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 実行に移す訓練 7

現在当社の波島陽子舞踊教室で、とても多くの生徒さんが日々お稽古に明けくれていますが、この教室の特徴は嬉しいことに若い生徒さんが多いと言うことですね。それも遠方から通っています。日本の文化を普及したいとする想いが少しずつ叶って波島先生も喜んでいるところです。
お稽古場は浅草ですが、地元周辺は勿論、八王子・大宮・横浜・川崎・千葉他1時間半もかけて通う人等頭が下がる思いです。指導法にもあるんでしょうが、1名も脱落者がいないのも特徴で脱帽です。
思うに、遠くから通う人は特に夢や目標を持っていますね。なんとか覚えたい、しっかり踊れるようになりたいと本当に一生懸命です。会社勤めの人が多いですが、中学生や高校生、役者さんや経営者等々様々。
「姿勢を良くしたいから」、「女性らしさを身につけたいから」、「大衆演劇に魅せられて」、「大舞台に立ちたい」、「仲間をびっくりさせたい」「何かの会で踊りたいから」と目的や夢は様々。お稽古場での真剣勝負の場面はいいですね!
入会の問い合わせ時に、「着物が着れないんですが大丈夫ですか?」と聞いてくる若い女性に、「全然大丈夫ですよ!誰だって最初は着れません。着てたたんで、そして日本舞踊を舞う。日本人としてとっても美しいことにトライするんですから頑張ってください。将来の旦那様はきっと最高に喜びますよ」と言葉を添えます。
年間、多くの学生さんや若い女性を相手に、また外人さんを相手にもしながら日本の文化を、そして伝統を日本舞踊を通してそのふる舞いやしぐさの指導に家元の波島が頑張っています。生徒さんには勿論男性もいますが、私は彼等にひとつの理解をもって接しています。
私が30歳の頃でした。会社勤めをしていた当時、母の影響で花柳のお師匠さんに日舞を習ったことがありました。厳しかったことを今でも覚えていますが、ある時少し遅刻せざるを得なく予定を超えてお稽古場に着きました。「先生!申し訳ありません」と言うと先生からこんな言葉が返って来たのです。
「大丈夫大丈夫!何かをやる人ってねぇ、忙しい人ほど出来るの。時間があるから何かをやるって人は中々長続きしないから」と。考えてみたらそうかも知れませんね。何か習い事でもやろうと思うんだけど、時間が無くて。こうした会話はよく聞きます。当時の踊りの先生が私に言いたかったことは、「時間とは作るものだ」ということでした。
仕事に関してもそれは言えます。それ以来、私も時間の配分がとても上手になったことは確かです。忙しくて手紙も書けないと言いますが、書けないのではなく、書く時間の作り方が下手なだけだということがよく分かります。(つづく)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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