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 誕生! 怪物大関 把瑠都

朝青にはなかった「憎まれ役」を演じたおかみさん
4月1日のスポーツ報知の記事にこんな内容が載っていました。

大けがを乗り越えた大関昇進。挫折は土俵の中だけではなかった。07年と昨年に週刊誌で繁華街を洋服で歩く姿を報じられ協会から注意を受けた。
特に昨年は師匠の尾上親方から1週間の自宅謹慎を言い渡された。当時のことを親方夫人でおかみさんのいづみさん(42)は「私が相当きついことを言いました」と振り返る。06年8月に部屋を創設してから弟子は実の息子だと思って生活している。だからこそ、本気で叱った。真正面から向き合い、外国では当たり前のことも日本、特に角界では許されないことを徹底的に指導したという。
根底には問題を連続して起こし、協会の看板を傷つけてきた朝青龍の存在があった。「地位が上がると本人が舞い上がって分からなくなるところがある。だからこそ、だれかが言わないといけない。心を鬼にして憎まれ役を買って出た」
伝達式後の会見。「応援してくれたフアン、後援会、師匠、そしておかみさんに感謝しています」と話す把瑠都を傍らで見守ったいづみさんの両目から涙があふれた。場所中に「妻のエレナのために勝ちなさい」と声をかけると「違います。部屋のために勝ちたい」と返された。
憎まれ役を演じたおかみさんの信念が新大関に通じていた証明だった。
周囲の忠告を聞かず「裸の王様」となってしまった朝青龍。把瑠都は違う。厳しさこそが温かさだと教えてくれたおかみさんがいる。古き良き大相撲の伝統を学んで、次は横綱を目指す。

この記事を目にしたとき、これぞ日本の文化(こころ)だと思った。人はそれぞれです。国も違えば考え方や習慣も違って当然です。よく言う「立派な関取り」とはを考えさせられる。
前述の「素直」「謙虚」「笑顔」、まさにこの3つを兼ね備えた把瑠都はきっと立派な横綱になることでしょう。全て心の持ち方ひとつだと思いますが、良き先輩、良き師匠、温かい母親のようなおかみさんに巡り合えたのも把瑠都関の人間性があってのこと。強いて言えば、母国の素晴らしい母親が居てこそ誕生した大関だったと思う。満開になった桜のように、把瑠都の大関昇進は春にふさわしい快挙と言えるでしょう。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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