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 志こそあなたの人生 3

急激な発展途上にある中国の若者の傾向について触れたことがありました。外国人にも当然夢や志をもって努力している人は決して少なくないと思います。しかし、日本人と大きく違うところがあります。
私は日本人の持つ日本文化に触れたとき、どこが諸外国と違うのかを説きました。私が日本人だからではありません。モンゴルに行ったときも、或いは中国人の青年と語り合ったときも、どこかに大きな違いを感じないではいられなかったことがありました。
ものごとの受け取り方なのか?それとも感性とでも言うのでしょうか?または、心の風情とでも言うのでしょうか? どれを取っても、日本人として自慢できることに気付きます。
それをあなたも、持ち合わせているということです。 丁度「ランバダ」が流行っている頃、イギリスの酒場で現地の人と踊ったことがありました。私は一生懸命踊っているんですが、向こうの女性には敵いません。どうも滑稽にさえ見えるようです。
では、外国人が日本舞踊に触れたらどうでしょう!それは民謡でも結構です。当然馴染めているいないの違いが外国人と比べたら一目瞭然です。ただ、心で表現できる優雅さとか、しぐさといったものは外国のそれとは全く違います。モンゴルの音楽大学で生徒の舞踊も見せてもらいました。こうした中で諸外国との比較ではっきりと日本の良さを感じることは出来ます。言葉では言い表せないような何かが日本の文化の中にしっかりと根付いているんだと思います。
洋風なものを採り入れて良いことも勿論あります。しかし、前述のような日本の良さはどんな時代になっても失ってはいけないと思うのです。 現在、日本舞踊教室で若いお弟子さんを指導している日本舞踊家の波島陽子先生はその点をとても大切にしている師匠の一人です。
古典ものの日舞のお稽古も当然行っていますが、お弟子さんの多くは新舞踊を習っています。他の流派で習っていたんですがと波島先生に替わられた生徒さんも少なくありません。私はそこで、波島先生のどこが他の先生と違うのか考えてみました。
はっきりしていることの違いのひとつに、波島先生は、純粋に「日本の文化や伝統」を日本舞踊を通じて出来るだけ多くの人に伝えたいとする心が明確であるということでした。
口で語ることは簡単なことですが、心から優しさの中で一生懸命稽古している姿にそれを見ることができます。
みなさん独身者が多いのですが、先生の志に触れ、いずれ恋愛結婚となったときに、素晴らしい心で幸せを掴めるようなそんな気さえするから不思議です。ですから金儲けではない姿もはっきり見えて清々しさを感じます。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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