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 コロナに負けない心

今日は4月24日です。 秋、10月24日には湯沢市(湯沢文化会館)で「粋と艶との花舞台」が華やかに開催されます。
・・・とその前に9月には波島陽子日本舞踊教室の発表会が開催されます。

笑顔と美しい花が咲き誇る恒例の波扇会の恒例行事。 日頃一生懸命お稽古していた生徒さんの楽しみな1日ですが、どうも雲行きが怪しくなって来ましたね・・・(涙)
でも、生徒さんたちは今回のコロナ騒動は秋には収束すると信じています。

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日本舞踊を習いたい・・・、日本の文化に触れたい・・・というみなさんの性格は実に素晴らしいものがあります。これは日頃お稽古に通う心根でそれがとってもよく分ります。
心までもが汚染されかねない今回の大惨事と言っても良い恐ろしいまでの新型コロナの上陸。

生徒の皆さんは文句ひとつ言わずただ収束するその日を希望をもって待ち臨んでいます。それはメールやお手紙にしっかり書き記されています。

いろんなところでいろんな公演が中止となりました。前述のように波島社中は9月と10月に大きな舞台が計画されています。
この計画をどうするかは6月頃その開催の是非を決定するつもりでいます。

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(リハーサル風景)

ご存知のように日本舞踊の舞台は映画の上映などと違ってその準備は大変なものです。
日頃の成果を発表する舞台と、10月のようにプロとして立つ舞台はまたその準備も大きく違って来ます。

この仕事に長年関わって来て感じるのは、まさに日本人独特の世界を表現できる喜びみたいなものがそこにあってある種制作側は責任も感じます。

今回のコロナ騒動で生活と命の危険両方を相手に毎日を過ごす訳だからそれぞれの胸の内はとても表現できるものではないでしょう。
「折れそうになる心」・・・・、どんな美辞麗句を並べてもなんの特効薬にもなりません。言いようのない焦りのようなものを従えてそれぞれが恐怖に怯えています。

阪神淡路大震災の時も、3.11の大震災のときも、そして今回のコロナ騒動でも一生懸命「歌」で心をつないでいましたね。歌うことで勇気につながる。歌うことで笑顔にもなれる。
こんな状況下でパチンコに行く!! みんなで頑張ろう・・・と言って協力し合っている最中で海でサーフィンに興じている。この光景をみると怒りを通り越して言葉さえ失ってしまいます。元気そうにしていますが、彼らに対し「心の感染者」と言った人がいますが頑張っているみなさんとは相当に心の距離を感じます。

そんな中、歌もそうですが、芸術文化というものは「心合わせる世界」であり演じ手の込めた魂がかならずや多くのみなさんに勇気や元気を与える起爆剤であることを強く感じます。

「早く陽子先生に会いたい・・・・」、こちらの方がどんなに励まされているか知れません。日本舞踊を習うに値する心の持ち主ですね。

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日本舞踊を愛する者同士が集まるところにこぼれる笑顔。
この舞台の本番でみんな(観衆)に少しでも喜んでもらいたいからお稽古にも身が入る。優しさをを学び、心を学ぶ。芸術は全て心の修行なんだな~とつくづく感じるところです。

特に日本舞踊は年齢関係なく一緒に楽しめる・・・。波島教室には80余名もの生徒さんが日々お稽古に一生懸命ですが、若いお嬢さんたちは人生の大先輩から様々なことを学ぶ。ご年配の皆さんは若者から更にエネルギーをもらう。その相乗効果は見ていてとてもよく分かります。素晴らしいことだとこの仕事の重要性が日々確信に変わっています。

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今回載せた写真は全てリハーサル風景ですが、家元の波島陽子が舞台女優でもあることから舞台のどこかにお芝居(時代劇)を少しだけチョイス。こんな経験は波島社中でないと出来ません。

この秋の舞台は今回初めて湯沢に根を下ろした「湯沢湯乃華芸妓」さんとの共演となりました。波島陽子が湯沢出身ということで今回の舞台は全国に例をみない豪華版です。 
湯乃華芸妓さんはこうした舞台が初めてということですが内容は別格です。私が言うのだから間違いありません。昨年の10月頃からしばらく私のブログ(幸せ探のし部屋)に紹介させて頂きましたが、この芸妓のみなさんとの舞台は贅沢すぎる感がありますね。

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正直、もう少ししないと秋の舞台を開催できる出来ないの判断は下せませんが、やはりみなさんの気持ちが落ち着いた中での開催がベストと考えその判断の日を待ちたいと思っています。

出演者はいつ開催されても大丈夫なように当日会えるみなさんの顔を思い浮かべながらそれぞれが猛稽古中です。

神様のいたずらにしてはキツすぎますが全てに試練でしょう。どんな職業でもそうです。心折れたらおしまいです。私たちの役割の大きさは今だから余計強く分ります。
どんなときも、心が豊かであれば人は強くなれる。日本舞踊は心を豊かにできる日本伝統文化の最前線をゆくものです。

出演者も、みなさんにお会いできることを励みに頑張っています。
日本舞踊だからこそ伝わる思いがある。 私は特に最近ご無沙汰の人にペンを執っています。自筆の手紙は貰って嬉しいことを知っているからです。
なにごとも諦めたらそこで試合は終わりです。コロナという初めての強敵に世界中が翻弄されていますが、人間は強い生き物です。張り合いがあり希望があるから強くいられる。特に日本人の心根は世界に誇れるものです。
楽しい夢の舞台に上がることを楽しみにしながら一生懸命過ごしている姿を無駄にはしません。

こんな時だからこそ心の窓をひらいていたら必ず喜びが飛び込んでくるはずです。


プロフィール

岡部俊雄

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