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 なんとかなる 1

若者の中には「好きな言葉」に「なんとかなる」を掲げている者も少なくありません。好きな言葉というよりも行き当たりばったりと言った方が正しいようです。それが定職に就かない若者を育てた要因でもあります。確かに「自由」や「好景気」がなんとかなるにしたのかも知れません。
結婚相手を選ぶときに「理想」を掲げるのも滑稽に思うことがあります。特に若い女性が玉の輿にと考えているのを見ると危機感を覚えますね。良縁に恵まれることは素晴らしいことです。しかし、自分が何も返せないのでは悲しいだけです。
やることを全てやり尽くし、準備万端で後は「何とかなる」が大切なんですね。そうした若者にはやはり自信が漲っており輝きすら放っています。
それでも自分ではどうすることも出来ないことがあるとすれば、それが政治の役割になってくるのです。前に中国人の富裕層の若者の話をしましたが、一人っ子政策の犠牲者とは言うもののその犠牲は現在甘えにしか見えません。こうした若者が主導権を握ったら国は一体どうなってしまうのでしょうか?それでなくても国民性なのでしょうか、勉強して努力して資格を取るとその多くは高い方条件の良い方(企業)にどんどん職場を変えていってしまう。どうもこれが現実のようですが、人間だから出来る人間だからやらなければならないことを外して世の中って良くなるんだろうか?
人間は心を持っているということです。情というものがあり、それが家族愛であったり職場の人間関係であったり。
先日亡くなったジャイアンツの木村拓也コーチの意を汲んで全員心をひとつに頑張ろう。それを形に表した光景がありました。試合前、彼のポジションでもあった二塁ベースを囲んで選手監督コーチ陣が輪を作り、最初に原監督が「たくや~・・・・」と天に向かって叫んだのです。そしてチームの一人一人がそれに続きそれぞれの想いを込めてその叫びが続きました。
これこそ「愛」の何ものでもないのです。身震いとともにもらい泣きした人が多かったはずです。新聞には木村コーチの奥様と3人の悲しみをこらえた子供たちの写真が載っていました。コーチになったとき、友人が言ったそうです。家のローンを返すメドが立って良かったなと。球団も選手仲間たちも遺族の心配はいらないからと誓ったそうです。「拓也!なんとかなるぞ!」(つづく)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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