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 相撲界の体質 4

今回の相撲界の出来事は決して他人事ではなく、わが身を振り返る良いチャンスと考えるべきだろう。
夫々が自分は一生懸命やっているんだと考えがちだが私はいつも若者にこう説いている。 一生懸命は大切なことだが肩の力を適当に抜いて楽しみながらやろう・・・!と。朝稽古で楽しくは勘違いされるかもしれないが、「よし!いい相撲をとってやるぞ!」というような気持ちの持ち方だ。
力士だけで例えるなら彼等の稽古はある意味命がけでやっている。手抜きをすれば即座に怪我をする。スポーツでの準備運動に「股割り」というのがあるが、あの大きな腹をした力士たちは実に体が柔らかい。足を180度開いて胸を床に着ける。私も器械体操をやっていたので最初どれだけきついかはよく分かる。それこそ苦しい練習あるのみなのだ。 楽しくとはそんな中でも大きな目標に向かってと思えばいい!
決して力士たちの稽古がいい加減だとは思わない。 情けをかけるなら、自由時間は休ませてあげたいと思うのは私だけではないでしょう。しかし、ここからが違ったのだろう。
自由時間の使い方は今の親方連中では分からないと思えてならない。聞くかぎりにおいては「心・技・体」と言いながら心の修行を全くやってなかったと言っても過言ではないのだ。
テレビ中継の中止も決まった。天皇杯も総理大臣賞も懸賞金や各賞も殆ど姿を消してしまう。国技始まって以来の不祥事に相撲界の殆どが関係していたのだから救いようがない。
入門して、まだ右も左も分からない新人がやってはいけないことを知り・覚えるということは上の者の背中を見ていたからだ。そのことが分からないのかと声を大にして言いたい。理事長は「膿を出す」と言ったがまだまだ甘い。まず顔を見ていて判る。まったく自信のなさそうな顔と態度がそれをよく物語っている。
空元気という言葉の通り「本物が何か」が全く見えていない。役職にこだわり派閥で物事が動く。
髷を着けまわしひとつの凛々しさは昔のそれと少しも変わらないがやっていることが小さい。
「体質改善」というなら今がそのチャンスだ。 こんな時期だから仕方ないが、報道陣ももっと協力すべきこともある。 報道の自由を大義名分としまるで鬼の首を取ったように強烈な質問を浴びせているがあまり謝罪謝罪を追いかけるのも大問題だ。
報道如何では一般の人はみなそれを信じてしまう。取材する側も角度を変えて取材することも必要だと思う。
不祥事が表面に出ていなかったときのスター扱いをして来たのも報道関係者だ。
大切な国技なのだから心から協力し本物の取り組みが観れるようアドバイスするのも人間の成すべきことだ。
井の中の蛙と言われても仕方ないと言うのなら教えてあげる人がいてもいいのだ。
私の知人が昨年理事長に素晴らしい便りを送ったという。相撲界発展の為にヒントも添えて! ところが返事ひとつ返って来なかったようだ。心の持ち方がそれほど大切だとまだ思わないのだろうか?

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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