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 歴史が自分を育てる 1

時代が変わることで小林一茶なんか知らなくても! 静御前を「せいぎょまえ」と読む若者がいたりで歴史って大切だと思うんだけどもう古い人間なんだろうか?
地域振興事業にその企画の提案等で多くの市町村と関わりを持ったことがありますが、その殆どが地元の歴史上人物や名所旧跡を前面に推し出そうとする案が多くあります。
トロピカルな世界を求めて美しい海に出かける。東京ディズニーランドで童心に帰る。大自然との触れ合いを楽しみたい。これも大切な心の旅です。新婚旅行でヨーロッパやアジア諸外国も人気スポットのようですがこれとて歴史を知らないと楽しみ方も半減してしまいます。
私が初めてイギリスを訪れたのはやはり地域振興事業の提案のための視察でした。イギリスというと非常に浅い知識だけでしたが、当時は「妖精(フェアリー)」を学ぶことが目的でしたので、当時明星大学教授の井村君江先生がご一緒でした。NHKエンタープライズのスタッフ、学研の編集長等との訪英でしたが、歴史の先生が一緒だったためこれぞ生きた授業の毎日でした。実際にワイト島に行ってもマラザイアンに行っても歴史に裏打ちされた旅は充実感でいっぱいでした。
大英博物館の案内は先生直接ですからそれはもう大変な体験となりました。博物館の関係者とも知り合いのため普段見れない作品まで見ることも出来たのです。ここで痛感したのがやはり歴史の大切さでした。歴史を知ることで時代背景とともに観るもの聞くものがなるほどとなる訳です。
勿論風土気候が違うため日本の美しさとは違った景色等に遭遇します。日本との親交が深かったために桜や菊の花に出会うこともあるそうです。ハワイやグアム、シンガポールや台湾、モンゴル他訪れたそれぞれの歴史に触れ更に日本の素晴らしさが分かるような気がしました。やはり日本人は日本をまずしっかり学ぶべきだとも改めて思うのです。食べるもの着るものそして何より言語に至ってはそこに日本の血が流れているが如く自然なのです。
現在上海万博が開催されるに当たって、何度となくリハーサルが行われていますが、その光景を我々は日本人として見ているはずです。だからそこに違和感が生じたりもするのです。日本では考えられないマナーの悪さは長い歴史が築き上げてきたものだからそう簡単には良くならないでしょう。(つづく)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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