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 歴史が自分を育てる 3

日本舞踊の中に「新舞踊」というジャンルもあります。演歌や歌謡曲、ポップス等を着物で踊るのがそれです。ある日波島先生にこんな振付けの依頼が飛び込んで来ました。
その方は年令が60歳くらいでしょうか?昔からイギリスのアーティスト・エルトンジョンが大好きだということで、何とか彼の作品を踊れるように振付けてくださいという依頼でした。1ケ月後に完成した「サークル・オブ・ライフ」はみごとな作品に仕上がり現在その女性は毎日先生のお稽古ビデオで練習中とか。
自分だけしか持っていないということも満足感を増したのでしょう。扇子を使って好きなアーティストの楽曲を踊る。そしてまた1ケ月後に再度制作依頼が舞い込んで来たそうです。
この作品に限らず、日本舞踊もそうですが特に新舞踊の作品で踊りに用いられるのは、それが近松門左衛門であったり多くの歴史上人物背景が描かれた作品が多いのです。日本舞踊はこうして日本の文学にも触れることが出来ますが、意外と若い人はそれを知りません。文化や伝統を伝えたいと願っている波島先生には最高のお稽古場になっているようです。それより嬉しいのはそれを学びたいとする若者がこんなにもいるということですね。
歴史を知ってもなんの感動も興味もない人がいない訳ではありません。日本舞踊だけでなく、人のために命を落としてまで世の中を良くしようとした人物や、偉大な母の愛で大成した話。主君を思って命をかけて公儀にもの申した話。間違った政策で国を戦争という最悪な世界に導いた者。何故桜田門の変があったのか等々興味深く意義深い史実がたくさんあります。
日本特有の技術で家庭が社会が大きく動いた発明神話。決して他人事でなくその歴史や背景、そしてそれらの影響等を知ることで今の自分を再検討できるかも知れません。
特に若い人は是非様々な歴史に触れて欲しいと思います。便利になったネット社会を悪用するのではなく、今一番求められている心の問題であれば積極的に学ぶことで道は開けるように思います。
普天間基地の記事の隣りに、その記事よりも大きな扱いで紹介されている「沢尻えりか離婚か!」はあまりにも平和ボケしているか将来を危惧するほどの不安が過ぎります。
自分の考えに参考になるようなそんな勉強を楽しみながらやって欲しいと祈るばかりです。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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