2ntブログ

 優しい人 2

実際に、今日そのことを試す機会に恵まれました。自転車で街を走れば何度となくその機会は訪れます。
大通りではなく、裏通りでしたが、先方より同じ側の歩道を、私の方に自転車を走らせて来たのは50歳くらいの奥様です。
すれ違うには少し厳しい場所がお互いの前にあったのです。私は自ら積極的に自然な行動の中で、先に自転車を止めて相手に通行しやすい状況をつくりました。相手が目の前を通過しようとした頃、静かにどうぞという気持ちを込めて軽く会釈を添えました。
勿論、求めている訳ではありませんが、明らかに道を空けて待っている私を知らないはずはありません。当たり前のように何の反応(会釈等)もなく通過して行ってしまいました。多いですよこういう人。私も強引に何気なく待つことをせず通過すれば、お互いのどちらかが止まって道を空けなければ通れないのです。この状況は誰だって理解できると思います。
のろける訳ではありませんが、その度に家内の心を称賛します。私の家内は今でも、どんな時でも、優しく静かな声で、或いは笑顔で「お先にどうぞ」と譲れる人です。瞬間に、立場が逆になれば、「ありがとうございます」とか、「すみません」と声に出します。この、瞬間というのが大切なんです。
前にも、感謝のコーナーでお話したと思いますが、「ありがとう感謝の気持ちは惜しみなく」であったり、相手を敬うといった心の持ち方が出来ていないとなかなか難しいですね。
ずっと以前、社員と一緒に車で大阪まで出張したときのことでした。環状線でしたが、市内の高速道路の本線を通行していたところ、難波の手前くらいで左からの合流箇所が見えてきました。隙さえあれば強引に入ろうとする様子がはっきり分かる相手の車両。しかし、どう考えても高速で止まってまで相手に入るチャンスをつくるのは危険です。
車の流れの中の瞬時のできごとですが、新潟ナンバーを見て、これなら大丈夫と思ったのでしょう。衝突するかと思うくらい危険な割り込みをして来ました。当方は止まったりスピードを落とすという状況下になく、普通に通過しました。そしたらどうでしょう!私たちの後ろの車の前に、事故になるんじゃないかと思うほどの強引な割り込みで入ると、私たちの後ろから威嚇を始めたのです。大きな音でクラクションを鳴らし続け、どう見ても私たちに止まれと言わんばかりのジグザグ走行。隙を見て横に並ぶと車体をぶつけようとします。窓から顔を出し、「そこで車を止めろ!」と怒鳴ります。
余程、頭に来たみたいでした。当然蛇行運転の若者は私たちの前に出ました。あるジャンクションで突然私たちは降りたので彼は前に進まざるを得ませんでしたが、同行の彼は、もう二度と大阪は嫌だと嘆きます。(つづく)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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