幸せ探しの部屋

心が曇るという言葉がありますがこの状態での笑顔は厳しいですね。　人は生活の中で楽しいことや嬉しいことばかりではありません。　辛いことや悲しいこと、そして憂鬱なことや心配ごとを織り交ぜながら生きているからです。　親の死に、恩師の死に、友の死に等々のあってはならないけれど様々な別れ（死別）を経験もします。
悲しみを知っている人は人に優しいと言われますが、何もそれが死でなくともペット等を飼うことで優しくなれることも確かです。　子供の頃はそれが情操教育にもなりますね。　おじいちゃんやおばあちゃんと同居だと意外と情操教育を得られるのも事実です。　つまり、相手を思いやれる優しい心があって笑顔の効力が倍増するようです。笑顔ってそれほど微妙で重要な影響を受けています。それを下地と言っても良いでしょう。
私はよく若者に優しく可愛い子に手を出すなよって冗談で言い続けていました。勿論その理由を話してあげます。
「自分（男性）は何の努力もなく相手の心を敬い尊重できる環境になく、ただ相手が可愛いからと手を出しては駄目だ」と。　つまり、本当に相手を幸せにできるということはそれなりの努力をした者でないと資格がないんだと冗談交じりに語ります。　表面だけで綺麗だとか可愛いと付き合うのは止めて欲しいと祈りにも似た気持ちですね。
笑顔は心の表れとなりますから造り笑顔はかえって虚しくさえ感じます。研究でよし、スポーツでよし、どんな仕事でも結構です。　自分でこれならと打ち込めるものに出会い夢中になれるものがあればそれはみな輝きとなって周りに放たれるはずです。
自分が一生懸命頑張っていることに共感を受けて頂けたらこれもまた嬉しいことですが、いきなり会社の話や打ち込んでいる話には入りづらいはずです。　この門を開けてくれるのが笑顔です。　笑顔は聞くという体制を自然と整えてくれるからです。
また、笑顔は周りを幸せにしてくれる特効薬のようなものですから何かを相手に伝える切り口としてとても重要だと思ってください。それが証拠に社長や親に呼ばれたとき、相手が笑顔でいてくれているときと苦味つぶした顔のときとどちらが話を聞きやすいかです。
経営者も本当にここが分かっていたら業績はもっと上がるのにといつも感じています。分かっていてもなかなか実践できないのは分かっていない証拠なんですね。（つづく）

■　人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
■　【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。（毎日掲載しています）