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 心の詩 (童謡) 27-3

葉山俊介 様

毎日楽しく拝見させていただいております。生まれたときから長野県須坂市というところに住んでもう55年が過ぎました。今回の古時計については私の家でもエピソードがあるので聞いて頂きたかったのです。
父は子供の頃から頑固おやじでとても恐い存在でした。もう他界して居りませんが父の思い出を今でも捨てずにいるのが古い写真と古い柱時計です。
子供のころに比べたら周りは大型店舗や高速道路が整備され日に日に昔の面影が薄れていく寂しさを感じていました。それというのも昔から物を大切にしていた几帳面な親父の影響が強かったからです。
昭和天皇と皇后陛下の大きな写真が茶の間に飾ってあり、その近くには古い柱時計も活躍していました。
ボーンボーンと鳴る時計の音と静まった夜に振り子の音が子守唄のように聞こえるのが私の家でした。昭和62年に新築するまでは一等席に鎮座していた写真と時計。 しかし、親父が亡くなって2年くらいはネジを巻いていたのですが新しい時計が現れるとともにいつの間にか動きは止まっていたのです。
嘘のような本当の出来ごとなんですが、止まっていた時刻は4時48分。それは親父が亡くなった時刻とほぼ同じであったのです。子供たちが学校に通うようになってからでした。珍しがって「この時計動くの?」と言われたときに気づいたのです。釘に掛けてあるネジ回しで巻けば動くのかも知れない。
しかし、我が家のこの時計もその時刻を動かさずに新築後も仏間の部屋で我が家を見守ってくれています。
子供からパソコンを習わなければ出会うこともなかった葉山さんのブログ。息子の結婚を心配して覗いたのが素晴らしい婚活のススメでした。
私なんか何ひとつ子供たちに何かを教えたなんて記憶はありませんが、何度か読ませて頂いた内容のように、心の持ち方次第で幸せが近づいてくれるような気がしております。
この古い時計は親父の前からあったのだろうか?親父にも父親との思い出の中にこの古時計は何かの影響を与えていたのだろうか?本当にひょんなことから親父のことを思い出させていただきまた。
近くに中野市があり、そこには有名な中山晋平さんの記念館があります。勿論何度も行ってみました。考えてみると郷土だけでなく人々の誇りといっても良いくらいな人物が日本中に大きな感動と素晴らしい心の贈り物をしていたんだと思うと感無量です。仏間の写真と古時計。子供たちが大切にしてくれることを祈っています。

平成22年6月11日  古時計の息子

頂いた中から掲載させて頂きました。 嬉しいお便りありがとうございました。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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