあったと思います。波島教室の生徒の一人であった私はとても温かな記憶とともにその日を思い出すことができます。そしてそれは他の生徒さんもきっと一緒だと思います。
「波島教室に通って良かった。そう思ってもらいたい。」という一心で、お二人が築かれたこの12年間、きっと多くの生徒さんにその想いは届いていると思います。集大成となる記念公演、是非成功させてください。それが私たち生徒にとってとっても大きな力になると信じています。」・・・このようなお手紙が3日前に届きました。

私のことを「団長(応援団長の略)」とか「父さん(地方から出て来た人が東京のお父さんと)」、「チーフ」・・・と呼びます。
これはメールではありません。可愛い便せんに綴られたお手紙です。

私たちのやっていることに間違いはない・・・・。そう信じられる瞬間でした。

舞台は一見華やかに観ますが、心で表現出来て初めて舞台に上がれます。
嬉しいことは、日本舞踊を習いたい・・・・と門を叩いてくれるみなさんは日本人特有の感性を持った人が多く、まだまだ日本も捨てたもんじゃないな・・・って思いますね。がんばりましょう。

人生、困難なことはつきものです。 どんな困難に遭遇しても力強く歩ける勇気を持ち続けて欲しいですね。
そう思うことで道は開けます。

9年前の震災の経験と記憶、決して忘れてはいけない人生の教訓です。生かされていることに感謝しながら豊かな心で歩きたいものですね。




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岡部俊雄

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