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 心の詩 (童謡) 18

赤い靴      作詞 野口雨情 作曲 本居長世

赤い靴 はいてた 女の子
異人さんに つれられて 行っちゃった

横浜の埠頭から 船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった

今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう

赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢うたびに 考える

詞といいメロディーといいどうしてこうも哀しく寂しいんだろう。勿論何度口ずさんだか知れないこの作品のエピソードを追ってみました。

明治38年 岩崎かよは私生児を連れて故郷(今の静岡県清水)を追われるようにさすらいの旅を続け北海道の地を踏んだそうです。このときかよが連れていた娘きみが「赤い靴」の主人公だそうです。
かよは開拓者の鈴木志郎のひたむきな情熱に惹かれ志郎に人生を託すようになりましたが厳しい開拓村に幼子を連れて行くことにしのびず、やむなくアメリカ人宣教師夫妻の養女として当時3歳のきみを残し後ろ髪を引かれる思いで開拓村に向かいますが、それからずっと幼いきみのことを1日として忘れたことがない。
偶然札幌の新聞社で知り合ったのが野口雨情だったそうです。
人の人生を人の心をどうしてこんなにも見事に表現できるんでしょうか! 短いメロディーの中に両親の愛情がいっぱいです。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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