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 人はなぜ怒るのか 2

多くの企業でも同じことが言えますね。一生懸命営業して来た社員に向かって「今までどこで何してたんだ?」は本当によく見かける光景です。
もしかするとどのように営業したら良いか?どこに行ったら良いか等不安ばかりで結構無駄な時間を費やし、しかも成績は上がらずに会社に帰るなんて日常茶飯事だったはず。
中には先輩や上司よりも営業力に富んでいて素晴らしい成績を上げる者もいない訳ではありません。成績を上げた社員が良い社員でそうでない社員はどうしようもない会社のお荷物だと最初からは決められないでしょう。
これが1年も2年も経ってまでもうだつが上がらないようなら問題ですが、人間は不思議なもので誰にでもその人にしかないような素晴らしい面が必ずあるはずなんです。つまり、そこを見抜いて指導できなかった方にこそ問題があると考えた方が正しいでしょう。
そこに、間違って幹部(上司)になったような先輩がいたらそれこそそれを野球用語でアウトと言います。指導や教育ほど難しいものはないはずです。冷静に考えれば指導すると言っても上司は自分の技量以上のことを指導することはできません。ところが、そこが人間の不思議なところで、選手当時はそれほど活躍出来なかったのに指導者として大成したという例は少なくありません。そう言うことです。それが人間力の素晴らしさであって一人一人必ず素晴らしい面を持ち合わせている証拠なんです。
前に私の従弟のお話をしました。彼は野球バカで勉強が苦手でしたが持ち前の明るさで野球を続けることで自分の道が開けた典型と言って良いでしょう。どんなに努力してもレギュラーになれなかった彼に高校時代の監督は左で打つことを薦めました。それが功を奏して甲子園出場をかけた県大会準決勝決勝で大活躍。優勝は出来ませんでしたがそのお陰で大学から推薦入学という道が開けたのです。
大学でも野球が出来ると張り切ったに違いありません。しかしレギュラーになれないまま3年生の春コーチになることを監督に命じられました。(詳しくは前に述べてありますが)
本心は彼の涙でその抵抗の度合いが分かります。現在大学の教員として活躍出来ている原因は当時の監督の子供たちを見る目にあったと言っても過言ではありません。私はここに真の指導者の姿を見た思いでいました(つづく)。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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