新緑に胸張って
近所の公園のこの1ケ所をズームアップすればまるで鎌倉に行ったようだ。
そうなんです。 今まさに新緑のシーズンですね。 昨晩テレビで鞍馬山に行ってきました。牛若丸が幼少期に修行したとされる京都の名所のひとつになっている「鞍馬山」。杉木立に囲まれた素晴らしいところですね。
私は京都が大好きで30数回訪れているのに唯一足を運んだことがないのがこの「鞍馬山」なんです。
まさに八艘飛びが生まれた・・・と言ってもおかしくない隠れ家でした。コロナが収束したら来年は是非行ってみよう・・・と決心。
自然というものは理屈でなく素晴らしい。特に日本の四季は例えようもない美しさの宝庫です。
ところが、その宝庫のどこへも出かけられないのが現在の非常事態宣言のくくり。
それでも季節はお構いなく桜から藤の花・牡丹へと移り変わります。
最初鎌倉と言いましたが、神社仏閣が立ち並ぶその周辺の新緑、とくに紅葉は実に見事です。
平泉へ行ったときも5月でした。どこを観るよりもただそこにいるだけで新緑は癒しに変わります。特に紅葉ですね!そして竹林。昔の人の美的感覚の素晴らしさの宝庫です。
西芳寺の苔も有名ですが実は温かく包み込んでいるのが新緑(紅葉)です。秋のあの豪華絢爛とも言える紅葉より新緑が好きなのは紛れもなく理屈抜きでそこには「希望」が見えるからです。
大原の三千院もそうですね。新緑(もみじ)は実に素晴らしいですよ!間違いなく息吹きすら感じます。
大原の道反対にある寂光院の新緑もまさにそうです。よくここまで逃げ込んだものだ(平家)・・・と思える山奥に建礼門院が潜んでいたんですもんね!!
ご存知のようにあの寂光院も放火によって全焼してしまいました。昔の寂光院は4度ほど足を運んでしっかり脳裏に焼き付いています。
大切なものを失う。これは今のコロナでも同じことが言えます。
どうすることも出来ない見えない敵(コロナ)との戦い。人の心も、人々が築きあげてきた仕事(しょうばい)ももしかすると失ってしまう人も出て来そうで怖いですね。
この時期の新緑が美しいように、日本人は正しく強く行動できる国民です。今年はあれもこれもではなく、こうなってしまった以上、しっかり開き直ってこれから夏場、そして紅葉の季節、そしてそして必ずまた新緑の季節はやってきます。
自分を信じ、明日に希望をもって胸張って過ごしましょう。