幸せ探しの部屋

ところどころに、駄目な経営者、間違った経営者の話を挟みますが、これはすでに凝り固まった経営者に発信しているのではありません。こうした驕り高ぶっている経営者の心は正すのが難しいと思って良いでしょう。間違った権力や金にものを言わせ、いかにも社長だなんて人物は逆に気の毒と思ってあげてください。
あなたも、いずれ経営者か或いは人の上に立つ立場になるかも知れません。そうした時に、決して悪い先輩の真似をして欲しくないから話をしています。
人の心の分かる人は違います。本当の意味で優良企業というのは、人を大切にしています。そうした企業もたくさん知っています。私がある経営者が集まっての勉強会（全国組織）に５年ほど通ったことがありました。言っていることは立派なことに触れようと頑張っていますが、心のスケールが小さくてときどき滑稽にさえ思うことがありました。
ある社長は、自分が副業のように選んだ商品を売らんがためが出席の目的。会員にうるさいくらい声をかけ、営業に結びつけようとします。ところが、買ってくれない人はその人にとって悪い部類の人になります。簡単に言えば、昨日まで一生懸命宴席や食事に誘っていた人が、断られたその時からプツンと切れてしまいます。
副業を社長に押し付けられる社員も気の毒ですが、周りの会員の皆さんもいい迷惑です。
自分は社長でみんなを使ってやっているなんて光景はいろんなところに顔を出します。修行と称して少し気に入らない社員や新人をトイレ掃除をさせました。来る日も来る日もです。そして必ずと言って良いほどやり直しを命じます。その命じ方たるやドラマを見ているようでした。
つまり、今までに見たことも聞いたこともないような厳しいというより恐いくらいな怒り方でやり直しを命じています。
そうかと思うと、怒鳴られているその光景をもし家族が見ていたらどうだろうと思うほどの凄い怒り方をする社長がいました。「社長！それと同じ怒り方を家族の前でしてみてください」と言いたかったですね。
みんな我慢してやり直しています。そういう社長に限って聴いてきた話をいかにも自分の話のように訓示します。伝わりません。愛情のかけらもないからです。
「社長！その人たち（社員）は、家に帰ればパパであったり、ご両親の大切なお子さんですよ！」とどんなに思ったかしれません。自分で正しい子育てや家庭生活が出来ていない人に限ってそういう人物が多いことも目にしてきました。家庭が円満であればそうはならないのです。（つづく）

■　人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
■　【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。（毎日掲載しています）