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 心の持ち方 Ⅵ

お話したそれらの会社に対しては大変厳しい内容に思えますが、ここでの経営陣は今なお旧態依然とし全く変わらないそうです。こうした経営者は本当にたくさん見てきました。ひと言で言えば経営者失格です。何かがヒット商品として登場することで間違った感覚で経営者の椅子に座っている経営者もいます。昨今食品偽装等で会社を倒産にまで追いやった社長の殆どがこの「心の持ち方」で失敗したのです。考え方ひとつ、心の持ち方ひとつで解決できたはずのこうした経営陣に共通している点は「間違った欲」と「人間性」です。会社とは社員一人一人が作り上げていくものでなければなりません。急激に発展した大手スーパーやコンビニエンスストアなども大変なドラマが実在しています。報道関係もこうした大切な部分にメスを入れるべきはずなのに少し矛先を間違えていますね。
平成7年に阪神淡路大震災があったことは記憶に新しいところですが、この時期に目を疑うような出来ごとがありました。大手スーパーが採った取引先への見舞金要求です。その金額たるや目を覆いたくなるような高額な要求でした。「見舞金」これは差し出す側の気持ちではないでしょうか?ところが仕入担当者はその額を配分指示したのです。集まった額は常識では考えられない金額だったようですが取引関係の優位性を利用した非常に卑劣なやり口。私の知っている取引業者は取引を断たれても仕方ないとその要求を断りました。私はそれを知ったとき、この企業は必ずつぶれると思いました。
勿論その後会社の存続は厳しく命取りになったのは言うまでもありません。最近でもコンビニでの本部と加盟店の問題が露呈し、とうとう国から改善命令が発せられました。本部側は自己防衛にのみ走る苦しい言い訳で精一杯。苦しい加盟店が厳しすぎるロイヤリティや条件で閉店に追い込まれた事実を沢山見てきましたがこのことがどういうことなのか。それは中にいる者(経営陣)に「自分が見えない」典型的な事例でしょう。優位に立つ者は何をやっても良い。間違った経営者の二代目が良い心をもって従業員に接するなど考えられない事例も目の前ではっきり見てきました。
ご存知のように日本には素晴らしい経営の神様がいます。前述の経営者はこうした伝記をいかにもの心で従業員に説こうとします。何故説かれた社員は実践できないのでしょうか?簡単です。それは経営者自身が実践できないからです。実践したい優秀な社員は辞めていきます。そりが合わなければ解雇する。中小企業に多い実態です。結論は経営者が都合が悪いことがあるからです。特に男性社員はこうした現実の中で「仕方なく」働いているのも実情です。ここを辞めたら働く場所がない。家族を養わなければならない。
次回に素晴らしい経営の神様の話をしますが、経営者としてどこが違うのか参考にしてください。立派な経営者は社員を「使う」などという発想はないのです。経営者も人の子。特別な人など存在しません。違うとすれば良いことの実践が出来た人だということです。
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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