2ntブログ

  それが日本人

素晴らしい趣味
刺繍も趣味

波島陽子日本舞踊教室にはいろんな国の日本文化フアンのみなさんが日本舞踊を習いにやって来ます。

必ずと言って良いほど年に2回くらい台湾から日舞の先生が。日本が大好きで日本で働いている若者は特に最近多く見かけますが、中国の生徒さん。そして今回写真を掲載した韓国の生徒さん。

写真ですか? この写真は「先生、私はコロナに負けないで元気です・・・」と添え書きに送られてきた写真です。自宅待機で大好きな刺繍を楽しんでいます・・・と。素晴らしい趣味ですね。前回のブログに「心の持ち方」と綴りましたが、人間(ひと)がいざというときにどう行動するかです。
特に若者は果てしない夢でいっぱいです。若者の特権です。私は昭和の終盤頃からある大学の芸術学部の生徒たちを15年にも渡って指導してきました。将来アナウンサーになりたい、女優になりたい・・・。今で言えば日舞で名取になりたい師範になりたいと夢を抱く若者と同じです。
勿論大成する者、挫折する者・・・と様々です。私の指導は実践向きでその殆どが実際の舞台で経験させて来ました。

最近で言えば波島教室ではインドやドイツ、台湾他での公演。国内ではディナーショーであったり浅草公会堂のような本格的な舞台。また国際的なイベントへの出演や近年には「GINZA SIX能楽堂」のような舞台。
ご案内のように今秋は秋田県湯沢市での(湯沢文化会館)公演。全て本格的なショー構成での公演です。

特に平成に入ってから若者の「想いの度合い」が大きく変化しているのに淋しさを隠せません。つまり、夢を抱くのは一緒でも「信念」の持ち方の違いでしょうか!?
簡単に「師範になりたい・・・」と口に出します。悪い事ではありません。私は心を大切に出来ることなら「夢を叶えてあげたい・・・」の想いが強く心の底から本気で面倒をみます。

昭和の終わりくらいまでは私の歩いて来た道を振り返ると当時の方が「本気度」が大きく違いましたね。
だから、立派なアナウンサーになったり舞台役者にもなる。素晴らしい映画の原作者もいました。

大学3年のある男性に司会を頼んだことがありました。勿論最初はとても使い物にはなりませんが、教えるポイントを自分なりにアレンジし本職真っ青・・・と言って良いほどの人材となります。
それどころか、仕事に対する責任感のようなものが信頼へとつながりそれが魅力となり私は彼をスカウトしようと本人を口説いたことがありました。つまり、私の会社に入らないか・・・・と。
ところがあっさり断られました!私の経験の中でおそらく一番思い出深いものとなっています。

何を任せてもその責任感と積極性は逆に学ぶことが多かったことも懐かしく思い出されます。
断られた理由ですか!?、彼は山形県内で当時印刷業を営んでいた息子さんだったのです。当時の若者と同じにいろんなアルバイトをしていたわけです。
何故断られたかというと、社長、つまり彼のお父さんですね、その社長が「いろんな職場でアルバイトをしてみなさい・・・」という方針だった分けです。しかも、同じところに半年以上は居ない事・・・が条件でした。印刷業に多くの職業を見せておきたかったようです。当時は驚きましたが、すぐに理解できました。
私の人生の歩き方にも参考になりました。 目標とか、信念についてもそうして考えてみると本当に大きく変わりました。

コロナで職を失っていしまった人も悲しいかな本当に多くなりました。 

夢を抱くことはこれからもとても必要です。
しかし、今の時代昔のようにはいかなくなったということです。コロナ騒動で世界の在り方がしっかり変わってしまうことも十分予測できます。こんな時代だからこそまず自分を見失わずに一歩一歩確実に歩を進めてください。

あなたしか出来ない事、あなただから出来ること。誰にもきっとある筈だから・・・。

母国に居てさえ大変なのに、韓国から来てアルバイトをしながら頑張っている若者がこうして趣味の刺繍で自粛の時間を過ごしています。心を不安にしたらコロナ以外の病気になってしまいます。

辛い事、苦しいことは一人で抱え込まず相談しながら歩いてください。きっと助けてくれる人は居ます。

それが日本人だからです。

プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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