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 6月29日は父の命日

ある日突然交通事故で亡くなってから42年を迎えた。なんと50回忌まであと8年になった。
私は心のどこかで父がまだ死んでしまったとは思っていない。きっと近似死体験をしどこかにいるのではと思うからだ。実際に全世界で毎年250万人くらいの人がこの体験をしているそうだ。
実は私もその一人でこの世に蘇生した一人なのだ。以前大霊界という映画を見たことがあるが、「曽我さ~ん!曽我さ~ん!」と始まるあの作品はまさに「死後の世界」を描いたものでとても強烈な印象をもっている。
三途の川を渡ろうとした私に門番の閻魔様は通行手形をくれなかった。映画と同じく私も交通事故に遭った一人。 何と2回も経験しているのだからもう死なないだろうと思うこともある。
1回目は大きな噴水(コンクリート)が相手の正面衝突。2日間ほど意識不明で生死の境をさまよい歩いた。前歯4本を折り胸を強打。気づいたら枕元に母や兄弟親戚の顔が見えた。この世に戻った瞬間だったのだ。
2回目は真冬の高速道路で群馬ナンバーのスカイラインにいたずらされて少し切ったハンドルなのにそのままスリップをし2回転半の後ガードレールに激突。その間前に後ろにと激突後2回目の正面激突で車は止まった。当然私の車はスクラップ状態。
パトカーや救急車等の関係者は無傷でいる私を見て奇跡だと驚いた。スリップし始めてから止まるまでの数秒間、「ああ!もう死ぬ・・・・、今が死ぬ瞬間なんだ!」と観念にも似た平静な自分がそこにいました。「母さんごめんなさい!悪かったね・・・」、「さようなら!」そう言いそうだがそうは呟かなかった。その瞬間はまるでアドバルーンよりも大きな風船に乗ったような不思議な気分を覚えている。
もう慌ててハンドルを切ることもなく横回転する動きに逆らわずそのときを待った。
カルマの法則というのを聞いたことがありますが、今生きている自分は、まさに誰かの生まれ変わりで、あの世から修行のためにこの世(現世)に生れて来たのじゃないだろうかとさえ思う。
父は52歳でこの世を去った。 今日本願寺で合掌しながら思った。一度は死の宣告を受けた者が、再び生き返るという近似死体験者は、まだこの世でやることが済んでいないと霊界から送り返されのだろうと。
やらなければならなかったことが私よりも多かったはずの父だからきっと霊界から追い返されたに違いない。
そう思えるからどうしても父はどこかにいるんだと思う訳だ。
生誕100年まであと6年となった父。命日くらいもっと真剣に父と向き合えと言い聞かせ南無阿弥陀仏と唱えた。どこかで頑張っている父の元へ報告するその日のためにまだやらなければならないことでいっぱいなんだ。
ほんの一瞬、霊界を垣間見て、自分の役割がはっきりしているのだから6年後には笑って報告できるでしょう! 
生かされているのだと言い聞かせ、心熱く確かな歩きを心がけたい。人々の為に何が出来るかと自問自答出来るのも父のお陰かも知れないと思っているから!

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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