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 人はなぜ怒るのか 3

よく渋谷や原宿でスカウトされましたという人気タレントがいますが、このスカウトの感性と見る目は凄いものがありますね。当然素人の頃と人気者になってからの写真を見比べると大きな変化に気づきます。
それは間違いなく原石を見つけたということに他ならないのです。
新入社員の殆どは、真摯でフレッシュな気持ちで「よしやるぞ!」と入社したはずです。そのあらゆる原石を生かすどころか殺してしまっている上司や経営者の多いこと。
私は人生で4回ほど会社を立て直したいとする社長に声を掛けられ各々の会社で本当に様々な体験をしました。1つの会社は今でも素晴らしい光を放ちながら輝いています。しかし、その他の3社は同じ理由で躓き足踏みはおろか非常に伸び悩んでいます。
他の空気を入れることで社員に刺激を与えることと一歩踏み出す勇気(方法)を欲していたはずです。実話として前にも紹介しましたが、途中まではそこの経営者も社員の変わり様等でこれはいいぞと拍手喝采でした。私は改革や改善を使命として参加した訳ですから遠慮をせずにどんどんと手を加えていきます。
嬉しいことは、いずれも社員は将来に期待が見えて頑張ろうと奮い立ってくれたことです。
ところがです、ここで一番厄介なことが待っています。それは経営者の心の持ち方でした。根気良く指導していても横から良いとこ取りと言うのでしょうか?いかにも自分の考えのように経営者風を吹かせながら口を挟んできます。会社の経営者だから悪いとは言いません。今まで出来なかったのはその方法を知らなかったのと実践する勇気が無かったからなのに、いかにも自分もそうやって来たんだといった心になってしまうから本当に厄介でした。
経営者(社長)以上の企業には成長しないとよく言われますが、その意味をまったく理解していない経営者がいるということです。最後にはきっと「ここは俺の会社だ!」となるんでしょうね!
つまり、どのようにでも成長し化ける原石であってもそのような経営者の元では宝の持ち腐れに等しいのです。野球で例えたように、この者はどのポジションが適しているのかの見極めと、見極めて配属してからの専門指導をしっかり見習うべきでしょう。先日37歳で惜しくも亡くなったジャイアンツの木村拓也コーチ。彼は自分を知りその努力で投手以外を務められる名選手になりました。記憶に新しい場面でしたが、2009年9月の最後の砦(捕手)を見事に守ったその姿は野球フアンなら誰もが大きな感動として生涯忘れないはずです!そしてその労をねぎらった原監督が子供の様に顔をくしゃくしゃにして木村捕手を出迎えたあのシーンこそ最高の選手と監督の絆(すがた)でした(つづく)。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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